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キーワード「マレ-半島」を含む投稿一覧

  • シンガポ-ル占領と華人虐殺

    2020/07/18
    12:05

    マレ-半島の北半分はタイ国で独立国でした。

    南半分がイギリス領マラヤで

    その先端にシンガポ-ルがあります。

    当時シンガポ-ルは東南アジアの軍事と経済の要で、

    強力なイギリス軍がいて難攻不落の要塞といわれていました。

    その為日本軍は背後のマレ-(マラヤ)から攻めました。

    日本軍は歩兵が行進したのでは間に合わないため

    自転車に乗って進攻しました。いわゆる銀輪部隊です。

     

    ●マレ-半島を攻めたのは第25軍で、

     第5師団、第18師団、近衛師団の3つの師団で編成されました。

     

    1942年2月15日、イギリス軍は降伏し、

    日本はシンガポ-ルを占領して約10万人を捕虜にしました。

     

    ●歩兵第11連隊の陣中日誌によると、

     この時あか剤やちび(青酸)等の毒ガス兵器を使用しています。

     

    占領後すぐに日本軍はシンガポ-ルを昭南島と名前を変えました。

    マレ-半島からシンガポ-ルに済んでいたのは

    主としてマレ-人、華僑(中国人)、インド人でした。

    日本は中国に対して激しい侵略戦争をしていましたから、

    当然華僑は日本に反感を持っています。

    そのため日本軍としては華僑を敵と見做し、

    攻撃する対象と見ていました。

     

    「虐殺の始まりと経緯」

    日本軍はマレ-人を利用して占領政策をうまく進めようとしました。

    民族対立を利用したのです。

    マレ-半島の工作を担当していた

    藤原機関(藤原岩一少佐)は積極的にマレ-青年同盟を利用し、

    義勇軍や義勇隊を組織させました。

    利用されて喜んだマレ-青年同盟は後

    に日本軍に「マレ-共和国」を作りたいと提案しましたが

    拒否されてしまいました。

    結局はマレ-人を利用しようとした日本の計画はうまくいかず、

    マレ-青年同盟はマラヤ人民抗日軍や

    地下抗日運動ワタニアやイギリス軍136部隊と協力して

    日本軍と戦うようになっていったのです。

    当初はマレ-半島やシンガポ-ルで、

    日本軍は民族対立を利用して華僑を虐殺したのですが、

    華僑側から見るとマレ-人が

    日本軍と組んで中国人を殺しているわけです。

    この事が戦後の民族対立につながっていくのです。

    同じ事がビルマでも起こりました。

    ビルマではビルマ人を利用してカレン族を統治しました。

     

    そして日本軍による華人大虐殺が始まりました。

    日本軍が虐殺を開始する

    華人粛清の命令は正式には2月18日に出ています。

    しかし実際にはそれ以前、日本軍が占領してすぐから

    捕虜や華僑に対する虐殺は始まっていました。

     

    ●色々な書物には華僑粛清は、日本軍上陸後、

     華僑ゲリラによる激しい抵抗を受けたため、・・・・

     と弁解して書いているものもあります が、

     上陸前に粛清する事は決まっていたようです。

     憲兵隊長大石正幸中佐は上陸前に

     軍参謀長鈴木宗作中将から

     「軍はシンガポ-ル占領後華僑の粛清を考えているから 

     相応の 憲兵を用意せよ」との指示を受けていたのです。

     

    占領から虐殺にかけての経緯を整理します。

    1942年

     2月15日 

      イギリス軍が日本軍第25軍(軍司令官山下奉文中将)に

      降伏してマレ-戦終了

     2月16日 

      日本の戦闘部隊をすぐにシンガポ-ル市内に入れると、

      不祥事が起きることを懸念して、    

      戦闘部隊は郊外に待機し、

      第2野戦憲兵隊(隊長大石正幸中佐)が    

      市内の治安維持やイギリス軍の武装解除に当たりました。

       南京事件のような不祥事を防ぐためだったようです。

     2月17日 

      第5師団歩兵第9旅団長 

      河村参郎少将がシンガポ-ル警備司令官に任命された

     2月18日 

      河村警備司令官は山下奉文軍司令官と

      鈴木宗作参謀長から華僑粛清の命令を受けた。

      その場に作戦の監督責任者として参謀辻正信中佐がいた。

      ●掃蕩作戦命令 裁判記録や河村日記から

       1 ・・・・シンガポ-ルの治安は相等悪い・・・・

         中国人の地下活動は広がってきているし、

         それが軍の作戦を妨げている。

       2 軍司令官はこれら抗日分子の絶滅を企図している

       3 ・・・・掃蕩作戦をただちに行ない、抗日分子を一掃すべし

       4 ・・・・手段と方法は軍参謀長より指示される

     

