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キーワード「催涙ガス」を含む投稿一覧

  • 毒ガスの実戦使用

    2020/08/03
    10:05

    侵略戦争初期の1937年8月から、

    毒ガスの筒や弾丸、

    爆弾を使用してはいましたが、

    当初は主として催涙ガスや

    くしゃみ性ガスを使用していました。

     

    ●北支那方面軍第一野戦化学実験部の要報 1937年9月

     ・・・・支那軍に対するあか剤の使用は

     極めて有効なり・・・

     

    しかし9月になると早くも

    猛毒のきい弾(イペリット)を使用し始め、

    その後は徐州、山西、武漢と、

    どんどん毒ガス戦をエスカレートさせてきました。

    特に武漢作戦では大量に使用するように

    大本営から命令が出されました。

    中支那派遣軍の資料によれば、

    そのために準備された毒ガス弾は

    30万発(充填された毒ガスは約300トン)で、

    実際に使用したのは53,000発でした。

     

    ●中支那派遣軍の総括報告

     ・・・・武漢会戦では実施総回数は

     375回を下らず、その8割は成功し・・・・

     

    1938年の終り頃になると戦線が拡大し過ぎ、

    補給が追い付かず、悪天候、病気、栄養不良等の為、

    日本軍はかなり弱体化しました。

    それに中国軍の抵抗も重なってかなり苦戦を強いられ、

    負ける戦闘も多くなります。

    そのためますます毒ガスに頼るようになってきました。

    使用する毒ガスの種類も増えました。

     

    ●1939年5月13日 大陸指第452号

     ・・・・きい剤等の特種資材を使用し・・・・

     

    それ以降は「きい」のイペリットや

    ルイサイトをどんどん使用するようになり、

    戦闘にかろうじて勝つようになります。

     

    ● 歩兵第65連隊第11中隊と第12中隊の陣中日誌から

     1939年の襄東会戦での部分です

    「戦闘要報」

      江口隊命令 7月26日14時於漢川

     1    密偵報に依れば脈旺嘴付近に在る

        128師大隊長周幹臣は

        部下主力(約7百、砲2門)を以て

        近時盛んに跳梁を試みつつあるものの如し。

     2 大隊は一部を以て該敵情捜索し、

        要すれば敵を求めて攻撃し之を捕捉殲滅せんとす。

     3    第11中隊は中隊の主力、

        今井少尉の率いる機関銃1箇中隊、擲弾筒1箇分隊(3筒)、

        小行李より、赤筒1駄を併せ指揮し、

        本26日24時漢川出発

        先ず分水嘴に至り当地警備隊を其の指揮下入れ

        脈旺嘴官山付近の敵情並びに地形を偵察すべし。

    「日誌」から

     14時より下士官集合教育西南門外において

     矢吹少尉教官、夜間より払暁にわたり陣地攻撃。

     対抗部隊第12中隊、

     個人空砲30発防毒面携行、

     赤筒および緑筒を使用す。(8月17日)

     

    毒ガスの使用は圧倒的に中国で行われていますが、

    東南アジアでも使用されたことが

    アメリカ軍の押収資料にあります。

    吉見義明教授が確認したものです。

     

    ● 守備隊参考綴  

       アドミラリティ諸島のロスネグロス島で押収(原文カナ)

     住民からの情報を得る方法について

     ・・・・検索は恫喝的手段にして

     赤筒又はみどり筒を使用し、

     或いは部落の焼却、住民の鏖殺を宣言し

     又空包実包を使用する等各種の手段あり・・・・

     赤筒の使用に関しては全住民

     (壮年の男子のみ老人婦女子を除く)を

     適当なる一室に入れ赤筒を炊き

     適当なる時期に扉を開放し

     全住民(男子)を室外に出し

     新鮮なる空気を吸入せしむべし 

     量及び時間を誤りては犠牲者を出す怖あるが故なり 

     (6~8坪の室に於て赤筒1本にて夏季3分間 

     其の他約4分間迄は可なり) 

     之を3~4回(3~4回以上の赤筒使用は危険)反復す・・・・

      注:住民から情報を得るために

        毒ガスを使って脅迫したのでしょう

     

     

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  • 国際条約との関係

    2020/07/31
    15:06

    日本は早くから化学兵器の禁止条約には

    積極的に参加してきました。

    明治の富国強兵を実現させるための

    安全策だったのかもしれません。

     

    ●ハ-グ宣言 (原文カナ)

     窒息せしむべき瓦斯又は

     有毒質の瓦斯を散布するを唯一の目的とする

     投射物の使用を各自に禁止する宣言

     1999年(明治32年)7月29日  海牙(ハーグ)に於いて調印

     1900年(明治33年)9月3日 批准

     同年10月6日        批准書寄託

     同年11月22日         公布

     宣言書

      下に記名するハ-グ万国平和会議に

      賛同したる諸国の全権委員は、

      之が為各本国の政府の委任を受け

      1868年11月29日~12月11日の

      聖彼得堡宣言書に掲げたる

      趣旨を体して左の宣言を南為せり

      「締盟国は窒息せしむべき瓦斯又は

      有毒質の瓦斯を散布するを唯一の目的とする

      投射物の使用を各自に禁止す」

      締盟国中の2国又は数国の間に

      戦を開きたる場合に限り

      締盟国は本宣言を遵守するの義務あるものとす

      前項の義務は締盟国間の戦闘に於いて

      1つの非同盟国が交戦国の一方に

      加はりたる時より消滅するものとす

      本宣言は成るべく速やかに批准すべし

         以下省略

     

