南京事件

南京への渡洋空爆 2
記事専用プリント対応ページ

最終更新日:2017/05/13 10:21

空爆に関しては、駐日アメリカ大使のジョセフ・C・グル-は中国の領事館員や宣教師などから

多くの報告を受け取っていて、次の報告書を本国の国務省に送っています。

少し長くなりますが、南京空爆の証拠になりますし、

死亡者は南京事件の犠牲者の数に入るのは当然ですから転記します。

●「日本軍による民間人の生命・財産への爆撃の一例」報告

8月24日 江蘇省南通

         キリスト教の病院が爆撃される。患者30余名と何人かの職員が死亡

8月26~27日 江蘇省南京

          南京の貧民外街に爆弾が落とされ、およそ100人の民間人が死亡

          その内50人は焼死によるもの。

          この特殊な爆撃は、8月15日以来南京に対して

          連日のように行われてきた空襲の中でも、最も酷いものであった。

9月12日 広東州恵州

          アメリカ人伝道団の病院が爆撃される。

          病院は3機によって爆撃され重傷者が出、建物も被害を受ける。

          施設には大きなアメリカ国旗が2本掲げられていた

          恵州には高射砲はなく、病院は中国軍露営地からいずれも2マイル離れていた。

9月23日 河北省献県

          フランスのカソリック伝道団「光輝なる血尼僧団」の施設に対して、

          30発の爆弾が投下された。

          施設はフランス国旗を掲げ、しかも日本軍の前線から40マイル離れていた。

9月24日 江西省南昌

          メソジスト、米国監督教会伝道団の女性海外伝道教会に属する

          アイダ・カン婦女子病院の施設内および付近に4発の爆弾が落とされた。

          被害は病院の職員が建物を放棄せざるをえないほどである。

9月25日 江蘇省南京

          市街に対する重爆撃。

          攻撃目標は政府の建物とともに中央大学・中央病院も含まれる。

          これらの地区は城外にある軍の飛行場・兵器庫とは関係ない。

          数百人の非戦闘員が殺され、数千人の負傷者が出る。

9月25日 湖北蘇省漢口

          爆撃が兵器廠に限定されないため、漢江対岸の住宅区域に相当の死傷者を出す

          アメリカ総領事館員が現場を視察する。

10月2日  広東省広州

          アメリカ総領事が得た信頼すべき確認済情報によれば、

          中山大学が爆撃され、

          さらに広州北方50マイルの鉄道からも離れた全くの無防備都市である清遠も爆撃された。

          これは、広州および近接地区、鉄道に対する爆撃のあいだに行われた

          非軍事施設の損害と市民生活の破壊についてのほんの一例にすぎない。

          しかし、事例は鉄道や軍事目標から離れている

          無防備都市の町でさえ爆撃されることを示している。

10月14日 安徽省蛙埠

          駅と市場・居住地区が2編隊の爆撃機に襲撃されたのを

          スタンダ-ド石油会社の従業員が目撃。

          市民88人が死亡し、72人が負傷。

          スタンダ-ド石油会社は約3万元の損害を受ける。

10月25日 広東省松維

          重要ではない鉄道沿線にある非武装都市、住宅密集地にある駅が爆破され、

          市民14人に死傷者がでる。

          アメリカ人宣教師による写真を添付した報告による。

10月29日 江蘇省松江

          メソジスト・エピスコパル宣教団が爆撃される。

          女学校が破壊され、他の建物も被害をうける。

          施設の近くにはいかなる中国人もおらず、かつ建物にははっきりと星条旗が描かれていた。

11月2日  江蘇省松江

          アメリカ教会宣教団使施設が爆撃され、破壊される。

11月12日 江蘇省無錫

          アメリカ教会宣教団に属する聖アンドリュ病院が爆撃される。

          上記の3件はこの時期に南京-上海地域の広範な爆撃の事例である。

11月13~14日 江蘇省蘇州

           アメリカ人宣教師からの報告によれば、大変な爆撃で市街は市民と中国人難民であふれていた。

11月24日 広東省広州

          今回の空襲は、これまでで最も破壊的であったと、アメリカ領事館が報告している。

          湖南路の橋に対する爆撃中、3発の爆弾が労働者住宅に落下し、

          合計62人が死亡し、150人が負傷した。

11月24日 江蘇省南京

          飛行機20機が中央市場を爆撃。

          爆撃は国立博物館の隣や、フランス・カソリック宣教団施設、および露天商街の中に落ち、

          およそ40人の市民が殺された。

 

●10月5日  国際連盟に加盟していなかったアメリカも

   ル-ズベルト大統領がシカゴで日本を非難し、隔離する演説をした。

「隔離演説」

宣戦の布告も警告も、また正当な理由もなく婦女子をふくむ一般市民が、

空中からの爆弾によって仮借なく殺戮されている戦慄すべき状態が現出している。

このような好戦的傾向が漸次他国に蔓延するおそれがある。

彼らは、平和を愛好する国民の共同行動によって隔離されるべきである。

 

アメリカ大統領の非難演説に対し、10月6日外務省の河相達夫情報部長は次のように反論しました。

●反論

世界は現に「持てる国」と「持たざる国」との争いがあり、

資源、原料分配の不公平がやかましく論ぜられている。

もしこの不公平が是正されず、

「持てる国」が「持たざる国」に対して既得権利の譲歩を拒んだならば、

これを解決する道は戦争による外ないではないか。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ご意見・ご感想はこちらへ ※個人情報の取り扱いについて

お名前 (必須)

メールアドレス ※返信をご希望の方はご記入ください

メッセージ本文