いわゆる健康食品と肝臓障害
最近、健康食品やサプリメントなどの
保健機能食品が原因の肝臓障害が増えています。
いわゆる健康食品による有害作用を
臓器別に見ると肝臓胆管障害が1位で
他を大きく引き離しています。
また、薬物が原因で肝臓障害を起こすのは
健康食品が3位になっています。
ちなみに漢方薬は6位になっています。
良かれと思って摂取しているのに何故でしょうか?
中高年になると若い時と違って
恒常性を保持する機能が衰え、
回復が遅くなります。
それを補正しようとする為に
健康食品の多くは中高年が利用しています。
中高年の健康診断では、異常を発見しても
その多くは加齢が原因といわれます。
加齢が原因の場合は治療できませんので
どうしても健康食品に頼ってしまいます。
● 肝臓の代謝
☆すべて身体に入った物は細かく消化されて
→腸から吸収され
→肝臓で処理され、新しく再構築されます。
これを代謝といいます。
☆余分な物は腎臓で濾過されて
尿として排出され、
その他は大便として排出されます。
☆肝臓の代謝は色々な化学物質を、
バラバラに分解、無害化し、
自分の体に適した化学物質に作り換える作業です。
☆つまり肝臓は分解・解毒・再生産・・・
すべてを行う巨大な総合化学工場なのです
● 肝臓への負担
☆この働きは通常の食事の時だけ
働くわけではありません。
食事つまり栄養、サプリや健康食品、
アルコ-ル等の嗜好品、薬、有害物質、疲労物質・・・・
その他全ての化学物質が肝臓で処理されます。
☆日常の栄養の処理で手一杯働いている肝臓に
余分な物が到達すると過剰労働になります。
☆つまり通常の食事以外の物、健康食品、
アルコ-ル等の嗜好品、薬、有害物質、疲労物質等の
処理は肝臓にとって迷惑な過剰労働の
押し付けになるのです。
☆健康食品のように特定の化学物質が
大量に入ると肝臓の特定な機能に負担が集中します。
☆その結果肝臓のトラブルが増えていると想像できます
● 健康食品の危険性
☆特定の成分が多量に含まれるので、
肝臓の特定の機能に負担を与える
☆必要量と最大摂取な巾が狭い
身体にとっての必要量と
これ以上は危険という巾が狭いものがある
☆脂溶性ビタミンは体内の脂肪組織に蓄積しやすい
☆重金属汚染の心配
医薬品ほど生産時の品質管理がなされていないため
土壌汚染物質の混入が心配
私たちが食事によって生命が誕生し、
発育し、子孫を残していくということを考えると、
昔から食べている食品そのものが
全て本当の健康食品の筈です。
安全な食事をきちんと食べることの方が
健康食品に頼るよりもよいかもしれませんね。
以上