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自律神経の働きと薬の作用
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最終更新日:2017/01/28 11:15

●私たちの身体の状態は自律神経の働きで維持されています。

 手や足などは自分の意思で動かすことが出来ますが、

 自分の意思では動かせないところは自律神経で自動調整しています。

 自律神経では交感神経と副交感神経が逆の作用をして、

 昂奮と抑制を微妙に調整し、たえず身体を正常に保っています。

 以下は、自律神経が働いている部分の概略です。

心臓 心拍数、心房や心室の収縮・拡張、血圧

血管 動脈の収縮・拡張(冠状動脈・脳動脈)、体循環の静脈

胃腸 各筋肉の収縮・弛緩・蠕動・液分泌

膀胱 排尿筋や括約筋の収縮・弛緩

胆嚢・胆管 収縮・弛緩

気管・気管支 収縮・弛緩・分泌

眼  瞳孔、毛様体、

肝臓・グリコ-ゲンの分解と合成、

膵臓 インスリン分泌 抑制と促進  等々です。

●健康診断などの検査で基準を超えた時や、病気の時は自律神経の働きに関することが多いので、

 必然的に自律神経に作用する薬が使われます。

 自律神経は脳から途中まで電気信号として伝わり、

 神経同士の接合部(シナプス)では神経伝達物質が信号を伝えています。

 これは化学物質です。

 薬としてはこの「神経伝達物質」を作動させたり、止めたりする薬を投与することになります。

●身体の多くは自律神経の影響下にあるので、

 薬は同時に同じ影響下にある場所にも作用する可能性があります。

 これが副作用です。

 自然の自律神経の働きに頼らずに直接「神経伝達物質」を作用させることで、

 自律神経を働かせようとするのですから、

 目的以外の作用も起きることは当然かもしれません。

 せっかく自律神経の働きで自分なりの正常値を保っているのに薬で変更しようとすると、

 身体はあわてて本来の自分に戻ろうとして薬に抵抗します

 すると薬の効果が出なくなるため、薬の量や種類を増やします。

 その結果の副作用も考えられます。

薬は治療には必要です。多少副作用があっても使わなければならないこともあります。

 単に否定するのではなく、副作用をよく理解して使う必要があると言うことです。

 それと少しでも基準値の巾を広くすれば薬の投与が減ることも重要です。

例えば  血圧    130 mmHg→150 mmHg

     血糖値   HbA1c 6.1%→7.0%

     総コレステロ-ル  225 mg/dl→245 mg/dl

     尿酸値   6.0 mg/dl→8.5 mg/dl

 

特に高齢者の場合基準値をこれだけ見直すだけで薬の使用量は相当減り、副作用も減ると思われます。

 

 

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