日本の細菌戦

1943年、日本軍資料
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最終更新日:2015/02/21 11:28

ここでは井本日誌ではなく、1937年8月から陸軍省医務局医事課員になった

金原節三大佐の陸軍省業務日誌摘録を参考にします。

金原摘録

4月11日

(731部隊の)指導方針は軍紀風紀の確立、

研究成果の向上、作戦準備の完成に置く

1943年度の研究事項

(第1部)基礎的諸元の研究。溢血熱の研究。4種混合の改良

  発疹チフスワクチン

(第2部)攻撃

(第3部)昆虫の駆除撲滅。防疫実施法の研究

(第4部)菌の大量生産。血清

(資材部)試験動物の需給計画

(治療部)保菌者の治療法研究

4月17日

ホ号打合せ(参本にて)

各防疫給水部の報告

(北支)

  粟100g、餅1,000。 9月末100kgの粟生産可能

  但し餅の追送を要す(計2万ケ、月々漸増)

(注:ノミの生産の為にネズミを増やすことです)

イ 餅の輸送の場合、船便による時は船待(神戸4日)の関係上

  相当の資料を要するのみならず、これがため3割の損耗を生ず。

ロ 研究を主体とし格好の試験所を獲得せり

(保機、防諜上も適当なり)

ハ 葡萄糖を使用し餅の節約となる。

  約1/2の数で可能なり。

  その粟の卵の保存法を研究し好結果を得たり

ニ 砂ネズミ(蒙古)

(中支)

イ 粟の生産、毒化を研究中。

  現在量5kg(餅を2万匹補給すれば2ケ月後15kgになる)

  期日を3ケ月前に予告されたし

  AT1機4,000、暑気には弱し

ロ 餅に3週間後にする法が最も良し。

  人血では減少。低音保存は不適。

 米に対する攻撃(さんかめは虫)。

  使用前1ケ年を要す。人工増殖は困難なり。

ニ 粟の生産関係者を他に出さぬ様配慮せられたし

ホ 輸送10日以上にわたる時は不可

(関東軍)

どぶねずみトラッテとの混種を作りあり。増殖力大なり。

野ネズミには間々ペスト菌あり。

又野ネズミには犬じらみ、他の粟その他の虫を有し防諜上も不可なり。

(南支)

イ 餅、月1万ケ。月産10kg。7~8は発生不良。

  5,6,9,10が良し。

ロ 2月は補給現在迄2万

ハ エヂプトヌマネズミの2代目を作り、粗暴性緩和す。

  飼育馴化しあり。自変種にかわりつつあり。

ニ 葡萄糖を利用する等2/3の節用をなしあり。

(南方軍)

イ 昨年9月より研究を開始す。

  ケオピス粟は南方において発育良好なり。繁殖力も大なり。

ロ 南方では山稜地区に肺ペストあり(気温15℃)、海岸には腺ペストあり。

  一般に四季を通じ散発しあり。

ハ 南方のケオピス(ペストノミ)は硬度大なり。熱に対する抵抗も強し。

  アスファルト道路(45℃)では1分間で死亡するも、草原その他では2日以上生存す。

ニ 原法。使用場所小。使用人、餅麦。増殖率小。

改良第1法  南方に適

改良第2法  保存適

ホ 捕鼠は捕鼠器の約1割弱(南方1年を通じ同率で捕獲し得)。

  北方は時季により異なる。

ヘ 南方では気候の関係で四時増殖に適す。

  雨と日とを避ければ到る所飼育場となる。

ト 北方より輸入の鼠は馴化に1ケ月を要す。

チ 餅種を1回輸入すれば、あとは現地自活も可能なり。

リ 人員265名を要す。50kgの生産可能なり

会議はそのあと真田参謀本部作戦課長が話をし、懇談に移りました。

懇談の内容です。ネズミの補給に就いての懇談です。

(医校)

1 粕壁付近が主力となる

  1軒30。4千軒で1組合(親1匹1ケ月2匹)。

  本年度予定埼玉47.5、茨城20.4、栃木6.45、計74.45万

2 埼玉県に飼料を補給せば20万増産可能

  茨城県、栃木県は指導強化により10万程度増産見込み

  最大産出見込100万

3 輸送の円滑にゆくのは関東軍のみ。

  南方軍には種を補給す。

  北満、南支特に予定せず。

 

次に1941年11月から同医事課長になった大塚文夫大佐の備忘録を参考にします。

大塚備忘録

11月1日 医務局会報 ホ号報告要領(石井少将)

10月19日参本より要求

結論

井本案 12000名 600万 1.2億万円

真田案 編成6000名 月200万餅 6000万円

(頂点に達せる場合)

縮小案 2000 月60万 1200万円

この案は現在あるままの案 効果はあまり期待できぬ

軍事課:やるかやらぬかわからぬ 攻防案立策が問題

    軍事課で課長以上に一席設け話をしたしとの事

対米英戦に対する判決(石井)-軍事課に提出せる

攻撃多量 先制

(中略)

国際的の問題を遠慮する事なし

米国捕虜 黄熱のワクチン注射をなしあり

意見 1 北中南、南方統合せしめたし

 2 南方防疫給水部改編、実施されたし

 3 地区内防疫委員会 防疫隊

効果 効果あり

ホ号による患者、77~90%は死亡す

研究

ビルマ、印、支那、ニュ-ギニア、オ-ストラリア、島嶼その他

機 27

□□□12機 攻撃は毎2ケ月に1地区

現在実績

農安県 田中技師以下6名

密偵によるは最効果あり

時限信管

1kgペスト 500~1000斃し得

 

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