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キーワード「軍法務官」を含む投稿一覧

  • 軍法務官の日記

    2020/10/09
    14:03

    上海で終わるはずの戦争が

    「それ行けドンドン」と雪崩を打って

    南京に拡大していきました。

    予定外の急進撃だったため、

    軍の法務官や憲兵が不足していました。

    その状態でも軍としては

    きちんと国際法を守ろうとして

    最終攻略の前に「南京城の攻略及び

    入場に関する注意事項」を出しました。

    しかしそれが守られなかったことは前にも書きました。

    当時第10軍(柳川軍団)の軍法務官だった

    小川関次郎の日記を見てみます。

    すべてカタカナで読みづらいので

    ひらがなに直しました。

     

    ● 「ある軍法務官の日記」 小川関次郎 みすず書房                 

       明治8年12月26日愛知県で生まれる                 

       大正12年甘粕事件軍法会議裁判官                 

       昭和8年相沢事件軍法会議裁判官                 

       2・26事件軍法会議裁判官                 

       昭和12年第10軍法務官、12月南京入城                 

       昭和13年退官時中将相当官                 

       昭和41年92歳で逝去

    昭和12年

     10月

      12日 

       第10軍法務部長を命ぜられる

      17日 

       当集団には国際法顧問を置いてないため

       法務官を置いてその事務を担当すべしと命を受ける

     11月

      2日 

       田島部員に投降者取り扱い規則の立案を命ず           

      4日 

       乾パンと防毒面を貸与せらる                  

    注:毒ガス戦を準備していた証拠です           

      9日 

       午後憲兵隊長上砂中佐の

       金山衛視察の話によれば、

       同城付近で略奪はなはだしく、

       又無益な殺傷その惨状を極め

       到底そのままにては非常に問題を

       起こす恐れありと、

       よって自分は軍司令官に処置に対する

       方策につき意見上申す、

       すなわち国際問題を起こさないように、

       あるいは後方整理隊ともいうべきものを

       設けてはいかがと上申す           

      10日 

       午後付近を視察す、火災の跡各所に散見す、

       便衣隊が放火して逃げたりと言い

       或いは日本軍の行為なりとも言い

        真偽のほどはわからないが相当惨状なり 

       又各宿営では鶏を処分するのをみる、

       おもうに2~3日過ぎれば付近一帯

       1羽もいなくなるだろう、 

       ほかに牛を処分し露営の兵等集まり

       料理しているのを見る、 

       適宜の処置としては少々程度を超えていると思う           

      14日 

       ・・・・同所の破壊は比較的少ないが

       商店の商品は殆ど公然と日本兵が持ち出し 

       一種の略奪と言うべし、何物も無断にて

       持ち出すことを悪いと思っていないようだ           

      18日 

       ・・・・憲兵の報告によれば

       相当軍紀が乱れているとのこと、 

       これに対する処置としては軍紀は

       あくまで保持するを要するが 

       戦場における軍紀はまたそれとして

       考慮せねばならぬと意見を述べ、 

       そのほかの悪質な軍紀違反行為には

       国際問題の種になることのないようにせねばならぬ、 

       それらの点につき実際上痕跡を残さぬよう

       処置整理をなさねばならぬ・・・・・           

      23日 

       ・・・・作戦上必要以上な民家の

       破壊、強姦、掠奪、放火等 

       相次いで頻発することを憂いこれを予防せんとす、 

       これは戦場における特別心理なるが、

       いたるところで強姦し、

       掠奪をし放火を悪事と認めず

       実に皇軍として恥ずべきこと言語に絶する、 

       日本人として特に日本の中枢たるべき

       青年男子がこのような心裡風習を帯びて

       何ら省みることなくそのまま

       凱旋帰国するとすれば

       今後日本全体の思想の及ぼす影響を考えると

       慄然として粟膚の感に堪えず、 

       日本の政府当局者はその研究に根本を極め

       思想問題に一大改革を加える必要がある、

       少々極端な言い方だがある者は

       「日本兵は支那兵以上に残虐を極め

       我々日本人としては慨嘆に耐えず」と、 

       支那人は我々日本人を猛獣呼ばわりし、

       日本兵を獣兵といい戦慄すると聞く、 

       支那側から見れば当然かもしれないが

       日本兵の実際を見聞する我々としても

       心外に堪えざる例数限りない、 

       日本として今後支那に対する政策如何? 

