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キーワード「イペリット」を含む投稿一覧

  • 海軍・国内での人体実験

    2020/08/04
    11:27

    相模原の海軍工廠で働いていた

    中根玄四(なかねはるひ)氏の証言があります。

    中根氏は1923年生まれで

    相模原海軍工廠の化学実験部に勤務し

    動物実験等の助手を務めていました。

    「季刊中帰連第47号」から引用します。

     

    ●中根玄四氏証言

     実験に使った毒ガスは、僕の場合はイペリットだけでした。

     実験に使われた動物たちは、実験の時点では生きています。

     実験のあと、いちおうガスを中和する

     さらし粉のようなものを塗って洗います。

     しかし、痛いでしょうし、元気もなくなります。

     だからかわいそうなことをしたなと思うけど、

     どうにもならない。

     命令でやっているんだから。

     動物は担当の職員がわりとすぐ動物舎へ返してしまいます。

     どう処分したかは分からないけど、

     自然に亡くなったのではないでしょうか。

     天井に届くくらいの大きい石でできた慰霊碑があって、

     年1回くらい慰霊祭をしてあげていました。

     いまそれが残っているかどうかは知りません。

     僕がいた部署だけではなく、

     他のところでも同じようなことをやっていたんだと思います。

     そして、ときには人間にもやってみようと。

     やってみようと言ったのか、

     やれって言われたのかは

     ちょっと覚えがないんですけど、やったんです。

     当時のことですから、職員でなくても、

     全国から挺身隊とか勤労動員学徒とかいう名目で、

     東北から沖縄、日本の支配下にあった

     台湾や朝鮮からも、動員されてきていました。

     そうして全国から集めた中から知恵遅れの人や

     体の不自由な人を実験に使ったような気がします。

     人間にやるのだから、

     動物にやるときと比べて時間を短くしました。

     5分やるところを3分とか、

     10分やるところを5分くらい短くしました。

     そして解毒剤をかけてきれいにシャワ-をあびさせて

     終わらせたような気がします。

     動物実験と同じように記録を残したかどうか、

     覚えていませんが、どこかには残っているでしょうね。

     実験をさせられた人とは、言葉がちょっとね、

     なまりがあったから・・・・。

     都市関係の人じゃないということは分かった。

     イペリットは腕に塗ったと思います。

     (痛いという)反応はなかったですね。

     本人にはあったかもしれないけで、

     痛いとか痒いとか、そういうことは言わなかった。

     そんなことを、約半年、繰り返していました。

     

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  • 毒ガスの使用回数

    2020/08/03
    10:11

    毒ガスが実際にどれだけ使われたのか

    なかなか分かりません。

    1回の戦闘で1発の筒や弾が使われた場合もあるでしょうし、

    10発、100発、1000発の事もあったと思います。

    そこで量にはかかわらず毒ガスを使用した戦闘は

    何回なのかが調査されました。

    日本政府は

    まだ関係資料を公開していませんが(1997年現在)、

    中国政府とアメリカの資料によれば、

    少なくとも2000回以上とされています。

    その内、青酸、イペリット、ホスゲン等の

    猛毒ガスが19%も使用されたことになっています。

    立教大学粟屋教授がワシントンで発見した

    日本軍の「支那事変ニ於ケル化学戦例証集」によれば

    宣昌攻防戦では1000発以上のイペリットを使い、

    武漢戦では化学戦をしなかったら

    勝てなかっただろうとされています。

     

    北支那方面軍の「あか筒」と「みどり筒」のみですが

    使用量を見てみます。

     

    ●資料は北支那方面軍「射耗弾薬調査票」と

    「昭和14年度及び15年度弾薬射耗数量表」の組み合わせです。

    栗屋憲太郎編「中国山西省における日本軍の毒ガス戦」から

     

