はじめに

日本老年医学会が2015年4月1日に

「高齢者の薬物療法のガイドライン」を発表しました。

日本では高齢者の数が増加し

医療費の中で薬代が増加しています。

医療費の節約もさることながら、

高齢者は薬による副作用が多いことと、

重症化することが問題になっていました。

高齢者ほど忘れずに真面目に

薬を飲むのですから尚更でしょう。

また高齢者では服用する薬の数や

種類が多くなる傾向にあります。

薬の数が多い、つまり多罪併用の

有害性も指摘されています。

ガイドラインに有害事象(副作用)や

転倒に関するグラフがありますので転用します。

 

[多剤処方と薬物有害事象および転倒の発生リスク]

 SCN_0089   高齢者薬のリスク

  解説:副作用(有害事象)では6剤以上、

     転倒では5剤以上服用でリスクが高くなっています。

     年寄りが転びやすくなるのは

     飲む薬の影響があるのかもしれません。

 

ガイドラインでは75歳以上と75歳以下でも

筋力や心身の活力が低下した高齢者の薬を

ストップとスタ-トに分けていますが、

まず発表されたガイドラインです。。