       とにかく今回の戦禍における支那人の敵讐心を

       いかに見るか相当根強いものと認められる           

      25日 

       ・・・・昨夜3時半 松岡憲兵大尉深夜にも

       かかわらず重大事件なりとて連絡に来る、 

       同事件は第6師団(熊本、師団長谷寿夫少将)の

       兵5名の内1名伍長が3里ほど田舎の農村に至り、 

       10歳位から26歳位の婦女を拉致し

       大きい空き家に連れ込み強姦をし、 

       かつ拉致するにあたり55歳位の女が

       逃げようとしたところを射殺し、 

       尚女1名に対し大腿部に銃創を負わせ、 

       その行為の不逞極まり

       不軍紀もここにいたりて言語に絶す  

       日本政府の声明は今の支那政府を敵とするも

       一般国民を敵とせず、しかるに日本兵が

       何ら罪なき良民に対し不逞極まる行為を

       あえてするにおいては一層支那一般国民より

       抗日思想をいかに観るや、           

       日本帝国の為に将来を思うとき

       慄然として寒心に堪えず、

       支那政府が一般教育として日本兵を

       猛獣と呼び日本兵を獣兵と言うが如し、 

       これまた如何に考うべきや・・・・    

       憲兵隊にて婦女子100名以上も

       保護収容したるを見る、 その中には

       小さき子供もおりまた

       赤子にミルクを飲ませるのを見る、

       食事も憲兵より支給するが実に憫然たるものあり、

       日本人にはかかる境遇の者一人もなきにのみならず、

       日本兵が支那人を使役するを見るに

       一々銃を向けてほとんど犬猫同様に扱い

       支那人は何ら抵抗せず、

       反対に日本人と地位を替えて考えれば如何              

       支那女6人が殺されず命が助かったとして

       憲兵隊に豚1頭鶏10羽を村の者がお礼に持参せり、

       当部にもその裾分けをうけたり、

       人情においては何処も変わる所なし

     12月

      14日 

       ・・・・市街各所に鉄条網を設け

       又諸所に深く塹壕を掘りその上に

       高く土盛りを為し空爆の避難所を設く、

       丁度銀座辺の地下鉄の入り口の如き恰好と見らる、 

       市民何100万人が如何に日本軍の攻撃を

       恐れたるかを知るに足る、

       しかるに今はその何100万人が

       どこに避難したるか全くいずれも空家と化し 

       つまり大阪市のような都会の市民が一人残らず

       他に避難したると思えばその混雑如何、

       しかも貴重品は勿論、携帯し得る物は

       一つも残さざるまでに持ち逃げたるは、

       それを思うにてもその状況を想像し能わざるべし              

    注:南京が人口100万人以上の

      都市だったということです

      15日

       ・・・・司令官の談に揚子江にて

       12~3艘の船に避難民なるか逃走兵なるか

       先頭に英国の旗を立てていたるが、

       例の橋本欽五郎は構わず砲撃す・・・・

      17日

       ・・・・午後1時30分入場式を挙行に付き

       人口百万位なりと言う殷盛なる首都を攻略す、

       日本軍の強気こと・・・・

      23日

       ・・・・〇小××××強姦事件、

       石×××外1名強姦事件を受理す、

       強姦事件については是まで

       最も悪性のものに限り公訴提起の

       方針を採りなるべく処分は消極的なりしも、

       かくの如く続々同事件頻発するに於いては

       多少再考せざるべからずかと思う、

       〇司令官に松×××上官用兵器脅迫事件、

       杉×××上官用兵器脅迫事件の公訴提起命令上申す、

       外に竹×××外1名放火事件、

       福×××略奪事件不起訴意見上申す、・・・・

     

     

