副作用の考え
なにも高齢者に限ったことではありませんが、
薬の使い過ぎ、つまり乱用による
副作用が問題です。
病気の時や
検診で色々な数値が高い時に
薬を使用します。
私たちの身体のどの部分に
どのような効果があるかを
長年の経験と研究で薬が作られます。
●血圧の場合は身体のどの仕組みが血圧を調整しているのか?
●血液の凝固にはどのような仕組みがあるのか?
●糖分やコレステ-ルはどのように調整されているのか?
●胃液はどのように分泌されるのか?
●物質はどのようにして細胞を出入りしているのか?
●花粉症などのアレルギ-症状はどのようにして起きるのか?
細胞膜の表面の仕組みを研究し、
物質(薬)がどのように細胞に働くのかが研究されています。
最近では基礎研究が目覚しい発展を
遂げているので薬も進化しています。
しかし投与した薬が必ずしも
目的のところだけに効果があるとは
限らないようです。
それは身体の細胞には似たような構造が存在し、
薬がその似たところにも作用してしまうからです。
又、副作用とはいえないかもしれませんが、
抗生物質などの抗菌剤は
全ての細菌に効果があります。
そうすると目的の細菌だけではなく
全ての細菌、例えば身体に常在して
守っている菌や共生している菌も死んでしまいます。
● 抗生物質の長期使用で腸内の良い菌(乳酸菌等)まで
死ぬので下痢が始まる
● 抗菌作用のうがい薬で
喉の守る菌も死ぬのでかえって風邪になりやすい
これらの事に関して次に少し整理をします。