軍による性暴力

慰安所の形態と収入
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最終更新日:2014/04/29 13:49

形態がどのようなものであったかは、軍が意識的に区別して作ったわけではないので、

分類がきちんと出来ている訳ではありません。

その時の緊急度、必要性、事情によって臨機応変に作ったのです。

* 大都市か田舎か

* 駐屯部隊用か、通過部隊か

* 部隊だけの専属にするのか

     一緒に戦地を連れて歩いた

     最前線に出張した(出張慰安婦)

* 将校用か、兵隊用か、軍属用か、一部民間人が利用するか(現地商社の駐在員)

            将校用は日本人慰安婦が多く、料亭という形式が多かった

資料が不足しているので、どの慰安所がどの形態であったのかをきちんと分類する事は出来ません。

さらに収入があったのかなかったのか、強制か任意か・・・・このあたりも正確には分かりません。

しかし軍がどのよう様な形式を取ったにせよ、被害にあった女性から見ると同じ事です。

軍という国の組織が起こした事としてきちんと理解するために、

軍慰安婦を含む性暴力全体の形態を私なりに整理したいと思います。

このレポ-トの中には色々なケ-スが混ざって含まれていますので読み取っていただければ幸いです。

1 軍直営のもの

従軍慰安婦のことを否定する人たちは「名誉ある日本軍が慰安所など作る筈がない、

全部民間でした事だ」と言います。

しかしこのレポ-トの随所に軍直営と言う言葉が出てきます。

       * 独立攻城重砲兵第2大体長の状況報告   1938年1月20日(原文カナ)

・・・・慰安設備は兵站の経営するもの及び軍直轄部隊の経営するもの2ケ所ありて

定日に幹部引率のもとに概ね1隊1時間の配当なり。

衛生上の検査の為軍医をしてあらかじめ立会い点検せしめつつあり・・・・

           注: 軍の兵站部が経営と、軍直轄の2ケ所で、いずれも軍の経営です。

       * 在留邦人の各種営業許可及び取締に関する陸海外三省関係者会同決定事項

・・・・陸海軍に属する酒保および慰安所は陸海軍の直接経営監督するものに付、領事館は関与しない

2 軍が管理、統制して民間業者に経営を委託したもの(軍直営に近い)

       * 軍慰安所従業婦等募集に関する件  1938年3月4日

・・・・将来これらの募集にあたりては、派遣軍において統制し、

これに任ずる人物の選定を周到適切にし、

その実施に当たっては関係地方の憲兵及び警察当局との連携を密にして・・・・

       * 上海の慰安所「海之家」の元経営者家族の話

 (経営者は)元海軍の軍人で戦艦「浅間」に乗っていた

 上海の虹口で煮豆屋をやっていた

 1939年に海軍から慰安所経営の話を持ちかけられた

海軍との契約

           1 毎月、海軍に家賃として5円支払う事

           2 海軍特別陸戦隊の軍属専属の慰安所とする事

           3 慰安所の必要な物資は海軍が提供する

           4 慰安所の所有権は海軍にあり、経営権を委任する

         これは内容的には軍直営と同じですが、経営だけを業者にさせているケ-スです。

3 民間の売春宿を軍が契約、指定したもの。これも軍が主導しています。

* 1937年11月20日、

陸軍省は玉ノ井、亀戸など数ヶ所の銘酒組合長を集めて

「軍のために接待婦を至急集めて戦地に渡って もらいたい。

つまり軍に代わって慰安施設を作ってもらいたいと要請しました。

これに答えて1938年1月、玉ノ井銘酒組合長・ 国井茂は

53名の娼婦を集めて上海に渡り、呉松、南翔、南市で開業しました。

以上が軍としての正式な慰安所でしょう。そして以下の形態が多くの問題になっているものです。

4 前線で現地の連隊、大隊、中隊の責任者が臨時に作ったもの

現地人の幹部に命令して女性を集めたケ-ス

日本軍自らが女性を連行して集めたケ-ス

5 勝手に拉致連行して作った、いわゆる強姦所

村を襲撃し、皆殺しにして、女性だけを閉じ込めて長期間強姦したケ-スです。

中国でも東南アジアでも全期間に渡って多発し ました。

6 強姦

慰安所ではありません。ただ手当たり次第に強姦をしたケ-スです。

日本軍の特徴と言えます。

 

「慰安婦は金儲けをしたか?」

   いまでも「沢山金を儲けた慰安婦がいる」「慰安婦は商行為だ」という人がいます。

これは一般の民間売春宿と混同しているものと思われます。

売春宿は公娼制度ですがやはり性差別です。

もっとも自由時間があってお金を貰えるなら収入があっても当然かもしれませんが?

しかし軍の慰安所は違います。外出等の自由意志もない強制労働です。

軍直営や民間との委託や契約したいわゆる正式な(?)慰安所では、

慰安所利用規定があり兵士は支払いをしています。

しかし韓国の調査では19人中3人しか金銭を得ていません。

強制連行された上にその費用が借金として残ったり、国防献金で取り上げられたり、

軍票で貰ったり、軍事郵便貯金に貯金させられたり、敗戦のどさくさで

・・・・等で金銭を得ていない人が相当いるのです。

正式な(?)慰安所でもそうだったのですから、臨時の強姦所や単なる強姦ではお金は支払われていません。

そしてその方が圧倒的に多かったと思います。

 

 

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