ヘッダーグローバルナビゲーション

おしえて!ゲンさん!

  • トップページ
  • お知らせ
  • このサイトについて
  • ご利用規約
  • サイトマップ
  • ホーム
  • キーワード「プルトニウム」を含む投稿一覧

キーワード「プルトニウム」を含む投稿一覧

  • 目的は永遠のエネルギ-

    2020/07/01
    16:30

    ウランにも色々な種類(同位体)があります。

    中性子を吸収して核分裂を起こすのはウラン-235です。

    自然界にあるウランの内,0.7%しかウラン-235はありません。

    前の「核燃料」のところにも書きましたが、

    それを「採掘」「製錬」「濃縮」の過程を経て3~4%位に濃縮します。

    残りは核分裂しないウラン-238です。

    燃料を分裂させてエネルギ-を生み発電すると

    ウラン-235が少なくなり効率が悪くなり新しい燃料と入れ替えます。

    入れ替えたあと使用済み燃料をどうするか?

    これをもう一度利用しようと考えられたのは

    核燃料サイクルとか核燃料リサイクルといわれる仕組みです。

     

    ●まず新しい燃料と使用済み燃料には何がどの位含まれるのでしょうか?

     1トンの燃料として計算します。

       新しい燃料  ウラン-235    41kg  これが核分裂する

            ウラン-238   959kg  核分裂しないで変化する

       使用済み燃料 ウラン-235     8kg

            ウラン-238   931kg

          プルトニウム類 10kg  プルトニウム-239、240、241、242

          超ウラン元素  0.9kg  元素一覧表でウランより後の元素

          核分裂生成物(死の灰) 50kg

    注:原子力資料情報室「原子力市民年間2010」から

     

    ウラン-235と238が減って、その分プルトニウムや死の灰が増えている事が分かります。

    基本的にプルトニウムは自然界に存在しない元素ですが、原発を運転すると必ず出来ます。

    普通のプルトニウムは核分裂しませんが、

    プルトニウム-239はウラン-235と同じように中性子が当れば核分裂しますし、

    困ったことに一定量が集まると自動的に分裂を始めます。

    そのために核兵器の原料になるのです。国際条約で厳しく管理される理由です。

    核兵器に利用しない場合は通常はそのまま地中に埋めて永久に管理しなければなりません。

    そして考えられたのは使用済み燃料からプルトニウムを取り出して再度燃料として利用し、

    発電しようと考えられたのがサイクルです。

    「もんじゅ」等の高速増殖炉やウランとプルトニウムを混ぜて使うMOX方法です。

    そのためには使用済み燃料からプルトニウムを取り出す必要があります。

    それを再処理と言い、その工場を再処理工場と言います。

     

    そのプルトニウムのサイクルの図です。

     

    SCN_0047

    実線の「軽水炉燃料サイクル」が現在行なわれている原発です。

    使用済み燃料を再処理、燃料加工と進む破線(点線)部分ほとんど開発段階です。

    特にプルトニウムサイクル、つまり「もんじゅ」ですが上手く行かない見込みです。

    プルトニウムサイクルの燃料加工から左下に伸びる破線「ウラン・プルトニウム混合燃料」は

    MOXとかプルサ-マルとして何基かの原発には混ぜて使用されています。

     

    先ほど新規の燃料と使用済み燃料の内容がどう変化するかを書きましたが、図で示します。

    一般の加圧水型軽水炉と軽水炉に混合燃料(MOX)を混ぜて使用した場合の比較です。

     

    SCN_0057

    (解説)

    *通常の原発では使用済み燃料に「核分裂生成物(死の灰)」とプルトニウムが増えます。

    *MOXも「核分裂生成物(死の灰)」が増えます。

    *通常の原発の「核分裂生成物(死の灰)」を直接地中処分出きれば

     それだけで済むのですが、

     再利用、 つまりプルサ-マル(MOX)や高速増殖炉を使うことで

     「核分裂生成物(死の灰)」がさらに増えるのです。

     現在でも六ヶ所村が機能しませんし、処分場もないのですから、

     さらに廃棄物が増える事は核燃料サイクルが既に破綻しているという事です。

     

