ヘッダーグローバルナビゲーション

おしえて!ゲンさん!

  • トップページ
  • お知らせ
  • このサイトについて
  • ご利用規約
  • サイトマップ
  • ホーム
  • キーワード「ヴォ-トリン」を含む投稿一覧

キーワード「ヴォ-トリン」を含む投稿一覧

  • 南京安全区国際委員会のメンバ-と日本人牧師

    2020/10/09
    13:51

    国際委員会は当初15名で組織され、

    ドイツ人のラーベを委員長にしました。

    社命で帰国する委員もあり、

    後から参加する人たちもいて

    人数は22名とも言われますが流動的です。

    分かる範囲でメンバ-を書きます。

    委員にはなっていなくても活躍したメンバ-は含めます。

     

     

    上記外国人の一覧の中段より少し下に

    「S.安村」と言う名前があります。

    安村三郎で日本のYMCA(日本基督教青年会同盟)から

    南京に派遣されていました。

    日中戦争が始まると

    日本基督教連盟は日本政府の立場を支持し

    「事態の推移に応じ、

    我が国基督教会の立場を有利に導く為に善処すべく、

    各種の事業に専念する事」になりました。

     

    各種の事業とは、

    1. 精神報国運動 

    2. 皇軍慰問事業 

    3. 文化工作並びに宣撫事業 

     

    戦争の拡大に伴って日本軍に対する

    批判が高まってきたため、

    日本の基督教会では、

    中国の宣教師に日本の立場を説得し

    「善処」することや、日本軍と外国宣教師の

    仲介者になることに使命感を抱きました。

     

    ● 奈良伝(つたえ) 神戸基督教青年会総主事 

             奈良伝「千里の道」から      

     当時日本派遣軍、殊に現地軍隊と、

     在中国の米国宣教師との間に

     起こったトラブルは、

     外交路線を通じて次々に抗議せられ、

     その件数だけでも350余にのぼり、

     軍部のほうでも実際には

     手を焼いていたらしい。

     外務省アメリカ局や

     参謀本部第二部アメリカ班の幹部らも、

     アメリカとの開戦は絶対に避けたいと

     本気で考えていた・・・・

     その流れで安村が派遣されたのです。

     安村は1938年12月から39年2月まで

     派遣され南京国際救済委員会の委員になりました。

     外務省に提出された報告書では

     「南京特務機関出仕/軍嘱託」になっています。

     国際委員会では

     安村が日本の外務省や特務機関と

     関係があることは知らず、

     YMCAから派遣されたと信じて

     委員にくわえたと思われます。

     

    安村の南京での行動はよく分かりませんが、

    同じ安全区委員の僅かな記録から見てみます。

     

    ● スチュワ-ド 日記 12月14日 

     日本のYMCAから来た1人の日本人牧師が、

     国際救済委員会問題が解決するようにと

     連絡をつけるのに役立ってくれている。

     適切な政治的でない市民が見つかるなら、

     日本人と中国人を委員に加えるという

     委員会の前向きな姿勢、

     この空気を一掃するだろう。

     ・・・・現在の委員は

     全て米国人あるいはドイツ人だ。

     

    ● ヴォ-トリン 日記 12月16日     

     国際救済委員会の困難が現

     在逐次解決されつつあり、

     非常に多くの誤解もまた現在解消しつつある

     ・・・・安村牧師は、

     国際救済委員会が困ったとき、

     その解決を非常によく助けてくれた。   

     

    ● ヴォ-トリン 日記 1939年1月24日     

     (安村は)軍と公式な関係はないが、

     事を進めるには必ず彼らの許可を

     得なければならない          

      注:安村が軍と深い関係にあったことを

        感じとっています。 

     

    安村と偶然首都飯店で会った

    麻生徹男(南京第14兵站病院勤務)の記録があります。

     

    ● 麻生徹男  「上海から上海へ」より     

     聞く所によると、その御来訪の目的は

     広田外相の特別な要請に基く、

     極めて重大な一件であるとのこと・・・

     それは南京陥落に際して発生したという、

     日本軍人の中国民衆に対して行なった、

     所謂、南京暴行事件に際し、

     当時現地の南京安全区国際委員会

     ルイス博士やマギ-牧師との懇談であった。

     このことは南京暴行事件の一つとして

     挙げられている投降中国兵の

     無差別大量殺戮事件とは別個の、

     中国良民婦女子に対する

     日本兵の暴行事件であり、

     これらの暴行は国際的衆人環視の中にて

     行なわれたるもの。

     これらの被害者は被害者としても、

     これを目撃した子供達への影響は

     誠に重大なものがある、

     と云うのがルイス博士や

     マギ-牧師の意見であった。

     当時アメリカ国旗のもと

     金陵大学は難民の保護収容所であったので、

     日本政府としても、

     安村牧師に日本YMCAの肩書きを被せて、

     米国、ひいては中国に開けた窓として、

     何かの償いの道を講ぜんとしたのである・・・

     

