自律神経と薬の作用

情報の伝達
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最終更新日:2017/12/02 10:49

前回は交感神経と副交感神経がどこでどのように働くかを表にました。

次はそれらの神経がどのようにして目的の場所に作用するかを考えます。

伝達する神経の仕組みです。

神経細胞(ニュ-ロン)の模式図下に書きます。

神経から次の神経への信号は電気信号ですが、軸索の髄鞘のくびれの部分でパルス信号になって、

信号を次の神経に伝える為にシナプス(接続部)到達します。

シンケ神経の図

シナプスでは受けた信号によって色々な化学物質を「神経伝達物質」として放出し

次の神経に情報を伝達します。

シナプスでは受けた電気信号によって、今度は色々な化学物質を放出して次へ信号を伝えています。

つまり沢山あるシナプスを複雑に経由することで身体の各部に信号を伝えているのです。

その時に放出する神経伝達物質の違いや量によって「昂奮」と「抑制」の信号を微妙に調整をしています。

シナプスの模式図です。

 シンケイ シナプス模式図 

シナプス(接合部)で放出される神経伝達物質は主として

    交感神経   アドレナリンやノルアドレナリン

    副交感神経  アセチルコリン

ですが、最終到達のところではさらに多くの神経伝達物質が放出されます。

ではどのような神経伝達物質が出ているでしょうか。

上記を含めて代表的な名前で、時々耳にする名称の色を変えます。

     アミノ酸系      アスパラギン酸・グルタミン酸・γ-アミノ酪酸(GABA)・グリシン・タウリ

     モノアミノ酸系     ドパミン・チラミン・フェネチルアミン・フェニルエタノ-ルアミン・セロトニン・メラトニン・ヒスタミン・アドレナリン・ノルアドレナリン

     アセチルコリン(ACh)    アセチルコリン

     ポリペプチド類    ボンベジン・ガストリン放出ペプチド・ニュ-ロテシン・ガラニン・カルシトニン遺伝子関連ペプチド・ガストリン

     神経ペプチド    N-アセチルアスパラチルグルタミン酸・神経ペプチド・膵ペプチド・

     オピオイド系     副腎皮質刺激ホルモン・ベータリポトロピン・ダイノルフィン・エンドルフィン・

     セクレチン類      セクレチン・モチリン・グルカゴン・成長ホルモン放出因子

     タキキニン類      ニュ-ロキニンA,B,

     他

そしてシナプスで、神経伝達物質を受け取る次の神経の受容体にも種類があります。

代表的なのは、

交感神経の受容体では  α1、2 β-1,2、3

副交感神経の受容体では ムスカリン受容体、M1~5

            ニコチン受容体 Nm、Nn、CNS

 

私たちの身体は病気になっって自律神経に変調をきたした時には自動的に治そうとしますが、

自分自身で手に負えないときには薬の力を借りることになります。

自律神経の調整を薬で何とかしようとします。

自分自身の自律神経の調整に頼らず、「神経伝達物質」を薬として使用して直接病気や変調を治そうとするのです。

しかし「神経伝達物質」は色々な作用があるので思いがけない所にも作用する可能性があります。

現在多くの薬で、自律神経に影響を与える、つまり「神経伝達物質」を出したり、止めたり、受容体を作動させたり、

遮断したりする薬が使われています。

 

 

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