ヨード製剤を原発周辺の住民に事前に配布しておく事が決まったようです。
ヨウ素は、今回ヨウ素I-131が有名ですが、ヨウ素にはI-108からI-144まで37種類あります。
その中で安定して安全なヨウ素は、I-127だけで、それ以外のヨウ素はすべて放射線を出します。
通常ヨウ素は甲状腺に入りやすい性質を持っています。
普段は自然界にある安定したヨウ素-127が入りますから安全なのです。
しかし原子力事故では放射線を出すヨウ素-131が大量に出ました。
するとその放射性ヨウ素が甲状腺に入って甲状腺ガンの原因になります。
そこで先に安全なヨウ素で甲状腺をこれ以上はいらないように一杯にしておけば大丈夫だと考えます。
その為事前にヨウ素製剤を配布しておいて、事故が起きたら直ぐに飲む・・・・そのための配布です。
原発がなければ必要のないことなので、この計画は原発再稼動が前提です。
稼動して次の事故に備えるために行う方策なのです。
ここにもヨウ素製剤を作っている一部製薬会社と政治の癒着があります。
基本的配布が決定したのは2012年の大飯原発の再稼動の直前だった事も出来レ-スの疑いがあります。
原発の周辺30Km以内の住人に配布するのですが、そこにどれくらいに人間が住んでいるのか?
次の表です。
これだけの人間にヨウ素製剤を配布するため、事前買い上げと
配布の費用を考えると相当な癒着があると思われます。
発電所名 | 電力会社 | 炉の数(廃炉中・建設中も含む) | 30km圏内の人口 (2012年10月現在) | 10月31日 |
泊 原発 | 北海道電力 | 3基 | 83,150人 | 83,000人 |
東通 原発 | 東北電力 | 1基 | 71,532人 | 72,000人 |
女川 原発 | 東北電力 | 3基 | 222,849人 | 223,000人 |
柏崎刈羽 原発 | 東京電力 | 7基 | 435,433人 | 435,000人 |
福島第二 原発 | 東京電力 | 4基 | 149,720人 | |
東海第二 原発 | 日本原子力発電 | 1基 | 931,537人 | 932,000人 |
浜岡 原発 | 中部電力 | 5基 | 744,219人 | 744,000人 |
志賀 原発 | 北陸電力 | 2基 | 170,040人 | 170,000人 |
敦賀 原発 | 日本原子力発電 | 2基 | 275,075人 | 275,000人 |
美浜 原発 | 関西電力 | 3基 | 201,042人 | 201,000人 |
大飯 原発 | 関西電力 | 4基 | 139,662人 | 140,000人 |
高浜 原発 | 関西電力 | 4基 | 180,322人 | 180,000人 |
島根 原発 | 中国電力 | 3基 | 440,802人 | 441,000人 |
伊方 原発 | 四国電力 | 3基 | 135,019人 | 135,000人 |
玄海 原発 | 九州電力 | 4基 | 255,529人 | 256,000人 |
川内 原発 | 九州電力 | 2基 | 232,118人 | 232,000人 |
人口合計(福島第一発電所を除く) | 4,668,049人 | |