初めに

近年、サプリメントや健康食品が

非常に出回っています。

それと同時にいわゆる健康食品に関する

トラブルも増えています。

全てが健康被害特に肝臓障害とは限りませんが、

とにかくトラブルは増えています。

まずそのデ-タ-です。

 

● 2016年度上半期、東京消費生活センタ-への相談

  1位 健康食品 158件    

  2位 美容医療   

  3位 エステティックサ-ビス

 

● 国民生活センタ- 健康食品の相談件数 

          2018年6月30日現在 

  年度2015年度

2016年度

2017年度

2018年度

相談件数

907

1877

1848

286(前年同期276)

今回はここれらののトラブルの内、肝臓障害がテ-マです。

 

実はサプリメントや健康食品という言葉は

行政的(法律的)に決まっているわけではありません。

何となくですが次のように解釈されているようです。

 ◎健康食品   

  健康の保持増進に役立つ食品全般

 ◎サプリメント   

  特定成分が濃縮された

  錠剤やカプセル形態の製品

 

諸外国でも定義は色々あるようですが、

日本では健康食品をある程度は

制度を作って許可しています。

沢山ありますが、

一般的に私達が目にするのは次の2つでしょう。

 ◎特定保健用食品 

  いわゆる「トクホ」 国の審査が必要

 ◎機能性表示食品 

  機能成分の含有量が満たされていれば

  届け出で審査不要

 

しかし利用する私達消費者は

これら定義に関係なく利用しているのが

現実だと思われます。

ここでは一切をまとめて「いわゆる健康食品」とします。

 

高齢社会になったせいでしょうか、

その多くは60歳以上の高齢者を

タ-ゲットにしています。

それらの中でも、特定保健用食品(トクホ)、

機能性表示食品の宣伝が

これでもかという位氾濫し、

テレビや新聞を賑わしています。

それらのうち勝手に

健康食品と称して販売しているものが

圧倒的な量だと思われます

宣伝によると、

 「目が良くなる」

 「肝臓に良い」

 「ボケない」

 「排尿に良い」

 「膝に良い」

 「痩せる」

 「血糖値が下がる」

 「血圧が下がる」・・・・・

良いことばかりです。

つい信じてしまいがちです。

 

でも考えてみれは生物は食事によって、

生まれ、生長し、健康を維持し、

子孫を残し、寿命で死ぬのですから、

私達が昔から食べている食品は全て健康食品の筈です。

それなのにことさら健康食品と称する物を

摂取することは変なことです。

そして最近では効果があるどころか、

健康食品の有害性が出始めています。

特に肝臓障害が増えてきています。    

注:これ以降は肝障害と書きます。

次回からゆっくりと書いていきます。