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キーワード「パネイ号攻撃」を含む投稿一覧

  • 外国船への攻撃 

    2020/10/02
    15:10

    日本軍は南京城攻撃のドサクサで

    関係のない外国船を攻撃してしまいました。

    このことは重大な国際法違反で

    外交問題に発展してしまいました。

    当時の揚子江には

    アメリカやイギリス等外国の軍艦や

    商船が多数停泊していましたが

    それらの船は危険を回避するために

    南京から移動しました。

    その様子を日本軍の兵士が記録しています。

     

    ● 前田吉彦少尉 日記 第6師団歩兵第45連隊

     堤防の向こう側に駆けおり

     脱糞せんとすれば

     おりから揚子江を黒煙をはきつつ

     汽船約十隻の遡行しつつあるを発見す。

     尻をまくったままで双眼鏡をのぞく。

     どの船上も灰色の軍服を満載しているその船には

     いずれもアメリカ、英国、フランスなど

     諸外国の旗が翻っている。・・・・

     いまこの敵を無造作に取り逃がす心積もりなのか、

     この機会を放棄するつもりなのか・・・・

      注:日本の兵士は用便中でなく    

        武器があれば攻撃するつもりのようです

     

    12月12日には

    海軍航空隊が中国側の船と誤認して

    アメリカの警備艦「パネイ号」を攻撃、

    沈没させてしまいました。

    意図的ではないにせよ

    最初に日本軍の砲撃を浴びた時

    「パネイ号」は、12日揚子江上流に避難をしました。

    午後1時すぎ日本軍機6機が

    急降下攻撃を加え始めました。

    乗組員が避難し2時すぎ

    船は軍艦旗と共に沈没しました。

    この攻撃でパネイ号では乗組員2名、

    イタリア人記者1名、

    タンカ-の船長1名が死亡し、

    3名が重症、11名が負傷しました。

    その時のアメリカの電報です。

     

    ● パネイ号日本空軍に撃沈される

      海軍無線 EB 平文電報

      発信 CINCAF

      受信 12月13日

      海軍作戦部 在上海アメリカ総領事館宛

     第○○13号、 

     11時、日本参謀長がCINCAFを訪れ、

     米国司令官に12月12日午後

     呉淞上流221マイルのパネイ号と

     3隻のスタンダ-ド石油商船への

     爆撃について報告した。

     4隻は速度4ノットで上流を航行中、

     日本軍飛行機1機が船籍を

     確かめようと努力して、

     高度300メ-トルを飛んだが、

     国旗を確認できなかった。

     13時25分、爆撃機3機が、

     護送船団隊形の2隻を攻撃し、炎上させた。

     13時40分、

     爆撃機6機が攻撃1隻に損害を与えた。

     パネイ号の爆撃による沈没の正確な時間は不明。

     長谷川司令長官が電報で

     以下のことを伝えてきた。

     日本海軍は責任を感じていると陳謝し、

     遺憾の意を表明した。

     日本軍は適切な処置をとる準備のあること、

     また、生存者の救出を申し出で、

     生存者救出のためすでに

     海軍機を派遣したと述べた。

     イギリス艦ビ-号とオアフ号が現在、

     生存者のいる和県方面に直行している。

     4隻には、ともに8月、

     上甲板に水平国旗を示す表示が出ており、

     パネイ号はこの命令に従っていた。

     

    これらの事件が

    国際問題になるという認識が

    日本の司令官にはなかったようです。

     

    ● 松井石根 中支那方面軍司令官 陣中日記

     13日、橋本大佐の率ゆる重砲兵隊が

     江を渡りて退却中なる敵を砲撃するさい、

     付近にありし英国商船および

     英国砲艦乗員に小損害を与えたる事件あり。

     これ居留民避難保護に任じたるものにて

     中に英独領事館員、武官等もあり、

     将来多少の問題を惹起すべきも、

     かかる危険区域に残存する第三国人ならびに

     その艦船が多少の側杖をこうむるはやむなきことなり。

     いわんや我が方はすでにこの方面における

     戦場の危険を列国に予告しおきたる

     

    日本はこの時点では

    まだアメリカやイギリスと

    戦争しているわけではありませんから、

    政府、外務省はかなり困りました。

    大きな外交問題に発展しないように

    外務省はすぐにアメリカやイギリスの

    大使館に謝罪をしています。

     

    ● 日本外務大臣より

        駐日アメリカ大使宛の口上書   

             1937年12月14日付

     謹啓 大使殿

     12月12日、アメリカ砲艦パナイ号と

     スタンダ-ド石油会社の汽船3隻が

     長江上流26マイル地点で

     日本海軍機の爆撃をうけ沈没した事件に関して、

     事件が非公式に本官に伝えられるや、

     わが国政府の陳謝を大使閣下から

     アメリカ政府にお伝えいただくように

     ご依頼申し上げました。・・・・・・

     アメリカ砲艦パナイ号と

     スタンダ-ド石油会社船舶を、

     逃走中の中国軍をのせた中国船を

     取り違え、撃沈させました。

     しかるに、先の状況にてらしてみれば、

     明らかに今回の事件は主として

     日本の誤認によるものであるので、

     日本政府はアメリカ軍艦、船舶に損害を与え、

     その乗員に死傷者をだしたことに対し、

     深甚なる遺憾の意を表明し、

     そしてここに喪心より謝罪する次第です。

     日本政府は、これらの損害の全てに対し

     賠償を行い、事件の責任者を適切に処分する所存です。

     この不幸な事件により、

     日米の友好関係に悪影響が及ばないことを

     日本政府は強く希っております・・・・

     

