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キーワード「発ガンリスク」を含む投稿一覧

  • 安全な基準はあるか

    2020/06/19
    15:49

    どの位の放射線なら安全なのか?

    どのくらいから危険なのか?・・・と言う問題は非常に難しい問題です。

    低線量の放射線はむしろ身体によいという説もあります。(ホルミシス効果)

    また低線量では身体が修復するスピ-ドが勝るからあまり危険ではないという説もあります。

    しかし前項の遺伝子を放射線が通過したときのことを考えると僅かな内部被爆でも危険な事が分かります。

    困った事には生体実験は出来ませんし、僅かな異常は発見も難しく、放射線が原因である事の証明も出来ません。

    先の戦争の広島・長崎・・・スマイリ-島、チェルノブイリ・・・・多くの核実験・・・それらのデータ-や理論から色々な図や表が発表されています。

    実際に放射線に何処までなら安全なのか、何処からが危険なのかの閾値(しきい値、いき値)があるのか?

     

    色々な説を図に組み合わせたものが次の図です。

     横軸は放射線量

    縦軸は発ガンリスクですが、危険度とか応答とも言います。

        

    表の見方

    ●aの線  一応ICRP(国際放射線防護委員会)の「基準値」

     低線量から 高線量まで直線になっています。

     低線量でも危険だとしていますが、ただし低線量の場合は証明できないとしています。

     しかし最新のデ-タ-ではこの直線が証明されています。

     放射線量に従って危険が増えるというものです。安全な放射線量はありません。

    ●bの線 ECRRの見解(欧州放射線リスク委員会)

     むしろ低線量の被爆を危険視しています。

     理由 被爆した細胞から正常細胞に被爆情報が伝達される。

      これをバイスタンダ-効果と言います。

      被爆しながらも生き残った細胞が遺伝子不安定な状態になったり、

      低線量な為細胞の修復作用が働かない人によって放射線に感受性の高い人がいるので、

      これを考慮するとむしろ低線量ではリスクが高くなる。

    ●cの線 低線量はリスクが低くなるという考え。

     原爆被爆者はこの曲線をとるといわれる

    ●dの線 閾値があるとする考え方です。

     日本政府や一部の専門家はこの考えを採用し、閾値を100ミリシ-ベルト/年間としている。

     その基準値以上を危険としている。

      自然放射線もあるし、医療の放射線もあるのである程度は許容する線でもあります。

     しかし山下俊一氏のように100ミリシ-ベルト以下は問題ないと主張している学者がいるのは問題です。

     100ミリシ-ベルト以下は単に証明できないだけなのです。

    ●eの線 低線量はむしろ身体に良いと言う考えです。  

      温泉効果を主張しています。

      ホルミシス効果といわれますが、現在では殆ど支持されていません。

      低線量の被爆でも危険であるという研究報告がどんどん出てきています。

     

    2005年米国科学アカデミ-は放射線には安全と言う量はないとする「BEIR-Ⅶ」報告を発表しました。

     注:BEIRは米国科学アカデミ-(NAS)と米国研究評議会(NRC)の下に置かれている

      Biological Effects Ionizing  Radiation(電離放射線の生物学的影響)に関する委員会の略。

      1970年に原子放射線の生物学的影響(BEAR)から名称変更された。

     

    その委員会の第7報告書です。

    報告書全体は733ペ-ジの長いものですが、要約します。

    ●低線量とは0~100ミリシ-ベルト/年程度と規定する

    ●低線量による被爆によるリスク推定は「閾(しきい)値」なしの直線モデルが妥当である。

     注:上図グラフの直線の事(aの図)

    ●放射線業務従事者の線量限度 100ミリシ-ベルト/5年間 でも約1%の人が放射線起因のガンになる

    ●100人の人がそれぞれ100ミリシ-ベルト被爆すると、

     その中の1人が放射線被爆による白血病か固形ガンになる可能性があり、 42人が他の原因で白血病か固形ガンになる。          

     これらのガンの内約50%は致死性である

     

