暮らしと健康アラカルト

身体に水は何故必要か?
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最終更新日:2014/05/28 13:48

2006年6月に書いたものです

 

私たちの身体は何かトラブルがあった時や環境が変化したときに、

すぐに元の状態に戻ったり、環境に身体が適応しようとします。

具体的に言えばスポ-ツをして体温、呼吸、脈拍が変動しても、すぐに元に戻ろうとします。

また、軽いケガをしても出血は自動的に止まりますし、

風邪を引いても普通は自然に治ります。

 

このように、たえず正常に戻ろうとする働きをホメオスタシスとか恒常性保持機能と言います。

 

ホメオスタシスをきちんと働かせるために、自律神経、免疫、ホルモンなどが自動的に活躍しているのです。

健康な人のホメオスタシスの幅(余裕)はかなり広くて、

相当身体が変調し病気になっても、環境がかなり変化しても対応できます。

ただしその巾は人によってバラつきがあります。

遺伝的に巾の狭い人、普段の生活で巾を広げる努力をしない人、

成人病(食生活など)で巾が狭くなっている人・・・等です。

具体的に言えば遺伝的には病気にかかりやすい、ストレスに弱い、血が止まりにくいなどがありますし、

いつも一定の環境でヌクヌクと育った人は努力をしないことになるでしょう。

成人病の動脈硬化の場合はスポ-ツの後で元に戻ろうとしても巾が狭いために心筋梗塞を起こすことがあります。

 

ホメオスタシスが働くために脳神経は身体の内外での異常を察知すると、

一刻も早く正常に戻るように全身に指令を出し、バランスよくコントロ-ルします。

しかし指令だけ出しても、各器官が指令どおり働かなければ困ります。

各器官がうまく働くためには、酸素、栄養の補給、装廃物の除去が必要です。

そこで働くのは、血液、リンパ、そして水分です。

 

今回は水分がテ-マです。

どんな栄養でも粉のままや塊では吸収されたり体内で移動することも出来ません。

必ず水に溶けていることが必要です。

また細胞の膜を栄養、酸素、老廃物が出入りするためには、

膜を通じて薄いほうから濃い方に移動すると言う浸透圧の作用が必要です。

 

浸透圧の例

* 漬物-野菜に塩をかけると、塩の濃度が高いので野菜の細胞から水分が外に移動する

* 煮物-水に先に塩を入れると、濃度が高いので煮物に水が入れない。

    まず水だけで煮ると外の水が中に入って軟らかく煮える

 

私たちの身体は約60%(赤ちゃんは80%)が水分です。

その内15%が細胞外水分で、ホメオスタシスに必要な水分です。

赤ちゃんの場合は発達の関係でこの水分が成人より多いのです。

ところがこの水分が一番変動しやすく、発刊や下痢で直ぐ失われてしまいます。

水がとても大事だとよく言われますが、理由はホメオスタシスの為なのです。

 

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