健康食品と肝臓障害

健康食品に関する国の見解 1
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最終更新日:2019/11/16 10:46

2015年12月に、国の食品安全委員会の「いわゆる健康食品の検討関するワ-キンググル-プ」ではメッセ-ジを出しています。

内容は19項目のメッセ-ジと4項目のまとめです。                      

◎いわゆる健康食品に関するメッセ-ジ   

Ⅰ.はじめに

・・・・今回のメッセ-ジでは、「健康の維持・増進に特別に役立つことをうたって販売されたり、

そのような効果を期待して摂られたりしている食品」を「健康食品」とし、

体重を減らす目的の「健康食品」や法令で規定されている保健機能食品(特定保健用食品、

栄養機能食品、機能性表示食品)等まで幅広く対象にしました。   

Ⅱ.用語の定義     

・・・・ここでの、「わかっている」とは、科学的な方法で検討して明確にわかっていること

「分かっていない」とは、科学的な方法では明確になっていないことを意味します。

「科学的な方法で検討して明確になっていること」とは、

「健康食品」の有効性を例にとれば、動物ではなく、妥当な人数の人を対象として、

適切な試験が行われていること、

複数の研究機関により客観的に評価されている(論文の公表など)ことなどで、

効果はあったという体験談や一研究者の学会発表だけでは「科学的に確か」とは言えません。   

Ⅲ.「健康食品」についての19のメッセ-ジ         

注:各項目のテ-マの部分と大事なところを黄色にしました。

1.食品としての安全性についてのメッセ-ジ(A~C)

A.「食品」でも安全とは限りません

 すべての「健康食品」について、通常の食品と同様に健康へのリスクがないとは言えません。

 実際に「健康食品」によると思われる体調不良を経験している人がいます。

 また、体質によってアレルギ-を起すものもあります。

B.「食品」だからたくさん摂っても大丈夫と考えてはいけません

 通常の食事で摂っている「通常の食品」も、摂りすぎれば健康によくない影響が出ます。

 しかし、通常の食品は、たとえ有害な物質を含む食品であっても、 長年習慣としてきた方法で

 常識的な量を食べている範囲では健康被害を起すことはほとんどありません。

 このことは長年にわたる試行錯誤の歴史を経て経験的にわかっているため、

 我々は通常の食品が危ないと感じることがないのです。

 「健康食品」も過剰に摂れば良くない影響が出ます。

 そのうえ「健康食品」の多くは、特定の成分の含有量を増やすなどして、

 通常の食品に増した健康増進効果をうたうもののため、

 食品として長年摂られて来た経験(食経験と言います)が乏しいものもあり、

 どの程度の量なら問題が起きないかなどわからないことが多いのが現状です。

 実際によく取られている「健康食品」でも健康被害が起きた事例が少なからずあります。

   (例:ウコンによる肝障害、キャンドルブッシュによる下痢・腹痛

C.同じ食品や食品成分を長く続けて摂った場合の安全性は正確にはわかっていません。

 日常摂っている「通常の食品」や食品成分でも、

 同じものを長期間毎日摂り続けたときの安全性がわかっているものはほとんどありません。

 これは「健康食品」についても同じです。

 毎日同じ「健康食品」を長く摂り続けて安全であるかどうかはわかっていないものがほとんどです。

 知見が得られている稀な事例として身近なビタミン・ミネラルがあります。

 例えば、β-カロテンは、がんや心筋梗塞などの心血管疾患の予防の効果があるといわれてきましたが、

 長期研究では、期待とは逆に、喫煙者の肺がんリスクを上げると報告されています。

 

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