南京事件

極東国際軍事裁判 2
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最終更新日:2020/01/04 10:48

日本側の弁護人側証人として、外務省東亜局長石射猪太郎が宣誓口述書として述べています。

●石射供述書     

(1937年)12月13日頃、我が軍が南京に入城する。

その後をおって、我が南京総領事代理(福井淳氏)も上海から南京に復帰した。

同総領事代理から本省への最初の現場報告はアトロシテ-ズ

「それは南京に入城したわが軍による強姦・放火・掠奪というようなことを含んでおりました」に

関するものであった。

この電信報告は遅滞なく東亜局から陸軍省軍務局長宛に送付された。 

当時、外務大臣はこの報告に驚きかつ心配して、

私に対し早く何とかせねばならぬとお話があったので、

私は電信写しは既に陸軍省に送付されている事、

陸海外三省事務当局連絡会議の席上、私から軍当局に警告すべき事を大臣にお答えした。

この直後、連絡会議が私の事務所で行われ・・・・その席上、

私は陸軍省軍務局第一課長に対し右アトロシテ-ズ問題を提起し、

いやしくも聖戦と称し皇軍と称する戦争においてこれは余りにひどい、

早速厳重措置をする事を切実に申し入れた。

同課長もまったく同感で、右申入れを受け入れた

その後いくばくもなくして在南京総領事代理から書面報告が本省へ到着した。

それは南京在住の第三国人で組織された国際安全委員会が作成した我軍アトロシテ-ズの詳報であって、

英文でタイプされてあり、それを我南京総領事館で受付け、本省に輸送してきたものである。

私は逐一これに目を 通し、その概要を直ちに大臣に報告した。・・・・・

●岡崎勝男供述所   中国駐在の無任所総領事で南京での処理に当たった 原文カナ

南京安全地帯国際委員会は、同市内において行われたと主張せられて居る暴行に関する報告を

南京駐在の日本領事に行い、そして私が南京滞在中、同市内の事態についてほとんど毎日私のところに話しに来ました。

福田篤泰氏は当時、大使館付の外交官補でありました。・・・・

南京安全地帯国際委員会の報告は南京の日本領事館で受け取りました。

その報告書の概要は電報で東京に送られ、報告書その物もまた郵便で東京の外務省に送られました

 

結局反論は反証の書証は僅か8通(内5通は却下)、証人は3人に過ぎなかったので、

法廷はあっけにとられたまま(児島譲の回想録から)判決に進んだのです。

現在よく言われる虐殺された人数ですが、実は虐殺の人数を決める事は検察側の目的ではありませんでした。

東京裁判では非武装化した捕虜や一般市民が虐殺されたという事実を立証する事が目的で、100人なのか1万人なのか、10万人なのかといった数の問題ではなかったのです。

ただし記録として推定総数はあります。

◎判決書には10万代の上位のほう     

◎判事の見解 総数20万人と思われる。多くの団体が埋葬した記録の総数15万5千人

1946年4月30日付の朝日新聞に「第一級戦犯容疑者起訴状」が掲載されました。

●起訴状の第二類殺人の訴因 付属書A  [訴因45]

被告荒木・橋本・畑・平沼・広田・板垣・賀屋・木戸・松井・武藤・鈴木及び梅津は、

1937年(昭和12年)12月12日及びその後引き続き・・・・南京市を攻撃し、

かつ国際法に反して該住民を鏖殺する事を日本軍に不当に命じ為さしめ、かつ許すことにより、

不法に、目下その氏名及び員数不詳なる数万の中華民国の一般人及び武装を解除せられたる軍隊を殺害し、

殺戮せり

●付属文書A第二節中華民国の他の部分に於ける軍事的侵略  

1937年12月13日頃、日本軍は南京を攻略し、数万の一般人を鏖殺し、かつその他非道なる行為を行いたり

 

東京裁判のキーナン主席検事の冒頭陳述の要旨が朝日新聞に報道されています。

●6月5日 朝日新聞 見出し「残虐無比・南京事件 到る處 人命無視の蛮行」      

南京占領は俘虜、一般人、婦女子数万に対する組織的かつ残忍なる鏖殺、暴行並びに拷問及び、

およそ軍事的必要を超えたる家屋財産の放埓無差別なる大量破壊を特徴として居る。

この行為は普通「南京掠奪暴行事件」と呼ばれて居るが、近代戦史においてこれに匹敵する例はない

南京は日本人が彼等の侵略計画の一部として、その性質と規模において、

殆ど信じ難いほどの残虐行為を遂行する事により、

人民の戦意を破摧しようとした幾多の中華民国都市中の一つに過ぎなかったのである。

この非人道的な戦闘型式は地理的分布および遂行のいずれもが極めて普遍的であった為に、

事実上日本の軍事的侵略の凡ての場合を特色づけている。

阿片が人民の士気を沮喪させ彼等の戦意を破摧する武器として

且日本軍の資金調達の収入財源として使用せられた。

パネイ号、レディバ-ド号その他の中立国艦船に対する攻撃も、

人命及び財産に対する放恣にして無謀なる無視の追加的証拠として示されるであろう。

 

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