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  • 中支那方面軍の基本的問題

    2020/09/16
    15:30

    準備不足で拡大した作戦である事は

    再三書きましたし、

    最初に虐殺以外にも強姦、略奪、放火、

    麻薬等の事件も起こしているとも書きました。

    上海から南京にかけての日本軍の暴虐には

    軍の上層部も困っていたようです。

     

    ● 阿南惟幾 陸軍省人事局長 

       1938年1月12に陸軍省局長会報 

       「支那事変記録其の4」

     軍規紀風紀の現状は皇軍の一大汚点なり、

     強姦、掠奪たえず、

     現に厳重に取締りに努力しあるも

     部下の掌握不充分、

     未教育補充兵等に問題なおたえず。

     

    何故このような状態にあったのか!

    このあたりをもう一度整理してみます。

     

    ● 問題点

    1. 後方からの補給準備が欠けていたので、  

     南京に殺到した各部隊は

     民間人からの徴発に食料を依存し、

     略奪暴行の原因になった

    2. 中支那方面軍には

     外交や渉外の機能がなかった。  

     また国際法を熟知した法務顧問もいなかった。  

     そのため日本の公使館や領事館との

     必要な連携も取れず、

     外交官は軍の暴行をとめる事が出来なかった。

    3. 軍は軍規風紀維持について関心がなかった。

     方面軍には元々直属の憲兵がいなく、

     個々の派遣軍や第10軍所属の憲兵しかいなかった。

     20万の日本軍に100人前後の憲兵では

     取り締まる方法がなかった。

     特に12月17日の入城式時点では

     南京城内にはわずか

     17名の憲兵しかいなかったため、

     兵士の非行を止めることが出来なかった。

    4. 軍中央にはもともと

     南京攻略までするつもりがなかったため、

     何故南京を攻略するのか、

     占領後南京をどのようにするのか、

     基本方針がなかった。

     つまり暴れ馬の御者が

     手綱を放しっぱなしにしたように、

     中支那方面軍の司令官は

     一切の統率をしないで

     上海派遣軍や第10軍の各部隊の責任に

     まかせてやり放題の状態にしたのです。

     

    つづきを読む

  • 中支那派遣軍の問題

    2020/07/06
    13:12

    次の話に行く前に、

    何故この時期の日本軍は多くの問題を起こしたのか?その話をします。

    色々な原因が考えられますが、根底にあるのは中国人蔑視でしょう。

    現在でも中国人蔑視や敵視する人がいるのですから

    当時当時はもっとひどかったと思います。

    それ以外の原因として考えられる事は・・・・

    1 後方からの補給準備がまったく欠けていたので、

       南京に殺到した各部隊は民間人からの徴発に食料を依存し、

       略奪暴行の原因になった

    2 中支那方面軍には外交や渉外の機能がなかった。

       また国際法を熟知した軍の法務官が少なかった。

       そのため日本の公使館や領事館との連携も取らず

       外交官は軍の暴行をとめる事が出来なかった。

    3 軍は軍規風紀維持について関心がなかった。

       方面軍には元々直属の憲兵がいなく、

       個々の派遣軍や第10軍所属の憲兵しかいなかった。

       20万の日本軍に100人前後の憲兵では取り締まる方法がなかった。

       特に12月17日の入城式時点では南京城内にはわずか17名の憲兵しかいなかったため、

       兵士の非行を止めることが出来なかった。

    4 軍中央にはもともと南京攻略までするつもりがなかったため、

       何故南京を攻略するのか、占領後南京をどのようにするのか、

       基本方針がなかった。

     

    時計を見たらだんだん時間がなくなってきましたので、

    南京事件の細かい内容は省いて、少し飛ばして次に進めましょう。

     

    今でも南京事件はなかったと主張する人がいます。

    そんなに人数はいません。恐らく10人位かと思います。

    それでも次々と本を出版し声高に主張しますから世間を混乱させてしまいます。

    受け売りで主張する人は沢山いますね。

    某市長もそうだと思います。

    次からはなかったと主張する人たちが話題にすることを中心に説明と事実を述べます。

     

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