エネルギ-の単位にはよくジュ－ルと言う言葉が使われます。

しかしジュ－ルよりかなり小さなエネルギ-を表す時には電子ボルト「eV」を使います。

● 1 eVは1ジュ－ルの2.21×10の－19乗くらい小さい値です。

1eVは電気の1Vの状態の中で物質が得るエネルギ－のことを言います。

かなり小さなエネルギ－ですが私たちの体はの細胞の内部はそのわずかなエネルギ－で支えられているのです。

生物の細胞・・・・その中の遺伝子は色々な分子や元素が結びついています。

それらはただ集まっているだけではなく結束エネルギ－によってまとまっています。

このエネルギ－もエレクトロンボルト（電子ﾎﾞﾙﾄeV）です。

体内では各種遺伝物質は僅か数電子ボルトのエネルギ－で結びついているのです。

前の表にあります放射線の持つ巨大なエネルギ－が私たちの体を通過する。

このことが放射線を浴びるということの問題点なのです。

放射線の種類によるeVの強さは表にしましたがこれはおおまかで、実際には元素によってもエネルギ－の大きさは変わります。

その違いを測定する事で元素を特定することが出来るのです。

よく聞く名前がでる放射線のeVの強さを体の結束エネルギ－やX線と比べてみます。

一つの元素でも数種類、数本の放射線を出す場合もあります。

放射線のエネルギ－がどれだけ強烈か分かると思います。

 数十万eVという強力なエネルギ－が数eVで支えられている身体を通過するのです。

想像してみてください。

大変な恐怖です。

どこまで安全でどこから危険という議論は見当違いだということが分かると思います。