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キーワード「一億総活躍社会」を含む投稿一覧

  • 一億総懺悔

    2020/07/25
    12:02

    安倍政権で一億総活躍社会と言う言葉が使われました。

    それを聞いて敗戦直後にいわれた

    一億総懺悔という言葉を思い出しました。

     

    日本がポツダム宣言を受諾した時に、

    あくまでも戦争終結に反対する

    軍部、特に陸軍にク-デタ-等の

    不穏な動きがありました。

    天皇としてはその陸軍をうまく抑え、

    敗戦処理を円滑に進めるために

    皇族でありしかも陸軍大将である

    東久邇宮稔彦王を総理大臣にする事に決めました。

    東久邇は固辞したかったそうですが

    天皇に懇願されて引く受けたようです。

     

    ポツダム宣言受諾3日後、

    1945年8月17日に総理になりました。

    その時の閣僚は 国務大臣 近衛文麿

            外務大臣 重光葵(9月半ばから吉田茂)

            大蔵大臣 津島寿一

            内閣書記官長兼情報局総裁 緒方竹虎

            陸軍大臣 下村定(8月23日迄東久邇が兼任)

            海軍大臣 米内光正

              他

     

    戦争を終結する場合、

    日本の場合無謀な戦争を仕掛けて

    敗戦になったのですから、

    戦争の責任が問題になります。

    一口に戦争責任といっても、

    何故誰が戦争を始めたのかという開戦責任、

    戦争途中の作戦の失敗の責任、

    何故敗戦になったのかという敗戦責任等色々考えられます。

    日本の場合国家特に最高指導者として

    天皇が戦争を始めたのですから、

    開戦責任を問題にすると天皇責任が問題になり、

    国体護持上不都合になります。

    そのため戦争を始めたのは正しかったのだが、

    やり方が悪かったたため敗戦になった。

    つまり敗戦の責任はどこにあるのか、

    ということを問題にする必要がありました。

    敗戦直前に内閣情報局から各マスコミに対して

    「終戦後も、開戦及び戦争責任の追及などは

    全く不毛で非生産的であるので許さない」との

    通達が出されていました。

    また戦争終結を「終戦」とするのか「敗戦」とするのか

    現在でもいい加減な呼び方がされていますが、

    東久邇宮は「敗戦の現実をきちんと認識して

    はじめて国土が再建できると」敗戦を主張しましたが、

    「国民の混乱を防ぎ、時局収拾を円滑にするため」

    終戦と呼ぶように説得されています。

    そして結果として東久邇宮総理は

    極力敗戦責任に重点を置く発言を繰り返しました。

     

    ●8月28日、日本人記者団と会見

     ◎国体護持ということは理屈や感情を超越した

      硬いわれわれの信仰である。

      祖先伝来我々の血液の中に流れている

      一種の信仰である。

       四辺からくる状況や風雨にとって

      決して動くものではないと信じる。

     ◎現在において先日下された詔書を奉戴し、

      これを実践に移すことが

      国体を護持することである。

      また一方詔書を奉戴し、

      また外国から提出してきた条項

       (注:ポツダム宣言)を確実に忠実に

      実行することによってのみ

      わが民族の名誉を保持する所以だと思う。

     ◎余りにも多くの規則、法令が発せられ、

      またわが国に適しない規制が行われた結果、   

      国民は全く縛られて、何も出来なかったも、

      戦敗の大きな原因

     ◎お国のためにしていると思いながら、

      実はわが国は動脈硬化に陥ってしまった

     ◎ことここに至ったのはもちろん、

      政治の政策がよくなかったからでもあるが、

      また国民の道義のすたれたのもこの原因の一つである。

      この際私は軍官民、国民全体が徹底的に反省し

      懺悔しなければならぬと思う。

      全国民総懺悔することが

      わが国再建の第一歩であり、

      わが国内団結の第一歩と信じる。

     

    ●8月30日、上記を受けての朝日新聞の社説

     正に一億総懺悔の秋(とき)、

     しかして相依り相扶けて(たすけて)

     民族新生の途に前進すべき秋である。

     

    ●9月5日、国会での施政方針演説

     事ここに至ったのは勿論政府の政策が

     よくなかったからではあるが、

     また国民の道義のすたれたのも

     この原因の一つである。

     この際私は軍官民、国民全体が徹底的に

     反省し懺悔しなければならぬと思う。

     全国民総懺悔することが

     わが国再建の第一歩であり、

     わが国内団結の第一歩と信ずる。・・・・

     敗戦の因って来る所は固より一にして止まりませぬ、

     前線も銃後も、軍も官も民も総て、

     国民悉く静に反省する所がなければなりませぬ、

     我々は今こそ総懺悔し、

     神の御前(注:天皇の御前)に一切の邪心を洗い浄め、

     過去を以て将来の誡めとなし、

     心を新たにして、

     戦いの日にも増したる挙国一家、

     相援け相携えて各々その本分に最善を竭し、

     来るべく苦難の途を踏み越えて、

     帝国将来の進運を開くべきであります。

     

    この一億総懺悔という言葉の意味は

    天皇・政府・軍部の戦争を始めた責任を

    あいまいにし、国民を含め全部が悪かったのだから

    戦争に負けたのだということです。

    そのことは戦後70年経っても

    私たち国民が自ら先の戦争の責任を調査し追及していないで

    あいまいのままにしておく点では続いています。

    そして一億総懺悔と言う言葉は流行語になりました。

     

    GHQとしては東京裁判上それでは困るので

    一億総懺悔を押さえ込む措置を取りました。

     

    ●9月10日、「言論および新聞の自由に関する覚書」

     報道可能な範囲を規定し

     GHQに関する事項の報道制限を実施

     

    ●19日新聞に関するプレスコ-ド発表

     「自由な新聞の持つ責任とその意味を日本の新聞に教える」

     

    ●22日

     ラジオに関するプレスコ-ド発表

     

    ●9月20日、

     中等学校以下の教科書から

     戦時教材を削除することを指示、

     教科書の黒塗りが始まる

     

    ●9月24日、「報道の政府からの分離に関する覚書」

     報道への日本政府の統制支配が廃止された

     (注:今また政府の報道への介入が始まっています)

     

    ●10月4日、

     「政治的、公民的及び宗教的自由に対する

     制限の除去に関する覚書」

     及び「政治警察(特高警察)廃止に関する覚書)

     (内容)

      1    天皇に関する議論を含む

         思想、言論の自由を抑圧する一切の法令の廃止

      2    治安維持法関連の一切の法令の廃止

      3    政治犯の即時釈放

      4    治安維持法にもとづく特高など弾圧機構の解体

      5    弾圧を担ってきた内務大臣、警保局長、

         警視総監のほかすべての特高警察の罷免

     

    ●10月8日、GHQが「五大改革」を指令

     (内容)

      1    女性の解放と参政権の授与

      2    労働組合組織化の奨励と児童労働の廃止

      3    学校教育の自由化

      4    秘密警察制度の廃止

      5    経済の集中排除と経済制度の民主化

     

    上記4日と8日の覚書や指令から

    一億総懺悔や共産化対策が

    不可能と感じた東久邇宮は総辞職しました。

    10月9日、幣原喜重郎内閣が誕生しました。

     

     

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