    1937年7月8日~

     1938年10月末日

    1939年4月~

     1940年3月

    1940年1月~

     1941年3月

    各種あか筒

    14,271本

    19,072本

    30,828本

    89式催涙筒甲

    447本

    5,263本

    6,191本

    89式催涙筒乙

    2,141本

    記載なし

    記載なし

       注:年月が抜けているところがありますが、

         発見された分だけです

     

     

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  • 毒ガスの実戦使用

    2020/08/03
    10:05

    侵略戦争初期の1937年8月から、

    毒ガスの筒や弾丸、

    爆弾を使用してはいましたが、

    当初は主として催涙ガスや

    くしゃみ性ガスを使用していました。

     

    ●北支那方面軍第一野戦化学実験部の要報 1937年9月

     ・・・・支那軍に対するあか剤の使用は

     極めて有効なり・・・

     

    しかし9月になると早くも

    猛毒のきい弾(イペリット)を使用し始め、

    その後は徐州、山西、武漢と、

    どんどん毒ガス戦をエスカレートさせてきました。

    特に武漢作戦では大量に使用するように

    大本営から命令が出されました。

    中支那派遣軍の資料によれば、

    そのために準備された毒ガス弾は

    30万発(充填された毒ガスは約300トン)で、

    実際に使用したのは53,000発でした。

     

    ●中支那派遣軍の総括報告

     ・・・・武漢会戦では実施総回数は

     375回を下らず、その8割は成功し・・・・

     

    1938年の終り頃になると戦線が拡大し過ぎ、

    補給が追い付かず、悪天候、病気、栄養不良等の為、

    日本軍はかなり弱体化しました。

    それに中国軍の抵抗も重なってかなり苦戦を強いられ、

    負ける戦闘も多くなります。

    そのためますます毒ガスに頼るようになってきました。

    使用する毒ガスの種類も増えました。

     

    ●1939年5月13日 大陸指第452号

     ・・・・きい剤等の特種資材を使用し・・・・

     

    それ以降は「きい」のイペリットや

    ルイサイトをどんどん使用するようになり、

    戦闘にかろうじて勝つようになります。

     

    ● 歩兵第65連隊第11中隊と第12中隊の陣中日誌から

     1939年の襄東会戦での部分です

    「戦闘要報」

      江口隊命令 7月26日14時於漢川

     1    密偵報に依れば脈旺嘴付近に在る

        128師大隊長周幹臣は

        部下主力(約7百、砲2門)を以て

        近時盛んに跳梁を試みつつあるものの如し。

     2 大隊は一部を以て該敵情捜索し、

        要すれば敵を求めて攻撃し之を捕捉殲滅せんとす。

     3    第11中隊は中隊の主力、

        今井少尉の率いる機関銃1箇中隊、擲弾筒1箇分隊(3筒)、

        小行李より、赤筒1駄を併せ指揮し、

        本26日24時漢川出発

        先ず分水嘴に至り当地警備隊を其の指揮下入れ

        脈旺嘴官山付近の敵情並びに地形を偵察すべし。

    「日誌」から

     14時より下士官集合教育西南門外において

     矢吹少尉教官、夜間より払暁にわたり陣地攻撃。

     対抗部隊第12中隊、

     個人空砲30発防毒面携行、

     赤筒および緑筒を使用す。(8月17日)

     

    毒ガスの使用は圧倒的に中国で行われていますが、

    東南アジアでも使用されたことが

    アメリカ軍の押収資料にあります。

    吉見義明教授が確認したものです。

     

    ● 守備隊参考綴  

       アドミラリティ諸島のロスネグロス島で押収(原文カナ)

     住民からの情報を得る方法について

     ・・・・検索は恫喝的手段にして

     赤筒又はみどり筒を使用し、

     或いは部落の焼却、住民の鏖殺を宣言し

     又空包実包を使用する等各種の手段あり・・・・

     赤筒の使用に関しては全住民

     (壮年の男子のみ老人婦女子を除く)を

     適当なる一室に入れ赤筒を炊き

     適当なる時期に扉を開放し

     全住民(男子)を室外に出し

     新鮮なる空気を吸入せしむべし 

     量及び時間を誤りては犠牲者を出す怖あるが故なり 

     (6~8坪の室に於て赤筒1本にて夏季3分間 

     其の他約4分間迄は可なり) 