      ●軍参謀長からの指示

       1 掃蕩作戦の期日は21,22,23日とする

       2 対象

      ① 元義勇軍兵士

      ② 共産主義者

      ③掠奪者

      ④ 武器を持っていたり隠しているもの

      ⑤日本軍の作戦を妨害する者、

       治安と秩序を乱す者ならびに治安と秩序を乱す恐れのある者

       3 掃蕩の方法

    ① ・・・・地域のまわりに哨兵線を張り、抗日分子の逃亡を防ぐ。

    ② 地域を適当ないくつかのセンタ-に区分し、

     全ての中国人を指定した地域に集め、

      現地住民(注:マレ-人)の協力を得て抗日分子を選別する。

    ③ 上記に並行して、疑わしき場所を捜索し、隠れている者を逮捕し、

       隠されているすべての武器などを没収する。

    ④ すべての抗日分子をほかの者から分離する。

    ⑤ 全ての抗日分子を秘密裏に処分する。

      このためにシンガポ-ル内で適当な場所を使ってよい。

      辻中佐を暫定的にこの任務を監督し、

     また連絡任務をおこなうために派遣する。

     このひどい命令に河村は驚いて抵抗したが、

     天皇の命令に背くことは無理だった。

     2月19日 

      大日本軍司令官の名で

      「昭南島在住華僑18歳以上50歳までの男子は

      来る21日正午までに左の地区に集合 すべし」との

      布告が出された。

     2月21日 

      この日以降華僑たちは指定場所に集められ、

      そこで憲兵による簡単な検証(検問)が行なわれ、

      反日かどうかを 判断し、

      良民と判断されれば身分証明書に検証のスタンプが押され、

      反日らしい者はトラックで郊外に運ばれ銃殺 された。

      実際の判断基準は、質問、人相、財産のある者、教師・・・・という簡単なものでした。

     2月21日 

      大西覚憲兵中尉が責任者をしている

      検問所にやって来た軍作戦主任参謀辻正信は

      「なにをぐずぐずしているのか。

       俺はシンガポ-ルの人口を半分にしようと

      思っているのだ」と激励した。

     

    第5師団歩兵第9旅団長河村参郎少将は

    誠実で温厚な人柄で、華僑虐殺には反対でしたが、

    軍司令官の決済ずみという事で結局は実行しました。

    戦後イギリスのシンガポ-ル戦犯裁判で死刑になりました。

    獄中で書いた手記には

    「軍の作戦命令の遂行によったものとはいえ、

    私は犠牲になった中国人たちの魂の安らかな永眠を

    心の底から祈ります」と書かれています。

     

    「粛清の証言」

    ●読売新聞の従軍記者 小俣行男の手記から

     敵は抵抗を止めて投降してきた。豪州兵だった。

     投降兵たちはみんな山の陰に連れて行かれた。

     1時間ほどたつと、パン・パン・パンと銃声が続けざまに鳴った。

     恐らく彼等はみんな「処分されてしまった」のだろう。

     その数は50~60人もいただろうか。

     いや百人を超えていたかもしれない。

     ここでも「インド兵は助けろ、英兵は殺せ」という原則が

     実行に移されたのだろう。

     ・・・・この華僑は重慶につながっているのだから敵だという。

     兵隊は単純にそう考えている。

     だから華僑をみつけると捕らえてしまう。・・・・

     家の前に座らされていた中国人の姿は見えない。

     ゴム林の中へ連れて行かれて処刑されたらしい。

     さっきの銃声は銃殺したときのものだった。・・・

     華僑の処刑は上陸早々から始められたのだった。

     

    ●第21連隊 河野通弘の証言 粛清命令以前の2月13日の出来事について

     直ちに旅団予備の第2大隊に「華僑を粛清せよ」との命令が下された。

     戦火から身を守るブキテマ華僑700余人は

     附近の防空壕に退避していたが・・・・

     大隊長は第7中隊に華僑掃滅を命じた。

     スパイ検問の余裕なく老若男女、幼児もろとも殺害に及んだ。

     射殺、刺殺、あらゆる手段を用い、

     はては壕内に住民を封じ込め手榴弾で爆殺した。

     将兵らの目は血走り、鬼気迫る惨状であった。・・・・

     作戦上の緊急手段であったとはいえ、

     多数の罪のない住民を殺害した。

     

    ●通信隊小隊長 総山孝雄

     軍参謀から電話で「・・・・第5師団はすでに300人殺した。

     18師団は500人殺した。

     近衛師団は何をぐずぐずしているんだ。

     足らん足らん、ぜんぜん足らん。」と大変な剣幕でどやしつけられた。

     そこで師団から「とにかく軍への申し開きが出来るよう、

     なんでもいいから数だけ殺してくれ」と命令があった。

     小隊はやむなく人相によって人を振り分け、

     振り分けた者が100人になるとトラックに積んで

     チャンギ要塞の近くの海岸に運び、

     機銃で掃射して死体を海に捨てた。

     

    抗日分子かどうか見分けるために

    集められた華僑は20~30万人と言われています。

     

    そして日本軍のシンガポ-ル粛清で犠牲になった華僑の数は・・・・

    ●イギリスに残っている河村少将の日記には、

     2月23日に憲兵隊に報告させた数字として

     5,000人と書かれています。

     しかしその後も近衛師団その他で

     虐殺は続いていましたから正確な数字ではありません。

    ●第25軍が東京に提出した報告書では

     5,000人となっていますが、

     これは河村日記を元にしています。

    ●同盟通信社からマレ-戦に従軍していた菱川隆文の陳述書には

     ・・・・杉田中佐の話として、50,000人殺す予定だったが、

     約半分殺した時に中止するようにと命令が出た・・・・

     とあります。

    ●現地の調査では4万から5万人といわれていますが、

     いまだ完全に判明していません。

     

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