防疫給水部(細菌戦部隊)

軍医学校跡地の人骨
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最終更新日:2014/10/05 9:44

1947年5月21日、日本政府は重要な医学研究所として

東大伝染病研究所から分離して国立予防衛生研究所を設立しました。

(略:予研 1997より感染症研究所と名称変更)

1992年に目黒区から軍医学校跡地の新宿に移転しました。

その職員の半数以上が東京大学伝染病研究所の出身者で占められていました。

東大や京大が陸軍軍医学校の防疫研究室と関連があった事を考えると、

731部隊の関係者が多かった事は当然でしょう。
予研の仕事は微生物とワクチンの研究でした。
またワクチン等の品質管理をし、発売前の安全確認も仕事の一つでした。

余談ですがミドリ十字のエイズの血液製剤の品質保証も予研がしたことです。

そしてミドリ十字もまた731関係者が作った会社でした。


1989年7月22日、東京新宿区の国立予防衛生研究所の新築工事現場で、

3メ-トルの地下から多数の人骨が発見されました。

人骨は頭蓋骨と大腿骨が多く、警察の当初の推測では35人分の人骨(実際には100体以上)と発表され、

20年以上前の物だと判断され時効であるとされました。

ところがその工事現場はもと陸軍軍医学校があった場所だったことから、

731部隊を始めとした細菌戦部隊の人体実験の犠牲者の骨ではないかと言う疑惑が沸き上がりました。

すぐに神奈川大学常石敬一教授(当時)を代表として

「軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会」が結成され、活動を始めました。

人骨の取り扱いは新宿区に任され、新宿区は厚生省に対して人骨の身元調査を依頼しました。

*厚生省の回答

・・・・当該土地の管理者であるが故に(身元確認調査を)行わなければならないということにはならず・・・・

当方としてはこれを行う考えはない・・・・

速やかに、手厚く葬っていただくことが適当であると考えます。

結局厚生省は調査を拒否したため、新宿区は1989年9月21日の区議会で独自に鑑定をすることに決めました。

鑑定は札幌学院大学佐倉教授に依頼され、1992年3月に結果が出ました。

* 佐倉鑑定の要旨

1.体数と部位

        頭骨    100体以上
        脊髄骨   約30個
        肋骨      6個
        大腿骨    13個
        脛骨     17個
        その他 (上肢骨、腓骨、足骨など) 若干

2.人種的属性

日本人が含まれている可能性も否定できないが、

少なくとも一般日本人集団からの無作為標本ではない可能性が大きい

3.人為的加工と損傷

頭骨の加工・・・・主として穿孔または切断、鋸断、及び外力による破折と推定される。

外科手術類似の手法は、頚部で切断された死体の頭部に対して実施されたものと推測される。

目的はおそらく手術の予備実験ないし練習であろう。

頭骨の損傷・・・・生前に受傷した可能性が大きい切創と刺創と、鋸創の疑いがある穿孔がある。

四肢骨の鋸断・・・・乾燥標本であったと考えられる1個体を除けば、

大部分が骨のいろいろな位置が鋸断されている。

鋸断以外の加工や明らかな病変は認められない。


これだけの鑑定内容が出たのですから、国としては積極的に調査して疑いを晴すべきでしょう。

そしてもし731部隊による中国人の骨であれば、一刻も早く謝罪して骨を祖国に返すべきです。
1993年3月には「人骨焼却・埋葬差し止めを求める新宿住民訴訟」起こされました。
訴訟は2000年12月最高裁で住民敗訴になりましたが、遺骨の焼却は止められました。
2001年6月には厚生労働省は関係者からの聞き取り調査の結果、

731部隊関連は明らかにしないまでも国の関与をきちんと認めた報告書を発表しました。

そして国立感染症研究所の敷地内に納骨堂をたて保管することになりました。

証言

* 天野良治 1918年生れ  陸軍防疫研究室の経理部勤務

・・・・1989年の7月、陸軍軍医学校の跡地から発見された100体以上の人骨についてのことです。

この人骨は当時同校の臨床講堂の中に100体ほどあったホルマリン漬けの人体標本ではないかと思います。

それらの標本は、頭だけのもの、足だけのもの、胸部だけのものといった具合に

バラバラの状態で瓶に入っており、部分ごとに区別してあったものです。

瓶の数はゆうに百を越えていたと思います。

これらの人体標本は同校の乙種学生(軍医候補生)の教材に利用したものです。

これらの人骨は陸軍軍医学校からの要請をうけた防疫研究室が731部隊などから運んできたものと思います。

 

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