ヘッダーグローバルナビゲーション

おしえて!ゲンさん!

  • トップページ
  • お知らせ
  • このサイトについて
  • ご利用規約
  • サイトマップ
  • ホーム
  • キーワード「ホ」を含む投稿一覧

キーワード「ホ」を含む投稿一覧

  • 1940年、日本軍資料

    2020/11/08
    11:39

    前回は1940年の細菌戦の実態を書きました。

    今回はそれを裏付ける日本の正式資料です。

    参謀本部作戦課 ・井本熊夫中佐の

    業務日誌から1940年分を見ます。

    メモに近い書き方で、

    しかも暗号のように書かれていますので、

    「注」として解説を入れました。

    不明な字は■としました。

     

    「井本日誌 (1940年分)」

    5月31日

     「ホ号」

      注:「ホ号」と書かれた部分の左側に、

        参謀本部・陸軍省・支那派遣軍・関東軍の

        上層部の名前が書かれています。   

        「ホ号」とは細菌戦の意味ですから、

        陸軍全部が関係していた証拠でしょう。

     参謀本部

      沢田茂参謀次長

      富永恭次参謀本部第一部長

      岡田重一作戦課長

      高月保作戦課作戦班長

      荒尾興功作戦課員・谷川一男航空班長

      松前末曾雄作戦課員

      那須義雄編成動員課長

      美山要蔵編成動員課編成班長

     陸軍省

      阿南惟幾陸軍次官

      武藤章軍務局長

      岩畔豪雄軍務局軍事課長

      西浦進軍事課高級課員

      松下勇三軍事課予算班長・他

     支那派遣軍

      西尾寿造軍司令官

      板垣征四郎総参謀長

      本多政材総参謀副長

      井本熊男作戦主任参謀

     関東軍

      梅津美治郎軍司令官

      飯村穣参謀長

      秦彦三郎参謀副長

      有末次高級参謀

      中山源夫作戦主任参謀・他

    6月5日

     増田 荒尾と「保」を協議をした。   

      注:「保」「ホ」「ほ」「㋭」「O」は細菌攻撃の暗号です。

     実施時期は7月中

     攻撃目標は浙かん沿線岸都市

     実施部隊の指揮 支那派遣軍総司令部直轄

     責任者は 石井大佐 (注:731部隊石井四郎の事)

     実施方法 高度4000以上からの「雨下,ノミ」  

      注:ペストノミを飛行機から雨の様に撒く事

     作戦に使用する飛行場は句容

    6月28日

     中央と「ホ」その他の連絡の為急遽上京することと決め

      注:南京から

    7月2日

     軍医学校に於て石井大佐以下と

     決定事項に関し確認的意味に於て

     更に一度打ち合わせを行

    7月10日

     荒尾興功作戦本部作戦課員と「保の件」で連絡

    7月21日

     午前石井部隊に於て「ホ」の打ち合わせのあと、

     東京より命令下達するに付

     即時作戦の航空参謀上京すべき旨来電

     杭州は思切りて偵察することに決心

    7月22日

     午前杭州に飛び斯要件偵察

     旧(国民党の)中央航空学校を使用することに決定

       注:現 杭州飛行場

     加茂部隊人員は残置

       注:加茂部隊とは石井部隊のこと

       注:この作戦は延期になり改めて     

         7月25日に関東軍からの

         「関作命丙第659号」 によって

         奈良部隊(実施部隊)に

         人員武器器材の輸送命令が出ました。

         (注:細菌戦用兵器ノ準備及び使用ノ廉デ

         起訴サレタ元日本人ノ事件ニ関スル公判書類より)

     ●  この器材運搬に携わった

        陸軍軍属石橋直方の日誌から

      投下爆弾700発、自動車20輌、などを積んだ列車は

      8月4日に南京の対岸浦口に着き、

      器材は船でいったん南京に運び込まれたのち、

      8月6日に目的地の杭州市筧橋の

      旧蒋介石軍中央航空学校に運ばれた。

    8月16日
     杭州に於て連絡
     1 命令の伝達
     6 経費の出場所
     (ハルピンか南京かは総司令部に於て研究す)
     12 目標の空中写真
     13 消毒薬の請求
     15 兵要地誌(攻撃目標到迄)
     17 ○弾 15H(15発か)
     
    8月28日
     富永第一部長・荒尾作戦課作戦班員・
     美山編成動員課編成班長・松前作戦課員と
     「ホ」についての連絡
     
    8月30日
     中支那防疫給水部の増田知貞中佐と
     「奈良部隊経費」「奈良部隊編成表提出の件」について連絡
     
    9月10日
     奈良部隊太田中佐、増田大尉と連絡
     1  目標を10/9捜索す、
      寧波と衢県は目標として適当なるが如し
      金華は?(注:候補地の事と思われる)
     2  第一回弾薬輸送の処遅る、数日中に到着の予定 
      第一回「C」(コレラ)を「T」(チフス)に改む
     
    9月18日
     二 奈良部隊との連絡
    1   開始遅延の理由
    2   弾薬は航空中のほか陸上輸送も
      合わせおこなうこととなれり
    3  福島雇員戦死情況
    4  製産量は1日10Kg(C)
       (T)はそれ以上
        注:(C)はコレラ菌  (T)はチフス菌の事
    5  目標、寧波 は可なり(付近部落1K平方に 1.5)
       金華,玉山は1キロ×2K(付近部落1Kに 0.7から0.8)
     山本参謀より
      1  希釈せしめたる弾薬を広く行うものと、
       濃度大なるものを回数少なく
       落下する場合とあり、
       後者の為に、目標を 温州に選定す(台州,温州,麗水)
      2  雨下法決定の為に落下傘使用の件
        寧波の海上案
      3  航空写真機1個借用
      4  筧飛行場の使用に関する件
       他部隊の使用は遠慮すべきこと、
       その他連絡のこと
      5  地図を渡す件
      6  謀略関係事項
       之が用法に関する件
     