    現在各電力会社はかなりのプルトニウムを保有しています。

    SCN_0059

     

    日本では実験炉以外で使用済み燃料から、

    プルトニウムを取り出し再び燃料を作る再処理や加工がまだ出来ません。

    外国に頼っているのが現状です。

    なるべく早く日本国内でも処理をしないといけないということで、

    六ヶ所村を完成させたいところです。

    しかし六ヶ所村では巨大な資金をつぎ込んでも成功どころか見通しすら付いていないのが現状です。

    使用済み燃料を処理し、そこからプルトニウムを精製しプルトニウム燃料を作ります。

    出来た新燃料と分けた核廃棄物は依頼先の英国やフランスから日本に送り返されています。

    2013年にはフランスからプルトニウムが何十トンも日本に返却されました。

    その以来費用も莫大ですが、英国では処理施設の周辺にガンが増えていることや、

    日本のために処理をすることの国内世論の批判から縮小していくようになるでしょう。

    またプルトニウムの輸送中の安全上の問題も懸念されています。

     

     

    つづきを読む

メインローカルナビゲーション

  • 原子力発電
    と放射線

  • 戦争・歴史

  • 健康

原子力発電と放射線

  • 原子力政策の始まりから
  • 元素とその変化
  • 放射線の危険性
  • 放射線被曝
  • 規準と用語
  • 福島の事故
  • 事故による健康被害
  • 指摘されていた危険性
  • チェルノブイリ事故について
  • 日本の原子力発電
  • 原発を始めた理由の検証
  • 原発の安全基準
  • 原発をめぐる法律
  • 経済効果と国民負担
  • 再生可能エネルギ-とPPS
  • 核燃料サイクル
  • その他
  • 最後に

戦争・歴史

  • 日本の細菌戦
  • 講演録:南京事件の真実は?
  • 報道の質
  • 朝日新聞の訂正記事と吉田清治証言
  • 日本国憲法の成立
  • 阿片政策
  • 沖縄戦
  • 三光作戦
  • 尖閣諸島
  • 大東亜共栄圏
  • 中国人強制連行
  • 日本の毒ガス戦
  • 防疫給水部(細菌戦部隊)
  • 軍による性暴力
  • 南京事件

健康

  • 健康食品と肝臓障害
  • 講演録:免疫と蛋白質~コラ-ゲン美容まで
  • 講演録 インフルエンザ
  • 講演録 最新デ-タ-から見る高血圧
  • 高齢者の薬と副作用
  • コレステロ-ルを含む食品の摂取制限
  • 自律神経と薬の作用
  • 副作用のある薬
  • 新型コロナウイルスと免疫
  • 食品や生活用品への警告や摘発
  • PM2.5
  • メタボ検診
  • 暮らしと健康アラカルト

キーワード

  • 歴史の教訓
  • サンフランシスコ条約
  • 河野談話
  • 陸軍刑法
  • 金原節三
  • 強姦
  • 軍需物資
  • 李秀梅
  • スマラン裁判
  • 国家無答責
  • 謝罪
  • 従軍慰安婦
  • NHK
  • 南京
  • 国際条約
  • 金学順
  • 挺身隊問題
  • 復命書
  • 誘出し
  • 夜襲
  • PX作戦
  • 米国本土に対する細菌攻撃
  • 小暮泰用
  • 沖縄や小笠原に細菌攻撃
  • 体当たり機
  • 竹内徳治
  • 償い金
  • 人質掠奪拉致
  • 米軍用慰安所
  • 抗体保有者
  • 阿片
  • 燃料棒のトラブル
  • 性奴隷
  • 人権侵害
  • 吉見義明
  • 恒久平和議員連盟
  • 国会図書館法
  • ILO
  • リンダ・チャベス
  • クマラスワミ
  • マクドゥ-ガル
  • 慰安所
  • 性病
  • UNTAC
  • 労務管理

フッターグローバルナビゲーション

© おしえて!ゲンさん! 〜分かると楽しい、分かると恐い〜