     之を3~4回(3~4回以上の赤筒使用は危険)反復す・・・・

      注:住民から情報を得るために

        毒ガスを使って脅迫したのでしょう

     

     

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  • 毒ガスの種類

    2020/07/31
    15:17

    毒ガスの種類としては7種類ですが、

    その毒ガスを砲弾や爆弾に詰めた毒ガス弾には

    多くの種類があります。

    毒ガスは見た目では判別が困難なことと、

    敵を欺くために「赤・黄・茶」など色で識別しました。

    毒ガスを詰めたガス段は

    帯状に色をつけて区別し

    「黄弾、赤弾、あお弾」等と呼びました

     

    ●毒ガスの種類

    呼称

    ガス名

    効果

    きい(黄)  1号

    イペリットガス

     通称マスタ-ドガス

    皮膚に付くと水膨れ化膿し糜爛をおこす

    吸込むと呼吸器、消化器を冒す致死濃度 0.1ppm

    きい   2号

    ルイサイトガス

    死の霧と呼ばれ、皮膚につくと痛みがあり糜爛をおこす

    致死濃度 0.005ppm

    ちゃ(茶) 1号

    青酸ガス

    致死性中毒ガス、運動麻痺を起こし数秒で即死する

    致死濃度 0.249ppm

    あお(青) 1号

    ホスゲン

    窒息性ガス

    あか(赤) 1号

    ジフェニ-ルシアンアルシン

    くしゃみ嘔吐性ガス

    みどり(緑) 1号

    臭化ベンジル

    催涙ガス

    みどり(緑) 2号

    クロロアセトフェン

    催涙ガス

     

    ●毒ガス弾の種類  上記の毒ガスを充填して色々な弾や装置が作られました。

    使用する武器

    使用する弾

    75ミリ山野騎砲

    92式きい弾 92式あか榴弾 92式あおしろ弾(ホスゲンと砒素の混合)

    100ミリカノン砲

    92式きい弾 92式あおしろ弾 93式あか榴弾

    150ミリ榴弾砲

    92式きい弾 92式あおしろ弾 93式あか榴弾 93式あお弾

    軽迫撃砲

    95式きい弾 95式あか弾

    航空機爆弾

    95式15キロあか弾 92式50キロきい弾 92式50キロあお弾

    航空機用毒剤撒毒器

     

    毒剤筒

    97式あか筒

    手榴弾

    92式あか曳火手榴弾 92式あおしろ曳火手榴弾

    撒布器材

    牽引式撒車 手撒撒毒器

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  • 毒ガスの使用

    2020/07/05
    16:07

    毒ガスについては説明の必要はないでしょうから資料だけ見てください。

    ●南京攻略に関する意見送付の件、丁集団参謀長発次官あて  

       昭和12年11月30日付 (丁集団とは第10軍の事  原文カナ)

     南京を急襲により奪取し得えざる場合の攻略案

     この場合に於いても正攻法の要領に力攻することを避け左記の要領に依り攻略す

     急襲案と同一要領により先ず南京に急迫して包囲態勢を完了し

     主として南京市街に対し徹底的に空爆特に「イペリット」及び焼夷弾を以ってする

     爆撃を約一週間連続的に実行し南京市街を廃墟たらしむ・・・・

     本攻撃に於いては徹底的に毒瓦斯使用を使用すること極めて肝要にして

     此際毒瓦斯使用を躊躇して再び上海戦の如き多大の犠牲を払う如きは忍び得ざるところなり

     注:上海上陸の際、毒ガスを使用して日本軍にも被害が出ました

     

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