    10月7日
     細菌戦(実施)の報告
     一 奈良部隊の状況聴取
       山本参謀、福森少佐、太田中佐、
       金子大尉、増田大尉
      1   輸送 今までに6回(内船2回)   
       空輸は各その日に到着、
       船は6日を要す、将来は航空機を可とす
      2  今までの攻撃回数6回(別表により説明)
        注:1940年9月18日から10月7日までに
          6回の細菌攻撃をしたという事です。
       ノミは、1g、約 1700
      3   効果の判定を期待す
        密偵
      4  気象諸源は杭州に於て測定して
       之を現地に移すこととし、    
       落下傘を使用せざる如くす(寧波に対してのみ)
      5  温州は雨下の目標となるも台州等は不適当、
       但し温州を攻撃する場合は
       気象諸原決定は傘を使用せざれば困難なり
      6   (山本参謀より)
       目標及攻撃法に融通性ある如くせられ度
       (決定)
       攻撃法を重複することを得
      9   「ホ作戦将来(継続の見透)」
     
    10月8日
     実験は何時迄経ちても終了するものに非ず
     12月になれば如何にするやを考慮し置くを要す
     (12月には一応引上げて来年出直す)
     Cは出ないと思う、Pは或いは成功するかもしれず
      注:コレラは効果がないがペストは効果がある
     南方施策のため熱帯気候の場所に恒久的のものを施設するを可とす
     台湾に設けるを可とすべし
     
    10月8日に井本熊男は転任で
    南京を離れ参謀本部第2課に移りました。
     
    10月25日
     医校北條中佐Oに関する報告
     「大陸指690号に依り試験は本月末を以て
     終了する如く指示を出さる」
      注:1940年の細菌戦は終了ですが、
        作戦はさらにその後も続きます。
     
    10月30日
     1 11月20日頃止める方針(総司令官)
     2   之に対し土井大佐より12月まで如何と返
     3   右に対し■■へも680号
      右申来れるとき突撃的としては石井大佐より
      何と云われても止める如くせられ度と意見具申あり
      (派遣軍に於ても制える考えあり)
      此時石井大佐来寧、お示しの通り
      終り電撃的に引上ぐる考えなりと申込あり、
      11月末日終了する事に異存なしと石井大佐答ふ
       (□撃部隊■■北条中佐立会い)
      22日の作業に関する希望あり
      実施の成果明瞭なる如く杭州、
      上海の中間に同案持参せり
      之を反復したるに承服せり
      次で紹興、諸曁等を出せり
      土井大佐書翰をも示し次て
      金華を攻撃する如く協定成立せり
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

    つづきを読む

メインローカルナビゲーション

  • 原子力発電
    と放射線

  • 戦争・歴史

  • 健康

原子力発電と放射線

  • 原子力政策の始まりから
  • 元素とその変化
  • 放射線の危険性
  • 放射線被曝
  • 規準と用語
  • 福島の事故
  • 事故による健康被害
  • 指摘されていた危険性
  • チェルノブイリ事故について
  • 日本の原子力発電
  • 原発を始めた理由の検証
  • 原発の安全基準
  • 原発をめぐる法律
  • 経済効果と国民負担
  • 再生可能エネルギ-とPPS
  • 核燃料サイクル
  • その他
  • 最後に

戦争・歴史

  • 日本の細菌戦
  • 講演録:南京事件の真実は?
  • 報道の質
  • 朝日新聞の訂正記事と吉田清治証言
  • 日本国憲法の成立
  • 阿片政策
  • 沖縄戦
  • 三光作戦
  • 尖閣諸島
  • 大東亜共栄圏
  • 中国人強制連行
  • 日本の毒ガス戦
  • 防疫給水部(細菌戦部隊)
  • 軍による性暴力
  • 南京事件

健康

  • 健康食品と肝臓障害
  • 講演録:免疫と蛋白質~コラ-ゲン美容まで
  • 講演録 インフルエンザ
  • 講演録 最新デ-タ-から見る高血圧
  • 高齢者の薬と副作用
  • コレステロ-ルを含む食品の摂取制限
  • 自律神経と薬の作用
  • 副作用のある薬
  • 新型コロナウイルスと免疫
  • 食品や生活用品への警告や摘発
  • PM2.5
  • メタボ検診
  • 暮らしと健康アラカルト

キーワード

  • 歴史の教訓
  • サンフランシスコ条約
  • 河野談話
  • 陸軍刑法
  • 金原節三
  • 強姦
  • 軍需物資
  • 李秀梅
  • スマラン裁判
  • 国家無答責
  • 謝罪
  • 従軍慰安婦
  • NHK
  • 南京
  • 国際条約
  • 金学順
  • 挺身隊問題
  • 復命書
  • 誘出し
  • 夜襲
  • PX作戦
  • 米国本土に対する細菌攻撃
  • 小暮泰用
  • 沖縄や小笠原に細菌攻撃
  • 体当たり機
  • 竹内徳治
  • 償い金
  • 人質掠奪拉致
  • 米軍用慰安所
  • 抗体保有者
  • 阿片
  • 燃料棒のトラブル
  • 性奴隷
  • 人権侵害
  • 吉見義明
  • 恒久平和議員連盟
  • 国会図書館法
  • ILO
  • リンダ・チャベス
  • クマラスワミ
  • マクドゥ-ガル
  • 慰安所
  • 性病
  • UNTAC
  • 労務管理

フッターグローバルナビゲーション

© おしえて!ゲンさん! 〜分かると楽しい、分かると恐い〜