PM2.5

呼吸と異物排除の仕組み
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最終更新日:2014/05/28 15:52

呼吸で身体に入った微粒子がすべて悪影響を与えるとしたら大変な事です。

人類、動物はとっくに絶滅しているでしょう。

タバコを吸っている人などとっくに死亡しているでしょう。

 

身体に入った微粒子はほとんど排泄されます。

考えてみれば地球の歴史の中で多くの変化を乗り越えてきたのですから呼吸器官や肺は非常に丈夫な組織です。

ですから健康な人は排出できますが、排出機能が低下しているお年寄りや呼吸器官の弱い人、

特に子どもなどは気をつけたほうが良いと思います。

前のペ-ジの図を更に詳しくします。

 

SCN_0061

 

 

呼吸の最初は太い気管です。

気管から順番に細かく分かれて気管支になり更に細かく分かれて肺胞嚢になります。

吸込んだ空気は気管から23段階で肺胞に到達します。

実際には16段階目からガス交換機能(酸素と二酸化炭素交換)はあるようです。

先ほども書きましたが肺が異物を排除する仕組みはとても優れています。

この仕組みが次の図です。

図の左から空気の流れとなっていますが、細菌、ウイルス、異物などが呼吸と共に侵入します。

それをベタベタの粘液が絡め取って口のほうに排除する仕組みです。

粘液板と書いてありますが粘液の層です。

粘液の層の下に繊毛があります。繊毛は下の繊毛上皮細胞から生えていて(1個当たり200~250本)

1秒間に13回、口の方に向かって振動しています。

 

SCN_0060

 

その振動で粘液を口に出しているのです。

これが痰です。

つまり気管支粘膜が分泌する痰と異物です。

私たちはあまり意識していませんが通常1日に100ミリリットル前後出ています。

しかも24時間稼動の休みなしです。

図の説明を続けます。

粘液はどこから出るのかと言うと所々にある杯細胞で絶えず作っています。

そして通常と異なる異物が入ってきたとき、大きい物を飲み込んだり、食道に入る物を誤飲したり、

PM2.5のような微粒子・・・・等はせきとして排除しなければ間に合いません。

そこで迷走神経の先端の咳嗽受容体(咳をする神系)にこれらの異物が触れたときに咳をして排除します。

加齢や喘息で呼吸系にトラブルがあると繊毛の数が少なくなったり、動きが弱くなって、

重力に逆らって異物を排除する事が難しくなります。

この粘液板の仕組みは気管支の3段階目まで沢山あり、4段階目以降は少なくなりますので、

小さくて異物と判断されにくい物は通過する可能性もあります。

 

そして心配なのは肺胞まで侵入した場合です。

小さい物は(pm1.0)は肺胞まで到達するとされていますが、多くはそのまま呼吸で排出されます。

肺胞に沈着したばあいはマクロファ-ジで貪食されて気道領域に運ばれるかリンパ系に排出されると思われます

 

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