核燃料サイクル

六ヶ所村の再処理工場
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最終更新日:2014/05/27 12:58

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いきなり六ヶ所村の処理施設の工程図です。

六ヶ所村は使用済み燃料からプルトニウムを分離して、

次の高速増殖炉用の燃料を作るための工場として建設された再処理工場です。

予定では1年間で800トンの使用済み燃料から約8トンのプルトニウムを取り出す予定です。

工場は1993年4月から建設が始まり2000年から本格操業に入る予定でした。

しかし何度もトラブルを起こし現在操業の予定すら立てられない状態になっています。

全国の原子力発電所から処理するために持ち込まれた使用済み燃料は工場工場の冷却プ-ルで満杯になり、

これ以上持ち込めない状態で、現在使用済み燃料は各地の原子力発電所の敷地内に保存されています。

それも間もなく満杯になる予定です。

図を見ながら解説します。

上部の黒い部分の左側からです。

下の方が解説や図です。

   * 貯蔵・冷却

日本中の原発から運ばれた使用済み燃料を安定するまで冷却・貯蔵する。

この時、燃料が破損したり、冷却水が漏れて冷却できなる事故が起きる危険性がある

   * 剪断・溶解

ウラン燃料は陶器のように焼き固められ、

長さ4メ-トルのジルコニウム(ジルカロイド)の筒に入っています。(核燃料を参考)

冷却が終わった燃料棒を筒ごと細かく切断して高温の濃硝酸に溶かします。

燃料棒に閉じ込められていた放射能の気体が放出する

燃料が入っている長いジルコニウム(ジルカロイド)が火災を起こす危険がある

溶かす硝酸が加熱する危険がある

臨界(核分裂)事故を起こす危険がある

被覆筒・ジルコニウム(ジルカロイド)は放射性廃棄物になる

    * 分離・分配

機溶媒や希釈剤を使って始めに核分裂生成物を分離し、次にウランとプルトニウムを分離する

高レベル廃液は、蒸発・濃縮後貯蔵し、ガラス固化して貯蔵する

水素・溶媒爆発を起こす危険がある

臨界事故が起こる危険性がある

放射能漏れの危険性がある

   * 精製

ウラン溶液、プルトニウム溶液から核分裂生成物を除去する

精製後のウラン溶液の一部は、プルトニウムと50%ずつの割合で混合する

        注:プルトニウムを単体で取り出すと核拡散防止条約に触れるので、混合して保存します。

爆発の危険性がある

臨界の危険性がある

放射能漏れの危険性がある

   * 脱硝

ウラン溶液、プルトニウム溶液から硝酸を除去し、酸化物粉末にする

蒸発缶の過熱する危険性がある

プルトニウム漏れの危険性がある

   * 粉末貯蔵

ウラン酸化物粉末、ウラン・プルトニウム混合酸化粉末として貯蔵する

移送事故の可能性がある

プルトニウム漏れの危険性がある

仕組みはこのようなものですが、各工程にわたっての問題点があります。

* 各行程で放射性ガス

再処理工場では燃料棒を金属の筒ごと細切れに断裁します。

その時燃料棒に閉じ込められていた気体性の放射性物質は飛び出します。

出る放射性元素は、クリプトン-85、キセノン、ヨウ素-129、131、

炭素-14、セシウム、ルテニウム、他

大気中への排出は「充分な拡散・希釈効果を有する

高さ約150メ-トルの主排気筒から放出されています。

要するに高い煙突から撒き散らしているのです。

* 各行程で廃棄物

低レベル放射性廃棄物、高レベル放射性廃棄物

* 各行程で海水に

各工程で大量の汚染水が出ることは当然です。

これらは沖合い約3キロメ-トル、水深約44メ-トルの海洋放出口から海へ垂れ流ししています。

トリチウム、テクネチウム、セシウム、アメリシウム、ヨウ素、プルトニウム、ロジウム、コバルト他

       注:福島の汚染水で問題になっているトリチウムは六ヶ所村では薄めて海中に流しています。

 

六ヶ所村は一般の原発と違って処理施設ですから別な環境基準で運営されています。

通常運転で常時放射性物質を環境中に放出する事を認められているのです。

つまり管理目標値が違うのです。

これはインチキでしょう。

* 大飯原発と比較します

 

希ガス・クリプトン-85

液体・トリチウム

六ヶ所村再処理工場

33万兆ベクレル/年

1万8000兆ベクレル/年

大飯原発

925兆ベクレル/年

排出 0

日常の報道に出ませんが、原発と再処理工場の比較では六ヶ所村の方が桁違いな放射能を環境に出しています。

計算上ですが、原発が1年間で出す放射能を1日で出すといわれています。

 

再処理工場で処理すると、処理した結果各種廃棄物に分けたりガラス固化するので、

汚染物質の量的は増えてしまいます。

再処理しないで直接に地中へ埋めれば(直接処分)済むものを

わざわざ莫大なコストを掛けて汚染物質を増やしているのが、

極論かもしれませんが再処理です。

単にプルトニウムを欲しい、それだけの理由です。

   * 再処理する事で放射性汚染物質の量がどれだけ増えるかという図です。

      電力会社の電気事業連合会の作った図ですから。

      かなり 少なめに計算されている筈です。

 

SCN_0068

 

 

しかし実際には六ヶ所村再処理工場は動いていないのですから、単に計算上の図です。

六ヶ所村再処理工場では処理をするつもりですから、毎年各電力会社と処理に関する契約をしています。

これも動いていないのですから契約だけで、実行されないため毎年毎年契約変更しています。

電力会社の資料にある図です

 

   * 六ヶ所再処理契約

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