メタボ検診

脂質
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最終更新日:2014/08/30 11:25

脂肪分のことを脂質といいます。

資質は血液(血漿)に溶け込んでいたり、身体の構成部分として存在します。

単純に分けると、中性脂肪(トリグリセド)、コレステロ-ル、リン脂質、遊離脂肪酸に分かれます。

血液の中ではこれらの脂質が蛋白質や糖などとくっついて複合脂質(リポ蛋白)の形で存在します。

複合脂質、通称コレステロールについては次項目に書きますので、先ずは中性脂肪です。

WHOや欧米でも日本と同じ 中性脂肪 150mg/dl 以上を検診時に問題としています。

中性脂肪が身体に良くなくて多いと死亡率が増えるとの意見が圧倒的ですがその根拠はあるのでしょうか?

確かに相当数値が高くなる「家族性高脂血症」と言うのがあって、

中性脂肪やコレステロ-ルが多くなり過ぎるのは危険です。

その家族性高脂血症日本では500人に1人と言われます。

この遺伝子は生活習慣に関わりなく総コレステロ-ル350以上、中性脂肪が900以上にもなります。

一般に中性脂肪は500以上がリスクとなります。

男性では50歳までに約5割が心筋梗塞を発症すると言われます。

その人たちが問題なのは当然ですが、検診をするのは一般の人です

中性脂肪レベルと死亡率のグラフを見てください。 大櫛陽一「メタボの罠」から

SCN_0076 中性脂肪と死亡率

 注:60歳代以下では、男性で一番死亡率な少ないのは150~299の範囲、女性では150~199です。

  しかしどのレベルでも死亡率にはあまり影響がないように思われます

  70~80歳では男性は途中から下がり、女性が上昇しています。

  高齢者では他の要因も加わりますから一概には断定できません。

  男性は199以上の方が死亡が下がり、女性のは増えていますが、

  低すぎる(60以下)よりは高めのほうが安全なことが分かります。

この図を見る限り、メタボ健診で保健指導(治療目標値)150、受診勧奨300の必要は無いと思われます。

それよりも「家族性高脂血症」を発見して治療した方が良いと思われます。

中性脂肪は食事や運動の影響を受けますので、同じ人でも測定のたびに大きく変動します。

ですから「家族性高脂血症」以外の人は少し位高くても

食事に気をつけたり運動をすれば下がるはずです。

薬を飲む必要はなさそうです

 

 

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