日本の細菌戦

対米決戦準備
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最終更新日:2015/03/28 10:04

日本軍では最終的には対米戦で最近攻撃を考えていましたから、

1942年8月に731部隊長に就任した北野政次は1943年4月に研究事項を出しています。

(金原日誌より)

第1部  基礎的諸元の研究。溢血熱の研究。四種混合の改良。発疹チフスのワクチン。

第2部  攻撃

第3部  昆虫の駆除僕滅,防疫実施法の研究。

第4部  菌の大量生産。血清。

      資材部 試験動物の需給計画  以下略

又1943年4月の陸軍省参謀本部で「ホ号打合」が行なわれています。

(医事課会報 4月17日付)

各防疫給水部と軍医学校は一斉に粟(ノミ)と餅(ネズミ)の大量生産をする事。

注:各防疫給水部とは  満州 731部隊, 北京 甲1855部隊, 南京 栄1644部隊

  広東 波8604部隊, シンガポ-ル 岡9420部隊

軍医学校は埼玉県粕壁(春日部)を中心にネズミ744,500の生産

満州 ノミ月産10Kg(9月末までに合計100Kg)

広東    10Kg    その他

 

それではアメリカ対する細菌戦は具体的にどのように計画されたのでしょうか。

証言を2つ書きます。

*証言  元下士官(72)と元初年兵(68)   1995年1月4日  神戸新聞

「米へ細菌特攻隊計画自ら感染ノミ撒布」

731部隊本部が終戦直前、隊員にペスト菌を持たせて

アメリカ本土に侵入させる「細菌特攻隊」をひそかに計画していた。

出発は、9月22日、目的地はアメリカ西海岸のサンディエゴ軍港。

4千トン級の潜水艦に特攻隊員(約20名)を乗せ、手前約5百キロのサンゴ礁に接近し、

片道燃料を積んだ艦載機で軍港の後背地に強行着陸。

隊員らは自らも感染源となってペスト菌を持つノミを周辺にばら撒く計画だった。

部隊内では、特攻計画は旧ソ連軍や沖縄戦に対しても行われるとの情報もあった。

*証言  元下士官(75)  731部隊でペスト菌の製造に加わった  1995年1月5日  神戸新聞

この特攻計画を知ったのは7月中旬のこと。

20年6月ごろからペスト菌の増産体制がとられ班員らは24時間体制で細菌培養にあたった。

これが特攻計画に向けての増産だということは7月ごろから直属の上司だった佐官級の技師から聞いていた。

 

米国本土への攻撃については、

このホ-ムパ-ジの「防疫給水部」の細菌戦部隊がおこなった細菌戦にも詳しく書いていますが、

PX作戦の「夜桜特攻隊」のことです。

攻撃は敗戦のため中止になりました。

証言にある沖縄攻撃も準備は進めましたが実施できませんでした。

このことも「防疫給水部」に書いてありますので参考にしてください。

 

 

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