講演録:免疫と蛋白質~コラ-ゲン美容まで

蛋白質とは
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最終更新日:2015/08/13 10:59

そこで話は蛋白質やバラバラな原料の話に移ります。

まず蛋白質とは何かと言うお話です。

炭水化物・脂肪・ミネラルなど栄養素は色々ありますが身体の構造や生命に関係する栄養は蛋白質です。

蛋白質の種類を大まかに言いますと次のような沢山の種類があります。

あれもこれも身体は蛋白質だらけなのがよく分かります。

   酵素系 身体の中にある無数の酵素や、酵素入り洗剤の酵素も蛋白質

   構造系 コラ-ゲン、ケラチン(髪・爪・皮膚)絹糸、筋肉(ミオシン・アクチン)

   呼吸系 ヘモグロビン、ミオグロビン、チトクロ-ム

   抗原・抗体系 グロブリン、花粉

   ホルモン系 ペプチドホルモン、インシュリン、甲状腺ホルモン・・・・

   核 細胞内の染色体蛋白

沢山ある中の構造系に「コラ-ゲン」という言葉が出てきますね。

これが今日のテ-マなのですが後ほどお話します。

 

次に蛋白質はどうやって出来ているかです。

蛋白質はアミノ酸が順序良く並んで出来ています。

順序良くと言うことは遺伝子の命令によって配列が決まるからです。

それではアミノ酸とはどういうものなのか、と言うお話をします。

アミノ酸の化学構造を式で書けばこのようになります。

皆さん苦手な化学式ですがお付き合い下さい。

       SCN_0091 アミノ酸一般式

 

式で書けばこうですが実際には立体的でこのようになっています。

 SCN_0092 アミノ酸立体図

 

 炭素(C)を中心に「NH2」「COOH」「H」と「R」がくっついています。

他の部分はどうでもよくて、肝心ところは「R」です。

「R」の部分に何が入るかでアミノ酸の種類が決まるのです。

Rに何が入ればどのようなアミノ酸になるのか3種類を例として示します。

SCN_0093 アミノ酸 R

 アミノ酸は20種類くらいあります。

ほとんどのアミノ酸は身体で合成できますが、出来ないもの物もあります。

合成できないアミノ酸が不足すると原料不足で蛋白質が出来なくなりますから

必ず食事で摂取する必要があります。

このアミノ酸は聞いたことがあると思いますが必須アミノ酸と言い8種類です。

必須アミノ酸  ロイシン・イソロイシン・バリン・スレオチニン・メチオニン

        フェニ-ルアラニン・トリプトファン・リジン・(幼児ではヒスチジン)

次の表は、「R」の部分に何が入るかで決まるアミノ酸の種類です。

SCN_0094 アミノ酸種類

 これらのアミノ酸が遺伝子の命令で順番の1000も10000以上もつながった状態を「ペプチド」といいます。

そして完成したのが蛋白質です。

よく女性の方から「プロテイン」って身体に良いのですか?

ペプチド美容やアミノ酸美容はどうなのですか?と聞かれます。

英語に惑わされないで下さい。

プロテインは日本語で蛋白質です。

身体に良いに決まっています。

その蛋白質をバラバラに分断したものが「ペプチド」で、さらに最小単位にしたのが「アミノ酸」です。

ただそれだけのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このアミノ酸が遺伝子の命令で鎖のようにつながってある働きをするようになると蛋白質と呼ばれます。アミノ酸に仮に番号を振ると

  3 8 9 13 20 1 8 4 11 6 5 5 5 3 9 14 18 1 8 18 6 3 6 3 4 7・・・・・・

このようにアミノ酸が並びます。

遺伝子には作り始めと終了と言う命令遺伝子がありますから決まった蛋白質が出来るのです。

 この長く並んだ蛋白質を途中で大まかに切断したものは「ペプチド」と呼ばれます。

最近は健康ブームでサプリメントが流行っています。英語でプロテイン健康法、ペプチド健康法、アミノ酸健康法などがありますが、プロテインとは蛋白質の事ですから単に蛋白質、ペプチドはバラバラにしたもの、アミノ酸は原料まで細かくしたもの、ただそれだけです。健康増進とは関係ありません。

 せっかく遺伝子が肝臓で蛋白質を作れ、と命令を出して、アミノ酸を順番にそろえても途中で原料(アミノ酸)が不足すると合成は途中で止まって蛋白質は出来なくなってしまいます。

ですから万遍なくアミノ酸を吸収出来るように色々な蛋白質を好き嫌いなく食べる事が大事だと思います。

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