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降圧剤の費用
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最終更新日:2014/11/14 13:30

血圧降下剤の使われ方を見る前に、最新の患者数を見てみます。

 基準は各機関(国、団体、保険会社・・・・)によってバラバラですし、言い回しも色々です。

 

2014年(平成26年)の3月発表の厚生労働省「国民健康・栄養調査報告書」から見てみます。

調査は平成24年のものです。

この調査では次のように区分しています。

   有病高血圧  上 140mmHg以上 又は 下 90 mmHg以上

   正常高血圧  上 130~139  下 85~89

薬を飲んでいる人は有病高血圧しか数字は記載されていませんが、

周囲を見渡すと正常高血圧でもかなりの人が薬を飲んでいるように思われます。

 

男性

 

40代

50代

60代

70歳以上

高血圧有病者上

32.3%

57.3%

65.2%

75.5%

有病者の内服薬者

16.3%

34.7%

58.4%

71.5%

正常高血圧

19.5%

16.8%

14.3%

11.2%

正常高血圧の内服薬者

不明

不明

不明

不明

参考:有病者と正常高血圧の合計

51.8%

74.1%

79.5%

86.7%

 

女性

 

40代

50代

60代

70歳以上

高血圧有病者上

12.6%

33.5%

52.8%

73.3%

有病者の内服薬者

26.0%

37.5%

61.2%

73.2%

正常高血圧

12.7%

17.0%

16.5%

10.7%

正常高血圧の内服薬者

不明

不明

不明

不明

参考:有病者と正常高血圧の合計

25.3%

50.5%

69.3%

84.0%

注:有病者と正常高血圧の合計では各年代の半分以上が、

  高齢者では2/3以上が高血圧の扱いを受けています。

  高齢者ほど真面目に薬を飲んでいます

  女性は閉経期から血圧が上昇するのが分かります。

 

これだけ高血圧の患者が多いとされているのですから、薬は想像以上に使われていることは想像できます。

いかに患者を増やして製薬業界を儲けさせるか政官財協力して努力している様子が伺えます。

その証拠に血圧の薬の販売は1988年に2000億円ちょっとだったのが20年間で1兆円を超えてしまいました。

 

 *グラフで見てみます

 SCN_0073 降圧剤費用

注:血圧降下剤には色々種類があります。

  高血圧の患者にどんどん薬を与えても全員が飲むようになれば売り上げが一定で伸びなくなります。

  1999年にWHOのガイドラインで、ARB(アンジオテンシン系降圧剤)が第一次選択剤に追加されました。

  一人の患者に従来の薬プラスARBも追加して出されるようになったのです。

  従来の薬の売り上げはそのままでARBの分が増えてきたのがこのグラフです。(濃い色の部分です)

 

[降圧剤の売上げ順位]

  武田薬品工業やノバルティス製薬の降圧剤のデ-タ-改ざんが問題になっています。

両社の降圧剤の売上げは全医薬品のトップクラスになっています。

1位と2位です。

他の薬品も含めて上位ランクの2010年売上げ一覧です。

私たちが購入する時点の売上げではなく、出荷額です。

 

順位

商品名

製薬会社

出荷額(億円)

薬の種類

1

プロプレス

武田薬品工業

1229

降圧剤(ARB)

2

ディオバン

ノバルティス

1100

降圧剤(ARB)

3

アリセプト

エ-ザイ

1055

認知症用剤

4

リピト-ル

ファイザ-

972

高脂肪血症スタチン剤

5

モ-ラス

久光製薬

864

NSAIDs外用剤

6

オルメティック

第一三共製薬

823

降圧剤(ARB)

7

ミカルディス

アステラス製薬

758

降圧剤(ARB)

8

ノルバスク

ファイザ

730

降圧剤(CA拮抗剤)

9

タケプロン

武田薬品工業

709

抗潰瘍剤(PPI)

10

リュ-プリン

武田薬品工業

659

抗がん剤

  上位10位に血圧降下剤が5種類も入っていることは注目です。

 ただし薬の特許が切れてジェネリック医薬品にたえず変わるのであくまでも2010年の数字です。

 

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