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血圧
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最終更新日:2014/05/28 13:52

2008年3月に書きました

 

数年前からメタボリック症候群という言葉がはやりだし、最近では短くメタボといわれています。

新たに導入される特定検診・保健指導は医療費削減が目的といわれますが、

保健指導の対象者は日本人のおよそ4人に1人と言われ、むしろ医療費は増えるとも思われます。

新たな公共事業かもしれません。

 

さて今回はその項目から血圧を取り上げます。

基準では最高血圧130mmHg(以降、数字の後のmmHg単位は省略)、最低血圧85以上がメタボの対象になります。

昔は最高血圧160、最低血圧95以上の人を高血圧と言い、140~160を境界域と言われていましたが、

2000年に高血圧ガイドラインが見直され、糖尿病など危険因子をもたない人は、

最高140、最低90以上が高血圧と呼ばれるようになりました。

未治療も含めると高血圧患者数は約3900万人と報告されています。

 

さて高い血圧は下げたらよいのかという問題です。

血圧が高いと脳卒中や心筋梗塞になり易いと言われます。

確かに血圧の高い人が危険なことは多くのデ-タ-があります。

しかし高い血圧を薬で強制的に下げた場合に病気の危険が低くなるというデ-タ-はあまりないようです。

確かにいくらか脳や心臓のトラブルは減るようですが、かえって総死亡が増えるという報告もあります。

* HOT研究  Lancet 1998年 世界26ケ国の約2万人の調査

* NIPPONN研究 国民栄養調査の対象者を14年間追跡した調査

 

血圧があまり高いことは良くないことかもしれませんが、

特別に血圧が上昇する原因(病気)がない限り、高い人は高いなりに人生を送ってきているのです。

もともと最高が165の高齢者は、それこそ何十年も165で生きているのです。

つまりその人の身体は165の血圧のもとに正常に維持されているのです。

ですから薬で強制的に下げると、脳や心臓には良いかもしれませんが、

長い間その血圧に馴染んできた身体にとっては色々な不都合が生じる可能性があります。

そのためのトラブルで総死亡数が増えるものと思われます。

 

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