放射線被曝

検査と放射線量
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最終更新日:2014/05/18 10:57

放射線検査ではどの位の放射線を浴びるのか?

一般的なものと比較してみます。

検査と比較

放射線量 mSv(ミリシ-ベルト)

職業的に放射線を扱う人

50/年、100/5年

秋田玉川温泉

20/年間

福島の子どもの環境

20/年間

CT検査

10~20

CTとPETの併用

20以上の場合も

PET検査

2.2~5

一般公衆

1/年間

マンモグラフィ-

0.4

胸部レントゲン

0.05

        * レントゲン検査は一瞬にして浴びるものです。

  年に何回もすれば相当な量になります。

「PET検査」

  PET検査は陽電子(ポジトロン)を出す放射性元素を静脈注射して体内での分布を調べるものです。

ガンや炎症のある場所に溜まって放射線を出しますのでそれを測定する方法です。

日本が最初に検診に利用し始めました。

いかなるガンも発見可能な夢の検査として宣伝されていますが、放射線量はかなり高い検査です。

身体の中に入れますので内部被爆です。

 

「放射線検査(特にCT)を受けるデメリット」

  検査でガンや他の病気が発見される事は確かでしょう。

しかしマイナス面も沢山あります。

   * 発見された腫瘍は必ずしも悪性とは限らないこと

   * 更に高いコストで危険な検査を受けなければならない

   * 心配や不安にさいなまれる(検査を受けたために将来の発ガン危険)

これらは米国ガン協会の2005年のガイドラインですが、これらを考慮して

   * 症状がない限りCT検査は勧めない

   * 非喫煙などの低リスク者には検査を勧める根拠がない

   * 検査によって寿命が延びたとする研究結果はない

このようにしています。

 このことに放射線被爆の問題を考慮に入れると

   * 異常が発見されなかった健康な人は一生発ガンリスクが上昇する、と言うことになります

今述べたことはCTを中心にして話しましたが、女性の乳ガン検診のマンモグラフィ-も同じです。

乳房は放射線によるガンが出来やすいところです。

検査をして発見された人は良いのですが、

発見されなかった人は一生発ガンの危険に怯えることになります。

  やはりガンの疑いが濃厚な人に勧めるべきだと思います。

 

「検査を受ける年齢」

   放射線の遺伝子への影響のところでも書きましたが、

細胞分裂が活発な子どもほど放射線の影響を受け易くなります。

次の図は何歳の時にCTを受けたかで生涯の発ガンリスクが変わるという図です。

  子どもほど危険で大人35歳以上の人は大丈夫なのが分かります。

SCN_0017

「Berringtonの論文」

2004年2月10日の新聞(朝日、読売)に「日本人のガンの3.2%は診断用X線が原因」というニュ-スが出ました。

英国の医学雑誌「ランセット」にでたオックスフォ-ド大学のBerrington等の論文です。

        注: 前項目に掲載した表を参考にして下さい

内容は医療制度が整っていると認められる15ケ国での診断用X線の利用状況を分研調査し、

それにともなって発生するガンの数を推定したところ、

日本がX線利用がもっとも多く、

毎年ガン全体の3.2%にあたる7587件のガン発生が見込まれるというものでした。

ちなみに英国では0.6%だった。

指定調査である事から賛否両論がありますが心に留めておく内容だと思います。

 

 「妊娠中の放射線検査」

   妊娠の可能性がある場合は、妊娠の可能性が少ない時期にするべきでしょう。

それは生理開始後10日間の内にといわれます。

つまり次の排卵が来る前です。

しかし妊娠後にどうしても放射線を受けなければならないとしたら、

胎児に一番安全な時期を選ぶ必要があります。

次の図は放射線に最も弱い胎児の週数です。

SCN_0038

 

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