健康食品と肝臓障害

健康食品に関する国の見解 2
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最終更新日:2019/11/23 10:34

2.「健康食品」としての安全性についてのメッセ-ジ(D~L)      

D. 「健康食品」として販売されているからといって安全ということではありません。       

  健康に良いと思われている「健康食品」も食品の一つで、

  安全性や有効性の評価はされていないものがほとんとです。

  また、長年摂られて来た経験(食経験)が少ないものもあります。

  「健康食品」の中には、有害な成分を含んでいるなどして健康被害を起こす例もみられます。

  店頭で販売されているからといって安全とは限りません。

  また、多くの人には安全であっても、一部の人には健康被害を起こす場合があります。

(例:肝臓疾患がある人でのウコンによる肝障害)

E.「天然」「自然」「ナチュラル」などのうたい文句は「安全」を連想させますが、

 科学的には「安全」を意味するものではありません

 「天然なので安心」といったうたい文句で販売されている食品がありますが、

 人工的につくられたものに比べ天然由来の食品の方がより安全とはいえまえん。

 そもそも天然の毒もたくさんあります。

 また、「健康食品」に用いられている植物について、

 適切な原材料管理がされておらず重金属が過剰に含有されていた例や、

 よく似てはいるが別の植物が使われて、表示と異なる成分が含まれていた例があります。     

F.「健康食品」として販売されている「無承認無許可医薬品」に注意してください。      

 「健康食品」として販売されているものの中には医薬品成分やそれに似た成分を

 違法に添加しいるものがあります。

 これらは「無承認無許可医薬品」と言われ、行政による取り締まりの対象になりますが、

 一見「健康食品」のように販売されていることがあるため、

 知らずに摂った人が健康障害を起す事例も発生しています。      

G.通常の食品と異なる形態の「健康食品」に注意してください。        

 通常の食品として摂る場合には、摂れる量に自ずと限度があります。

 しかし、粉末にした形態、特定成分を抽出あるいは濃縮してカプセルや錠剤にした形態(サプリメント)では、

 特定の成分を多量に摂ることも容易ですので、特に注意が必要です。

 健康に良いのだからたくさん摂ればもっと良い効果が得られるだろうと、

 今までの食経験を超えた量を超えた量を摂る過剰摂取の事例が見られます。      

H.ビタミンやミネラルのサプリメントによる過剰摂取のリスクに注意してください。        

 ビタミンやミネラル(「微量栄養素」と言います)のサプリメントも色々と販売されていますが、

 現在の日本人が通常の食事をしていて欠乏症を起こすビタミンやミネラルはありません

 つまり、通常の食事をしている限り、

 ビタミンやミネラルを食事以外からサプリメントによって摂る必要性を示すデ-タ-は今のところありません。

 「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会報告書」では、

 ビタミンやミネラルの「過剰摂取の回避」について、

 通常の一般的な食品を摂ることによって過剰症が起こることはないとしています。

 しかし、特にサプリメントからの過剰摂取を防止するため、「耐容上限量」が設けられています。

 特に必要量と過剰量の差が少ないセレンや鉄などの

 微量ミネラル、ビタミンA、ビタミンDなどの体内に蓄積しやすい脂溶性ビタミンなどは

 過剰にならないように注意が必要です。

 厚生労働省による国民健康・栄養調査における「栄養素摂取量」と

 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」に示されている「推定平均必要量」を、

 性・年齢層別に比較した場合、カルシウムや鉄など一部のミネラルやビタミンにおいては、

 摂取不足が懸念される人が相当数存在するように見えます。

 しかし、栄養素の必要量には個人差があることや、

 自分で食事からの栄養素の摂取量を知ることも難しいので、

 個人が自己判断でサプリメントからミネラルを大量に補給することは過剰摂取につながる可能性があります。

 サプリメントからビタミンやミネラルを補給する場合は、

 これらに対する知識を有する専門家(医師、薬剤師、管理栄養士、アドバイザリ-スタッフ等)の

 アドバイスを受けるなど、注意深く、必要性を判断してください。

 ちなみに、以前の研究では、先進国では、ビタミンやミネラルの補給が有用だという結果が出ていましたが、

 最近十数年間に実施された同様の研究では、先進国では結果が得られにくくなっています。

 これは、食糧が十分に供給されているため、

 よほどの偏食をしない限りビタミンやミネラルの欠乏状態が起きないからだと考えられています。

 個々の食生活の違いにより、食事以外からもビタミンやミネラルを摂る必要があるかどうかが変わります。

I.「健康食品」は、医薬品並みの品質管理がなされているものではありません。        

 錠剤やカプセル形態のものは外見上医薬品と誤認されることが多いようです。

 しかし、箱やビンな中の個々の錠剤やカプセルが医薬品と同じようでも、

 成分が一定量に調整されていない製品がある可能性があります。

 また、消化管の中で確実に溶けて、吸収されるように作られていないと思われる製品があったり、

 不純物(重金属など)が多量に含まれている製品があるなど、製造管理に問題がある事例があります。

 「健康食品」の製造管理は、医薬品と違って品質管理が法の規制の対象にならず、

 製造者の自主性に任せられていることにご留意ください。

 錠剤・カプセル形態の「健康食品」には、現在、事業者が自主的にGMPなど

 品質管理を行うことが推奨されています。

 製品についているGMPマ-クは、品質を判断する上で参考にすることができます。         

注:OMPとは適正製造規範のこと

 

 

 

 

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