最終更新日:2015/07/25 10:30
場所 ちよだボランティアセンタ-
日時 2012年5月18日
よろしくお願いします。
今日は免疫と蛋白質そしてコラ-ゲン美容までのお話をします。
蛋白質とコラ-ゲン美容の・・・・一見関係がないように思えますが、実は関係があります。
おいおいとその理由が分かってきますので順序良く説明を始めます。
まず免疫ですが、免疫と言うのは疫病、今で言えば感染症ですね。
その疫病から免れるという意味で免疫と言います。
感染と言うのは微生物、細菌やウィルスが身体に侵入する事です。
その微生物が身体に入るのを防ぐ事、防衛反応が免疫と言う事になります。
その防衛反応の最も初期の段階は単なる排除です。
嘔吐 咳 発熱 下痢 排便 排尿 涙・・・・
このような事は全て微生物や異物の排除作用です。
私達にとって都合の悪いものが身体に入ろうとするとまず嘔吐します。
呼吸で入ろうとしますと咳・鼻水・くしゃみで排除します。
腸まで来てしまったら下痢をします。
尿管から侵入しようとすればオシッコで押し出します。
微生物が身体の中まで入ってしまった場合は発熱をして微生物の活動を抑えます。
つまりこれらは全て防衛反応なのです。
涙だけは、これは難しいですね!
特に女性の涙は分かりません。(笑い!)
免疫反応なのかどうか・・・・まあ防衛反応の一種かもしれませんね。
涙はさて置いてせっかく防衛しているのですから薬で抑えないほうが良いのです。
異物は別として問題になる微生物はすべて蛋白質で出来ています。
細菌もウイルスもカビも全てです。
と言うより生命体はすべて蛋白質なのです。
花粉もそうです。
微生物の侵入(感染)を防ぎたい身体は一つ一つの微生物を記憶して対処する事はとても出来ません。
一括して蛋白質を拒否してしまえばよいのです。
どんな蛋白質でも拒否してしまえば微生物の浸入を防ぐ事ができます。
でも自分の身体も蛋白質ですがそこは大丈夫です。
私達の身体は自分の蛋白質と自分以外の蛋白質をきちんと見分けています。
つまり「自」と「他」の見分けをしているのです。
そうです免疫の基本は「自と他の蛋白質を認識して」「他の蛋白質の侵入を防ぐ」ことにあります。
だから他人からの臓器移植は難しいのです。
妊娠した時に「つわり」になりますね。
これも自分以外の生命(蛋白)を排除する働きといわれます。
これでは困るので胎盤が完成し、自分側と胎児側の間で「まあまあ~」となるとつわりが治まります。
余談になりますが「自と他の認識」の働きが過敏になったり狂ったりすることがあります。
アレルギ-や花粉症がそうです。
また認識が狂って自分自身の蛋白を「他」と認識してしまう事があります。
自己免疫と言い膠原病が有名です。
膠原病の言葉の意味は後で説明します。
他の蛋白質(微生物)が身体に入ることを防ぐ・・・・この意味はお分かりになったと思いますが、