原発の安全基準

原発の耐震基準
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最終更新日:2014/05/24 11:51

原発の耐震性は基準地震動であらわしています。

基準地震動とは「施設(原発)の供用期間中に極めてまれではあるが発生する可能性がある」地震動のことを言い、

それによる地震力に対して施設の「安全性が損なわれることがない」ように設計しなければならない・・・という事です。

要するに原発にどの位の地震が来るかを予測してそれを基準地震動として何ガルかを決め、

それに耐える様に原発を作りなさいということです。

従来は耐震ガルを2通りの表示の仕方をしていました。

* 最初の設計地震動(ガル)

    S1 その場所で実際に起こりそうな最も大きい地震(設計用最強地震)

    S2 起こりそうにないが万が一に備えて想定する地震(設計用限界地震)

わざわざS1、S2にわけてどのガルにも耐える原発を作ったのです。

最初からS2の基準で作れば良いと思います。

しかし阪神淡路大地震や新潟中越地震のあとS1やS2を超えるガルが記録されたため慌てて見直しました。

そして2006年9月19日に「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」が見直されました。

その結果、「計算し直したらもっと大きい地震ガルにも耐える事が分かりました」、と

新基準地震動(ガル)を2007年に決めました。

それが2006年版SS規準です。

そして更に今回ストレステストした結果更に丈夫なことが分かりましたと大きい数字にしてしまったのです。

前にも書きましたが、

補強も修理もしないで「良く調べたらもっと丈夫でした」と言うことで

だんだん原発が丈夫になるのですから変なことです。

全国の原発の耐震ガルがどのように変化(強引に変化させた?)したかの表をまとめました。

 

会社名

発電所

1981年

S2旧基準

1995年S2

書類再確認

2006年

SS新基準

ストレステスト

終了後

安全停止規準

   2011.3.現在

北海道

1

370

370

550

 

水平(原子炉建屋4F)   390

 

 

2

370

370

550

1023

水平(原子炉建屋4F)   390

 

 

3

370

370

550

 

水平(場所不明)    200

東北

東通

 

 

375

450

 

水平(原子炉建屋)   290

 

女川

1~3

375

375

580

 

水平(原子炉建屋1F)   200

原子力

 発電

東海

2

270

380

600

 

水平(原子炉建屋2F)   300

 

敦賀

1

368

532

800

 

水平(原子炉建屋1F)   300

 

敦賀第

2

532

532

800

1416

水平(原子炉建屋1F)   500

東京

福島第1

1~6

265

370

600

停止中

水平(原子炉建屋B1)   135

 

福島第2

1~2

270

370

600

停止中

水平(原子炉建屋B2)   150

 

 

3~4

350

350

600

停止中

水平(原子炉建屋B2)   150

 

柏崎刈羽

1~4

450

450

2300

2967

水平(原子炉建屋2F)   185

 

 

5~7

450

450

1209

 

水平(原子炉建屋2F)   185

北陸

志賀

1~2

490

490

600

 

水平(原子炉建屋3・4F)505

中部

浜岡

1~2

450

600

 

 

 

 

 

3~5

600

600

800

 

水平(原子炉建屋3F) 280

関西

美浜

1~3

400

405

750

 

水平(補助建屋B1・4)  160

 

高浜

1~2

360

370

550

935

水平(補助建屋B1)   160

 

 

3~4

370

370

550

 

水平(外周建屋3F)  270

 

大飯

1~2

405

405

700

 

水平(補助建屋1F)  160

 

 

3~4

405

405

700

1141

水平(周辺建屋3F)  390

中国

島根

1

300

398

600

 

水平(原子炉建屋BF) 140

 

 

2

398

398

600

 

水平(原子炉建屋3F) 350

四国

伊方

1

300

473

570

 

水平(補助建屋B1)  140

 

 

2

300

473

570

 

水平(原子炉格納施設) 320

 

 

3

450

450

570

 

水平(原子炉建屋3F) 390

九州

玄海

1~2

270

370

540

 

水平(補助建屋B5)    140

 

 

3

370

370

540

945

水平(補助建屋B1)  310

 

 

4

370

370

540

 

水平(周辺建屋B1)  220

 

川内

1

270

372

540

1004

水平(補助建屋1F)  260

 

 

2

372

372

540

1020

水平(補助建屋1F)  260

1. 旧地震動は1981年からです

  1995年の阪神淡路大震災で書類上の見直しがされ、耐震性が上がった

2. 旧基準及び見直しにはS1とS2がありますが、この表ではS2のみを書きました。

S1 起こりそうな最大地震に耐えるガル

S2 起こりそうにないが万が一を想定したガル

3. 2006年に新基準が出来、S1、S2をあわせてSSと表示する事になった

4. ストレステストの結果は大幅に安全だという事が分かった???

  黄色の線の部分を見てください。

  不思議な事に何もしなくても調べるたびに原発はどんどん丈夫になっている事がわかります。

数倍です。

こんなにいい加減で危険な変更が一部の専門家で行なわれているのです。

5. 地震が来た時制御棒が入って緊急停止するガルが安全停止規準です。

  たて・横・垂直の規準がありますが、一番大きい数字を書きました

  いくら安全に緊急停止しても、

  パイプ類が破損して冷却水が停止すればメルトダウンすることを今回学びました。

 

 

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