健康食品と肝臓障害

日本医師会からウコンの警告
記事専用プリント対応ページ

最終更新日:2019/05/11 10:19

色々な健康食品の中でウコンは相当人気があるようです。

高齢の女性が急性の肝障害を起こし入院して治りましたが、

ハルウコンが原因だと信じ、アキウコンに切りかえたところ再び肝障害で入院したという事例もあります。

 

日本医師会ではウコン等を含む健康食品の摂り過ぎに注意するポスタ-や医師会会員向けの周知をしています。

 

「テーマ」  1日3食、バランスのよい食事が大切です。

        「健康食品」やサプリメントと摂りすぎていませんか?

●ウコンについて

◎ウコンとは       

一口に「ウコン」と言っても種類があり(学名が異なり)、含有成分が全く違うため、

それぞれ別物と考えた方がよいでしょう。

日本では一般に、アキウコンのことを言い、カレ-などの香辛料などにも用いられます。

他にも、ハルウコン、ムラサキウコン(ガジュツ)、ジャワウコン等同じショウガ科のものなどありますが、

アキウコンとは学名も成分的にも異なります。    

◎安全性は・・・・?      

☆通常、食事中に含まれる量の摂取であれば、おそらく安全と思われますが、

 過剰摂取や長期摂取では消化管障害を起すことがあります。

アキウコンは胃潰瘍、胃酸過多、胆道閉鎖症の人には禁忌とされています。      

☆胆石の人は医師に相談してください。      

☆歴史的な食品として摂取する程度の量から、今日のように健康食品として濃度の高いものを、

 多量に長期連用する場合の量では、健康被害の出現の度合いが違ってくる可能性があります。

 また、健康被害の原因は学名の異なるものを摂取した場合やサプリメント製造元の品質管理の悪さによるとの

 指摘もあります。                

◎専門家のコメント      

☆C型慢性肝炎の患者は鉄過剰を起しやすいことから鉄制限食事療法が実施されますが、

 アキウコンの製品には鉄を多量に含有するものがあり、注意が必要であるという報告があります。

☆C型慢性肝炎やB型慢性肝炎、2型糖尿病のどの原疾患のある

 成人11名(男性8名、女性3名、平均年齢54歳)において、ウコンとの関連が疑われる肝障害が報告されています。

 ウコンの摂取期間は3日~5年、11名のうち追跡可能であった10名は摂取中止により回復、

 回復または軽快までに要した期間は1日~37週であったという報告があります。

☆歴史的に使用経験の長いアキウコンとは別に、

 ハルウコンなど他のショウガ科の植物をサプリメントとして摂取することにより

 健康被害や相互作用が増加している可能性があります。

☆ウコンは血液凝固を抑制することがありますから、

 血液凝固抑制薬(アスピリン、ワルファリン、ヘパリン、ジクロフェナク、イブプロフェンなど)を服用しているときに

 ウコンを摂取すると、紫斑や出血が生じる可能性が高くなると考えられます。

◎患者さん、ご家族の皆さんへ      

あなたは、「健康食品」やサプリメントを摂っていませんか?      

「健康食品」やサプリメントには、摂りすぎや、服用している医薬品との間で、

思わぬ健康被害が発生することもあります。

体に不調を感じたら、すぐに、かかりつけの医師にご相談を! 

そして、医師に、「健康食品」やサプリメントを摂っていることを伝えましょう!

 

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ご意見・ご感想はこちらへ ※個人情報の取り扱いについて

お名前 (必須)

メールアドレス ※返信をご希望の方はご記入ください

メッセージ本文