遺伝子の修復

染色体が部分的になくなったり(欠失)、23組の染色体そのものがなくなったり増えたりしたら危険な事です。

染色体異常でガンにも結びつきます。

ただ丁度うまく切れれば又元通りに着く事も考えられます。

転座のように違う場所に着いても遺伝情報は失われません。

23組の染色体の1組が父親から1組が母親からですから、片方に問題が生じてももう片方が補う事も考えられます。

ただし性を決めるXとYは補いきれないと思います。

 

染色体は糸のような形をしていると書きましたが、

もっと拡大しますと一本に見える糸は実は2本でハシゴのように二重らせん状になっている事が分かりました。

1953年にワトソンとクリックが提唱した図です。

少し難しいのですが更に拡大すると(右の図)糖・リン酸・糖・リン酸・糖・リン酸・・・・と並んでいて、

糖の部分で2本がつながっている事が分かります。

そこの部分は必ず「アデニン(A)」と「チミン(T)」が向かい合い、

「シトシン(C)」と「グアニン(G)」が向かい合っています。

向かい合いが決まっていると言うことは片側が放射線で損傷を受けても、修復できる可能性があります。

つまりアデニンが失われても相手のチミンが残っていればアデニンを捜して持ってくるからです。

わずかな自然放射線で安全なのはこのおかげかもしれません。

 ゲンパツ 染色体螺旋階段