暮らしと健康アラカルト

不眠の訴えと睡眠薬
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最終更新日:2018/09/01 10:07

高齢者では不眠の訴えが多くなるようです。

それを反映してか睡眠薬や眠れるいわゆる健康食品が出回っています。

不眠に関しては言葉の整理が必要です。

不眠は「寝つきが悪い、途中で目ざめる、早朝目が覚める」等、自分が睡眠に満足していないという主観的な訴えです。

睡眠不足と異なります

今回は不眠の訴えに関して書きます。

実際には不眠を訴える人(寝付くまでの時間が30~40分)は睡眠が足りているのです。

足りているから眠れないと感じるのです。

睡眠時間が短いからと言って睡眠不足ではないのです。

逆に不眠を全然感じない人(寝付くまでの時間が5~10分)は日常的に睡眠が不足しているといえます。

しかし不眠は健康に悪いと信じられ、睡眠薬を使っても睡眠を確保したいと薬に頼っているのが現実だと思います。

アメリカでの30歳以上の100万人以上の5年間調査があります。

そこでの調査結果を要点だけ述べます。

●睡眠時間 7.5~8.4時間が1番多い

         6.5~7.4時間が2番目に多い

●7時間程度の睡眠が最も長生き

●不眠を訴えない人 女性の約50%、男性の70%

●死亡の危険度(少ないほうが長生きする)

   月に1回の不眠の訴え 女性で19%少なくなる

               男性で13%少なくなる

   2回から10回、及び不明の訴えで全て危険度は少なくなっています。

このアメリカの調査では睡眠薬との関係も調べられています。

●睡眠薬を飲まない人 死亡危険度は変わらない

  ●睡眠薬を毎日飲む人 死亡危険度 女性で24%上昇

                     男性で25%上昇

睡眠薬の使用は他の病気にも関係あるのか?

プラセボ(偽薬)と比較したランダム比較試験があります。

●うつ病の発生率      2.1倍

         ベンゾジアゼピン系に限ると 2.4倍

●感染症  44%上昇

●がんの発生 35%増加

日本での死因第一位はがんですから、これが35%増えるということは大変なことです。

こう考えると月に数回不眠を感じても、無理に薬やいわゆる健康食品に頼らない生活を送ることが、

健康で長生きをする秘訣かもしれませんね。

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