    ●「陸戦の法規慣例に関する条約」は、

     1907年10月に署名し、

     1911年12月に批准しました。

     

    ●ジュネ-ブ議定書

     窒息性ガス、毒性ガス又は

     これらに類するガス及び細菌学的手段の

     戦争における使用の禁止に関する議定書

     (通称:毒ガス等の禁止に関する議定書)

    署名   1925年6月17日 (ジュネ-ブ)

    効力発生 1928年2月8日

    日本国  1925年6月17日署名

      1970年5月13日国会承認

      5月21日批准書寄託、公布

     下名の全権委員は、各自の政府の名において、

     窒息性ガス、毒性ガス又は

     これらに類するガス及び

     これらと類似のすべての液体、

     物質又は考案を戦争に使用することが、

     文明世界の世論によって

     正当にも非難されているので、

     前記の使用の禁止が、

     世界の大多数の国が

     当事国である諸条約に宣言されているので、

     この禁止が、諸国の良心及び行動をひとしく

     拘束する国際法の一部として広く受諾されるために、

     次の通り宣言する。

     「締約国は、前記の使用を禁止する条約の

     当事国となっていない限りこの禁止を受諾し、

     かつ、この禁止を

     細菌学的戦争手段の使用についても適用すること

     及びこの宣言の文言に従って

     相互に拘束されることに同意する。」

     締約国は、締約国以外の国が

     この議定書に加入するように

     勧誘するためあらゆる努力を払うものとする。

    以下省略

     

    上記1925年のジュネ-ブ議定書で

    毒ガス類は禁止されていましたが、

    具体的には1993年にパリで

    「化学兵器禁止条約」として作成されました。

     

    ●化学兵器禁止条約

      1993年1月13日 パリ

      130ケ国が署名

      日本国は1995年9月15日批准

     この条約の内容についてはあとの

     「毒ガス条約の発効」で詳しく書きます。

     

    日本はほとんどの会議で積極的に発言し、

    率先して署名していました。

    しかしその裏で世界中を欺いて

    密かに毒ガス製造の準備を進めていたのです。

     

    ●日本代表団の声明 1932年5月20日 ロンドン軍縮会議

     化学兵器の使用禁止は出来うる限り厳格にすべきで・・・・

     それはあらゆる窒息性、

     有毒性及びこれに類する液体、物質

     あるいは工具の使用を禁止すべきで、

     この点についてはいかなる例外

     あるいは保留もあるべきではない

     

    ●同年11月24日 刺激剤の扱いに関する会議で

     催涙ガスはその毒害の程度において

     顕著なるものに非ざるべきも、

     これを一般攻撃に併用する時は

     甚だしき惨害を醸すに至るべきをもって、

     これは1925年の議定書にあるガスに属し、

     その他のガスと同等に禁止の範囲に置くべきものなり

     

    そして使用者に対して検証と制裁も主張しました。

     

    このように世界中を禁止の方向に誘導しながら、

    実は日本のみ(?)着々と毒ガスの準備を進めていたのです。

    そして1933年3月、日本は国際連盟から脱退するのです。

    脱退する事によって、

    今まで積極的に制定した

    国際協定に従わないことにななりました。

     

    つづきを読む

  • 東京裁判でのうやむや

    2020/07/31
    14:15

    東京裁判で捜査を担当したト-マス・モロ-大佐は、

    1946年3月中国を訪問し

    毒ガス使用の調査をし証拠を集めました。

    裁判での起訴状には毒ガスについて書かれていましたが、

    1946年8月12日、

    モロ-は突然アメリカに帰国してしまいました。

    その為か結局裁判では取り上げられず

    うやむやになってしまいました。

       (立教大学粟屋教授の調査から)

     

    突然の帰国の正確な理由はよく分かりませんが

    恐らく次の事が考えられます。

    ●考えられる理由

     ☆毒ガスを裁くと細菌戦の事実も明るみに出る。

      (秘密で細菌戦の資料をアメリカが資料を欲しかった)

     ☆毒ガスを裁くと逆にアメリカの原爆投下も問題になってしまう。

     ☆日本の毒ガスを過度に追求すると、

      将来米英は使用しづらくなる。

     

    ●米陸軍化学戦総括部隊部隊長 

       マッカ-サ-大佐の覚書 (中央大学吉見教授調査)

     日本の毒ガス戦争を追求断罪したら、

     米国では今後毒ガスを戦争手段として使用できなくなる。

     裁判の訴因から毒ガス戦の追及を外すよう働きかけるべきだ

     

    追求されなかったばかりに闇から闇へと葬り去られ、

    私たち国民もその事実を知らず、

    日本政府も毒ガス等を使用しなかったという

    立場を取ってきました。

    しかしながら1992年、

    中国に大量の毒ガス弾が放置されている事が発覚しました。

    中国政府の発表では200万発とも言われます。

    日本政府はその後も無視し続けましたが、

    自衛隊が現地調査をして、

    旧日本陸軍の弾薬だと確認されました。

    日本政府はそれでも尚

    「確認はしたが、当時使用したのは

    催涙ガスとくしゃみガスのみで、

    他の毒ガスは使用していない」と主張しています。

    事実はどうだったのか?

     

    今回のテ-マです。

     

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