    ● 駐日アメリカ大使より

        外務大臣宛への口上書    

             1937年12月14日付

     大臣閣下

     ・・・・このような事態にあって、

     わが国政府は日本政府に対し、

     次のことを要求するものです。

     日本政府は正式書面により

     遺憾の意を表明すること、

     また完全かつ十分なる賠償を執り行うこと。

     さらに、今後、中国にあるアメリカ国民の財産が

     武装日本軍の攻撃もしくは

     一切の日本官憲または日本軍による

     不法な干渉を受けることのないよう、

     確実に実効ある措置をとる保証を与えること。

     

    この事件はアメリカの新聞・

    ニュ-ヨ-クタイムズにも

    大きく取り上げられています。

     

    ● 「日本陸軍指揮における内紛」

        1937年12月20日 上海発特電 

        ハレット・アベント記者

     日本陸軍が中国軍を追い詰め、

     前線が拡大していく一方で、

     陸軍内部において指揮権をめぐり、

     もう一つの激しい戦いが行われている。

     12月12日、ランチに乗った日本兵が、

     アメリカ砲艦、パナイ号に

     機関銃を浴びせかけたことにより、

     この熾烈な戦いは頂点に達した。

     というのも、この指令は、

     橋本欣五郎大佐の独断によるものであったからだ。

     中支那方面軍司令官松井石根大将は

     橋本大佐を処罰しないのではないかと、

     日本軍将校らは松井の権力を疑問視し始めている。

     第三者からみると、

     いかなる軍隊の大佐と言えども、

     この場合のように、上官に背いてまで

     本人の意思を貫くことなど、

     あってはならないことである。

     1936年2月26日、

     東京で起こった軍事ク-デタ-の

     推進者の一人が橋本大佐であったといえば、

     彼の反抗的行動の説明がつく。・・・・

     橋本大佐が自己の地位保全のため、

     政治力を行使したことが、

     陸軍総体の規律を致命的に

     乱したと言われている。

     つまり、上官が処罰されないというのなら、

     略奪や強姦をしても、なんら咎めはないはず、

     と兵卒は解釈するのである。

     

    事実かどう不明ですが、

    日本軍では外国船に対する

    攻撃を許可していたという

    野戦重砲第13連隊長・

    橋本欣五郎大佐の証言があります。

     

    その橋本大佐はイギリス海軍の

    レディバ-ド号を攻撃しました。

     

    ● 英国大使館の電報

     日本軍、レディ-バ-ド号を砲撃

      発信 上海 12月13日発

      在中国英国代理大使発

      在東京英国大使宛

     レディ-バ-ド号から以下のごとき報告あり。

     イギリスの材木会社のタグボ-ト清大号が

     本日午前7時30分、

     在南京英国領事、領事館付き武官および

     旗艦長を乗せて三山から蕪湖に到着した。

     彼らがレディ-バ-ド号に乗船してから後、

     午前8時10分頃、

     日本軍は清大号に向け機関銃射撃を加えた。

     レディ-バ-ド号は

     午前9時10分に停泊位置についた。

     4発の砲弾がレディ-バ-ド号に直撃し、

     1人の水兵が死亡、1人が重症を負い、

     旗艦長を含む数人が軽傷を負った。

     清大号の被害は不明。

     

    そのことに対する橋本欣五郎の釈明が

    英国大使館の同じ電報に見られます。

     

    ● 在中国英国代理大使ホ-ウィ-氏から

          在東京英国大使館宛電報

      発信 上海 1937年12月13日午前2時5分

      受信 12月13日午前9時

     私は蕪湖で、日本軍の上級指導者である

     橋本欣五郎大佐と短時間面会し、

     今朝の異常な出来事について強い抗議を行った。

     彼はくだらない言い訳をしたが、

     軍艦を砲撃したのは彼のミスであったこと、

     および日本軍は長江上にあるすべての船を

     砲撃するよう命令されていたことを認めた。

     日本軍の最高司令部に対して

     至急、蕪湖およびその下流にイギリスや

     他の商船、軍艦がいることを悟らせる必要がある。

     蕪湖の日本軍にはこの事実が

     知らされていないふしがある。

     橋本大佐には、蕪湖および三山上流2マイルの

     通告済係留地における

     船舶の位置を記した文書を渡しておいた。

     また今朝の出来事に関して橋本大佐は、

     明日月曜日9時に川岸で行われる予定の

     看護水兵の葬儀に対して、

     日本軍はしかるべき代表を送ることをみとめた。

     

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