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キーワード「作戦部第1課長)」を含む投稿一覧

  • 防疫給水部から731部隊に

    2020/08/05
    16:54

    [ 陸軍軍医学校防疫研究室 ]
    1932年4月1日、陸軍軍医学校内に

    防疫研究室(防研)が梶塚隆二を主幹として

    設立されましたが、これは名目上で、

    実際には8月に石井四郎を中心にして

    活動し開始したようです。

     

    ● 陸軍軍医学校50年史から(読みやすくしてあります)

     ・・・・ひるがえって事変(注:満州事変の事)前における

     世界の情勢と本邦医学界における現況とに鑑み、

     学校においては戦疫予防に関する

     研究の1日もおろそかにすべからずを痛感し、

     1部これの研究に着手していたが、

     たまたま今次事変の突発に際し、

     本予防法の研究はいよいよ切迫せる

     国防上の要務となりし為、

     遂に上司の承認する所となりて

     昭和7年4月防疫部建物地下室の1部を改造し

     応急的に防疫研究室(主幹2等軍医正・梶塚隆二)の

     新設を見るにいたれり・・・・

     小泉親彦教官の絶大なる支援の下に

     上司の認むるところとなり、

     軍医学校内に石井軍医正を首班とする

     研究室の新設を見るにいたりしものなり・・・・

     8月・・・・石井軍医正以下5名の軍医を

     新たに配属せられ防疫研究室を開設す・・・・

    注:防疫部の設立は1922年(大正11年)で

      ワクチン生産が目的でした。

     防疫研究室の目的は今までの防疫学教室や

    防疫部や軍医学校とは 少し異質な

    生物戦の研究にあったのです。


    1933年秋、防疫研究室は

    鉄筋2階建の独自の研究棟に移り、

    細菌の大量培養が行なわれました。

    この研究室は軍医学校と言うより

    陸軍省上層部の意向で作られたもので、

    通称石井機関と呼ばれ、

    全国から優秀な医学者が集められるようになりました。

     

    [ 陸軍防疫給水部 ]
    新宿の戸山に出来た陸軍軍医学校防疫給水研究室は

    陸軍軍医学校と陸軍参謀本部の

    両方から指揮・命令を受けていて、

    軍医学校から見ると防疫研究室と呼ばれ、

    参謀本部からみると防疫給水部となります。

    部隊は石井四郎軍医少将をトップに

    技師、技手、技術雇員、医学部の学者、

    研究者、医師等で組織される300人位の集団でした。

    組織は1研から17研の研究室に別れていました(1943年当時)

     

    この防疫給水部(研究室)はほかにもあった

    多くの部隊を統括した中枢機関でした。  

    ◎統括した組織  

     731部隊を始めとした5つの防疫給水部隊(細菌戦部隊)
     各支部としての部隊
     60以上の師団の防疫給水部
     野戦防疫給水部


    では何処に秘密の仕事をしていた

    防疫給水部隊はあったのでしょうか?

     

    現在わかる範囲です。
     満州・ハルビン 関東軍防疫給水部      通称 731部隊
     中国・北京     北支那派遣軍防疫給水部 通称 甲1855部隊
     中国・南京     中支那派遣軍防疫給水部 通称 栄1644部隊   
     中国・広東     南支那派遣軍防疫給水部 通称 波8604部隊
     シンガポ-ル    南方軍防疫給水部    通称 岡9420部隊

     

    これらの5つの部隊は

    それぞれ多くの支部をもっていましたから、

    かなりの大きな組織になります。

    またこれら以外にも、

    満州には馬の病気を研究する

    関東軍軍馬<獣>防疫廠(通称100部隊)があり、

    そちらも細菌戦を行っていて、

    アメリカで問題になった炭素菌の

    人体実験を行なっています。

    日本国内では陸軍の

    登戸研究所が細菌戦の研究を行なっています。

     

    話を先に進める前に、

    簡単な各部隊の設立や場所の地図を掲載しておきます。

        注:字が細かいので拡大してみてください。

     SCN_0089

     

    [731部隊へのスタ-ト]

    細菌戦を目的とした防疫給水部隊は、

    この731部隊から始まりました。

    まずはどの様にしてこの部隊が出来たのでしょうか?

    1925年(大正14年)、

    生物化学兵器の使用を禁止する

    ジュネ-ブ議定書が締結されましたが、

    石井四郎は逆にこれを利用する事を

    思い付いたと言われています。

    陸軍の中で地位が低かった

    軍医の立場を上げるために

    細菌兵器の研究や準備をしようと思ったのです。

    1923年(昭和3年)から2年間石井が20ケ国の海外視察をしました。

    帰国後石井は軍医学校防疫部の教官になり、

    気迫と熱弁で戦争に於ける細菌戦の必要性を説き、

    陸軍省医務局衛生課長梶塚隆二や

    小泉親彦(後の医務局長)の支持を得ました。

     

    ●「陸軍軍医学校50年史」 から石井の発言

     ・・・・最強諸国は細菌戦の準備を行なっており、

     もし日本がかかる準備を行なわないならば、

     将来戦に於いて日本は大きな困難に遭遇するだろう・・・・

     

    資源の乏しい日本で安い費用で生産が出来、

    殺傷力が強い・・・・と言う石井の主張は、

    参謀本部の鈴木率道(作戦部第1課長)や

    陸軍省の永田鉄山(軍務局軍事課長)を動かしました。

    陸軍は予算が乏しかったにもかかわらず、

    裏金として特別会計から20万円が石井四郎にあたえられ、

    毎年のようにこの極秘予算は増額されました。

     

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