    南京事件の少し後になりますが、

    日本のキリスト教関係の動きを書きます。

    1941年に入ると日本基督教連盟の

    諸教派合同運動が始まり

    「皇紀2600年奉祝全国基督教信徒大会」が開かれ、

    6月には日本基督教団が合同教会として生まれました。

     

    ● 日本基督教団の規則第一章「本教団の生活綱領一」(原文カナ)      

     皇国の道に従いて信仰に徹し

     各その分を尽くして皇運を扶翼し奉るべし・・・・

     

    1944年には「大東亜共栄圏に在る

    基督教者に送る書簡」が発表されました。

     

    ● 書簡

     日本は大東亜諸民族一大解放の

     戦いを行なっている・・・・ 

     サタンの狂暴(米英の不正・不義)を

     滅ぼす進軍の角笛は高らかに吹き鳴らされた。 

     大東亜の基督教徒は、互いに扶け、

     互いに尊重し、互いに愛し 

     正義と共栄の美しい国土を

     東亜の天地に建設することによって 

     神の国をさながら地上に

     出現せしむることは、 

     われら基督者にして

     この東亜に生を享けし者の

     衷心の祈念であり、

     最高の義務であると信ずる。

     

     

     

     

                

                  

     

     

     

     

     

                

              

    つづきを読む

メインローカルナビゲーション

  • 原子力発電
    と放射線

  • 戦争・歴史

  • 健康

原子力発電と放射線

  • 原子力政策の始まりから
  • 元素とその変化
  • 放射線の危険性
  • 放射線被曝
  • 規準と用語
  • 福島の事故
  • 事故による健康被害
  • 指摘されていた危険性
  • チェルノブイリ事故について
  • 日本の原子力発電
  • 原発を始めた理由の検証
  • 原発の安全基準
  • 原発をめぐる法律
  • 経済効果と国民負担
  • 再生可能エネルギ-とPPS
  • 核燃料サイクル
  • その他
  • 最後に

戦争・歴史

  • 日本の細菌戦
  • 講演録:南京事件の真実は?
  • 報道の質
  • 朝日新聞の訂正記事と吉田清治証言
  • 日本国憲法の成立
  • 阿片政策
  • 沖縄戦
  • 三光作戦
  • 尖閣諸島
  • 大東亜共栄圏
  • 中国人強制連行
  • 日本の毒ガス戦
  • 防疫給水部(細菌戦部隊)
  • 軍による性暴力
  • 南京事件

健康

  • 健康食品と肝臓障害
  • 講演録:免疫と蛋白質~コラ-ゲン美容まで
  • 講演録 インフルエンザ
  • 講演録 最新デ-タ-から見る高血圧
  • 高齢者の薬と副作用
  • コレステロ-ルを含む食品の摂取制限
  • 自律神経と薬の作用
  • 副作用のある薬
  • 新型コロナウイルスと免疫
  • 食品や生活用品への警告や摘発
  • PM2.5
  • メタボ検診
  • 暮らしと健康アラカルト

キーワード

  • 歴史の教訓
  • サンフランシスコ条約
  • 河野談話
  • 陸軍刑法
  • 金原節三
  • 強姦
  • 軍需物資
  • 李秀梅
  • スマラン裁判
  • 国家無答責
  • 謝罪
  • 従軍慰安婦
  • NHK
  • 南京
  • 国際条約
  • 金学順
  • 挺身隊問題
  • 復命書
  • 誘出し
  • 夜襲
  • PX作戦
  • 米国本土に対する細菌攻撃
  • 小暮泰用
  • 沖縄や小笠原に細菌攻撃
  • 体当たり機
  • 竹内徳治
  • 償い金
  • 人質掠奪拉致
  • 米軍用慰安所
  • 抗体保有者
  • 阿片
  • 燃料棒のトラブル
  • 性奴隷
  • 人権侵害
  • 吉見義明
  • 恒久平和議員連盟
  • 国会図書館法
  • ILO
  • リンダ・チャベス
  • クマラスワミ
  • マクドゥ-ガル
  • 慰安所
  • 性病
  • UNTAC
  • 労務管理

フッターグローバルナビゲーション

© おしえて!ゲンさん! 〜分かると楽しい、分かると恐い〜