高齢者の薬と副作用

糖尿病薬
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最終更新日:2016/09/17 10:11

正確な数値が測れることから最近ではHbA1cの数字(%)で表示するようになりました。

成人病検診では6.0%以上は治療を受けるように勧めていますが、

実は日本糖尿病学会では6.5%未満は良とし、国際標準値は6.9未満が良となっています。

成人病検診の基準が厳しすぎると病人が増え過度な投薬で副作用も増えることになります。

2008年の米国の試験では8.2%の患者を6.0%に下げようと強引(?)な治療をした結果、

かえって死亡率が上がったとの報告があります。

(ACCORD試験、米国立衛生研究所の下部組織の研究)

この調査の影響でしょうか2013年には日本糖尿病学会も正常化の目標は6.0%としたまま指針を変更しました。

*合併症予防目標値 HbA1c  7.0%未満

*治療を強化することが困難な場合 HbA1c  8.0%未満

つまりあまり無理な治療をするなということです。

糖尿病は基本的にはインスリンが出ないか、少ないかです。

それによってⅠ型、Ⅱ型に分類されます。

インスリンは糖分の代謝だけではなく、蛋白質や脂肪の代謝にも関係しています。

インスリンの代わりになるようなホルモンや薬はありませんので、

他の薬よりも基本的にはインスリンを補充することが大事だと思われます。

しかし実際にはインスリンよりもっと手軽に使えるということで色々な薬が出ています。

日本老年医学会の資料では高齢者の場合多くの糖尿病治療薬がストップになっていますので細かく書きませんが、

特に問題になる薬だけを書きます。

薬の商品名と副作用です

分類  チアゾリン薬

商品名 アクトス

副作用 骨粗しょう症、骨折(女性)、心不全

注:膀胱がんをはじめとした発がんの危険性も指摘されています

分類 SGLT2阻害薬

商品名 スーグラ、アプルウエイ、デベルザ、フォシ-ガ、ルセフィ、カナグル

副作用 重症低血糖、脱水、尿路・性器の感染リスク

注:血液から糖分を取り除く薬としてNHKでも取り上げられました。

    SGLTはグルコ-スを細胞内に取り込む仕組みで、1型と2型があります。

    その2型の働きを阻害することで糖分を細胞内に再吸収しないで尿に出すようにする薬です。

    ただし取り除かれた高濃度の糖分は膀胱を通って尿として排泄されます。

    高齢者は尿の排泄能力が落ちていますので

    糖分濃度の高い尿によって感染症のリスクが高まります。

    またSGLT2型の仕組みは腎臓だけではなく肝臓、肺、脳など多くの場所にあるため、

    薬は他の場所にも作用し副作用の可能性があるのです。

ストップ薬、スタ-ト薬の両方に記載がありませんが、

最近多く使われる「GLP-1作動剤」や「DPP-4阻害剤」は

無理に膵臓を働かせてインスリンを分泌させる為、膵臓機能の疲弊も指摘されています。

商品名

GLP-1作動剤 ビクト-ザ、バイエッタ

DPP-4阻害剤 ジャヌビア、オンダリサ、ネシ-ナ

 

 

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