    2005年6月29日に、「ブリティッシュ・メディカル・ジャ-ナル」にE・カ-ディス等がまとめた

    15ケ国の原子力施設労働者の調査が発表されました

    E・カ-ディス氏は「BEIR-Ⅶ」委員で、フランスのリヨンにある「国際がん研究機関」所属です。

    次はその内容の要約です。

    ●調査対象

     15ケ国の59万8,068人の原子力施設の労働者の内1年以上原子力施設で働き、外部被爆記録がはっきりしている40万7,391人。

      90%は男性。

    ●国際規準で許容されている上限値(5年で100ミリシ-ベルト)まで被爆した場合、

     ガンによる死亡率が約10%増加する。

    ●調査期間中の全死亡者は2万4,158人、白血病を除く全ガン死は6,519人、

     慢性リンパ性白血病を除く白血病による死者は196人。

     1シ-ベルト被爆すると全ガン死のリスクは2倍、白血病死ノリスクは約3倍になる。

    ●100ミリシ-ベルト被爆すると白血病を除く全ガン死のリスクが9.7%増加し、

     白血病(慢性リンパ性白血病を除く)での死亡リスクは19%増加する。

    ●この調査ではガン死した人の1~2%は放射線が原因と考えられる。

     

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  • 検査と放射線量

    2020/06/19
    15:17

    放射線検査ではどの位の放射線を浴びるのか?

    一般的なものと比較してみます。

    検査と比較

    放射線量 mSv(ミリシ-ベルト)

    職業的に放射線を扱う人

    50/年、100/5年

    秋田玉川温泉

    20/年間

    福島の子どもの環境

    20/年間

    CT検査

    10~20

    CTとPETの併用

    20以上の場合も

    PET検査

    2.2~5

    一般公衆

    1/年間

    マンモグラフィ-

    0.4

    胸部レントゲン

    0.05

     ●レントゲン検査は一瞬にして浴びるものです。年に何回もすれば相当な量になります。

     

    「PET検査」

    PET検査は陽電子(ポジトロン)を出す放射性元素を静脈注射して体内での分布を調べるものです。

    ガンや炎症のある場所に溜まって放射線を出しますのでそれを測定する方法です。

    日本が最初に検診に利用し始めました。

    いかなるガンも発見可能な夢の検査として宣伝されていますが、放射線量はかなり高い検査です。

    身体の中に入れますので内部被爆です。

     

    「放射線検査(特にCT)を受けるデメリット」

    検査でガンや他の病気が発見される事は確かでしょう。

    しかしマイナス面も沢山あります。

    ●発見された腫瘍は必ずしも悪性とは限らないこと

    ●更に高いコストで危険な検査を受けなければならない

    ●心配や不安にさいなまれる(検査を受けたために将来の発ガン危険)

    これらは米国ガン協会の2005年のガイドラインですが、これらを考慮して判断すると

    ●症状がない限りCT検査は勧めない

    ●非喫煙などの低リスク者には検査を勧める根拠がない

    ●検査によって寿命が延びたとする研究結果はない

     

     このことに放射線被爆の問題を考慮に入れると

    ●異常が発見されなかった健康な人は一生発ガンリスクが上昇する、と言うことになります。

    今述べたことはCTを中心にして話しましたが、女性の乳ガン検診のマンモグラフィ-も同じです。

    乳房は放射線によるガンが出来やすいところです。

    検査をして発見された人は良いのですが、

    発見されなかった人は一生発ガンの危険に怯えることになります。

    やはりガンの疑いが濃厚な人に勧めるべきだと思います。

     

    「検査を受ける年齢」

    放射線の遺伝子への影響のところでも書きましたが、細胞分裂が活発な子どもほど放射線の影響を受け易くなります。

    次の図は何歳の時にCTを受けたかで生涯の発ガンリスクが変わるという図です。

    子どもほど危険で大人35歳以上の人は大丈夫なのが分かります。

    SCN_0017

    「Berringtonの論文」

    2004年2月10日の新聞(朝日、読売)に「日本人のガンの3.2%は診断用X線が原因」というニュ-スが出ました。

    英国の医学雑誌「ランセット」にでたオックスフォ-ド大学のBerrington等の論文です。

     注:前項目に掲載した表を参考にして下さい

    内容は医療制度が整っていると認められる15ケ国での診断用X線の利用状況を分研調査し、それにともなって発生するガンの数を推定したところ、

    日本がX線利用がもっとも多く、毎年ガン全体の3.2%にあたる7587件のガン発生が見込まれるというものでした。

    ちなみに英国では0.6%だった。

    指定調査である事から賛否両論がありますが心に留めておく内容だと思います。

     

    「妊娠中の放射線検査」

    妊娠の可能性がある場合は、妊娠の可能性が少ない時期にするべきでしょう。

    それは生理開始後10日間の内にといわれます。

    つまり次の排卵が来る前です。

    しかし妊娠後にどうしても放射線を受けなければならないとしたら、胎児に一番安全な時期を選ぶ必要があります。

    次の図は放射線に最も弱い胎児の週数です。

     

     

    SCN_0038

     

     

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