放射線被曝

自然放射線と種類
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最終更新日:2014/05/18 11:05

太陽の核爆発から地球が誕生したことを考えると地球上には半減期の長い放射性物質があることは当然の事です。

さらに現在でも宇宙からの宇宙線といわれる放射線は沢山地球に注いでいます。

その中で生命は誕生しました。

当初は強い放射線を防ぐため海の中で生命は誕生し、

大気圏が出来て放射線をある程度ブロックできるようになって海中から陸上に出てきたものと思われます。

その後は放射線の影響による突然変異(染色体への影響)によって生物は進化してきました。

ですから人類も放射線がなければ誕生しなかったかもしれません。

と言うと放射線は良い事のように思われますが、そうではなくて

放射線の影響のごく僅かな例外が進化に結びついたと考えるべきでしょう。

 自然放射線の量は国や場所によっても異なります。

世界平均2.5ミリシ-ベルト/年間、日本は1.5ミリシ-ベルト/年間といわれています。

勿論日本でも地域によって異なります。

自然放射線に対する考え方には色々あります。

* 放射線はない方が良いが、元々自然界にあるものだから仕方がない。

私にはこの考えがもっとも妥当だと思われます。

ここでは核実験で出た放射性物質や医療で使われる放射線は既に出ているので自然放射線に入れますが、

人類が人工的に作ったものですから自然放射線に入れるべきではないかもしれません。

       核実験では本来自然界にないプルトニウムのような超ウラン元素も多量に出ています。

* 自然界にある放射線は良い放射線で、後から人工的に出た放射線は良くない。

       放射線に良い悪いはありません。

    全て良くないと考えるべきです。

* 自然界の低線量の放射線はむしろ身体によい??

ホルミシス効果と言って「だから温泉は良いのだ」と言うことになります。

このように主張する学者は沢山いますが、単なる説です。

多少の効果があるということは遺伝子にわずかな変異を起こすという事です。

わずかな良い変異はあるかもしれませんが圧倒的によくない変異があるはずです。

チェルノブイリ以降低線量の被爆の危険性が指摘されています。

 

「自然放射線の種類」

   自然放射線にはどのようなものがあるのでしょうか?

1 宇宙から飛んでくる放射線線・・・宇宙線と言われます

   * 地球外から直接降り注ぐ放射線

          陽子線  重粒子線 光子線

   * 宇宙線が地球の元素に当たって放射性物質に変わる場合

          トリチウム     炭素-40

2 地球が誕生したときから存在している放射線

       * 地面から出てくる放射線

            ラジウム-226

            ラドン-222

            ポロニウム-218

          炭素やカリウムは私たちの身体にも多く含まれます。

            炭素-14

            カリウム-40

       * コンクリ-トなどの建材に多く含まれる放射線

            ルビジウム-87

            ウラン-238

            トリウム-232

3 核実験で出た放射線

        プルトニウム-238   その他沢山あります

4医療用放射線

 

これらの自然放射線の中で医療放射線を除いたものを一覧にしました。

私達はこれらの放射線の中で暮らしています。

避けられませんので仕方がないこと、我慢するしかないのです。

核実験や原発から出るものは防げますので、核実験、核兵器、原発を禁止するべきだと思います。

番号 記号 名前 半減期 崩壊 放射線

エネルギ-・万eV

変わる先 安定度

6

C 炭素-14 5.73年 β崩壊 β 15.6 7窒素N-14 安定

19

K カリウム-40 12.5億年 β崩壊 β 131 20カルシウムCa-40 安定
β崩壊 β・γ 146 18アルゴンAr-40 安定
25 Mn マンガン-54 312.3日 β崩壊 β・γ 83.4 24クロムCr-54 安定
27 Co コバルト-60 5.27年 β崩壊 β 31.8~133 28ニッケルNi-60 安定
36 Kr クリプトン-85 10.76年 β崩壊 β 68.7 37ルビジウムRb-85 安定
38 Sr ストロンチウム-90 28.78年 β崩壊 β 54.6 39イットリウムY-90 不安定
39 イットリウム-90 64時間 β崩壊 β 228 40ジルコニウムZr-90 安定
43 Tc テクネチウム-99 21.1万年 β崩壊 β 29.4 44ルテニウムRu-99 安定
53 ヨウ素-129 1570年 β崩壊 β 15.4 54キセノンXe-129 安定
ヨウ素-131 8.04日 β崩壊 β 24.8~60.6 54キセノンXe-131 安定
β崩壊 γ 8~63.7 54キセノンXe-131 安定
55 Cs セシウム-134 2.06年 β崩壊 β 8.9~65.8 56バリウムBa-134 安定
β崩壊 γ 56~136 54キセノンXe-134 安定
セシウム-137 30.1年 β崩壊 β 51.4 56バリウムBa-137m 不安定
β崩壊 β 118 56バリウムBa-137 安定
86 Rn ラドン-222 3.82日 α崩壊 α 549 84ポロニウムPo-218 不安定
88 Ra ラジウム-226 1600年 α崩壊 α 461~478 86ラドン-222 不安定
94 Pu

プルトニウム-238

87.7年 α崩壊 α 550 92ウランU-234 不安定
プルトニウム-239 2.41万年 α崩壊 α 516~546 92ウランU-235 不安定

 

2005年のアメリカ科学アカデミ-の報告の中に

私達が日常受けている自然放射線(ナチュラルバックグラウンド放射線)と

人工放射線(マンメイド放射線)の報告があります。

これはアメリカの報告なのでそのまま日本に当てはまる訳ではありません。

日本ではアメリカよりも沢山レントゲンを受けている事は前項で話しました。

円グラフになっているものを表に書き直しました。

* 私達が日常浴びている放射線のうち18%が自らの手で出した人工放射線です。

  人工放射線の内レントゲンと治療用を合わせ ると79%にもなります。

  WHOからは日本はレントゲンを使いすぎだとの指摘を受けています。

  最低限のがん治療の為の放射 線は必要かもしれませんが、

  レントゲンだけは気をつけたほうが良いと思います。

 

世界の放射線(Worldwide background radiation)年間2.4ミリシ-ベルト

自然放射線(Natural background radiation)  82%

内訳

ラドンの吸入被爆

52%

大地からの放射線被爆

20%

宇宙線による直接電離と光子成分

12%

低LET(低いエネルギ-)摂取

7%

高LET(高いエネルギ-)摂取

5%

宇宙線の中性子成分

4%

人工放射線(Man-made radiation)    18%

内訳

医療X線

58%

核医学

21%

消費者製品

16%

放射性降下物(核実験)

2%

職業被爆(レントゲン技師等)

2%

核燃料サイクル(再処理)

1%

 

 

 

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