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キーワード「北京天壇中央防疫所」を含む投稿一覧

  • 莫大な予算と部隊の整備

    2020/08/06
    13:10

    [ 莫大な予算 ]
    1936年の予算は人件費に300万、

    各支部に20万から30万、

    実験研究費600万~1000万円以上。

    当時としては非常に莫大なものでした。

    当時石井が単に中佐だったことを思うと、

    異例中の異例だったことが分かります。

    貧乏だった軍部の予算を考えると

    国家の権力中枢が特別の予算を許可したと思われます。

    天皇の軍令によって実験開始や再編成がされたことを

    考えると天皇が直接予算を決めた可能性もあります。

     

    ●梶塚隆二元関東軍軍医部長の証言

     ハバロフスク裁判の尋問書から 1949年10月23日

     第731部隊は1936年の天皇裕仁の軍令により編成されました。・・・・

     この軍令は複写され全将校に示すため

     日本軍の全部隊に配布されました。

     私は部隊定員表を添えた軍令を閲覧して

     これに捺印しました。・・・・

     部隊の配置に関する事項は、

     関東軍司令部が自らこれを決定しました。

     部隊は1941年まで番号がなく、

     関東軍防疫給水部又は石井部隊とよばれていました。・・・・

     部隊は1941年関東軍司令官の命令により

     第731なる番号が付与されました。

     

    [ 防疫給水部隊の整備 ]
    それまで給水業務は軍の経理部が担当していましたが、

    1938年7月29日の「軍令陸甲第50号」によって

    軍医部の担当になりました。

    同時に同日18個の師団防疫給水部が編成され、

    中国にいた各師団に派遣されました。

    師団所属の防疫給水部隊は師団と共に戦地を移動します。

    しかしその時点で師団防疫給水部とは

    別に師団を束ねた軍の固定給水部が既に2つあり、

    それが満洲ハルビンと北京にあった石井四郎の部隊です。

    その固定部隊つまり石井部隊は

    翌年にかけて南京と広東にも追加設置されました。

     

    ●石井機関の講演会

       「支那事変に新設せられたる陸軍防疫給水機関運用の効果と

       将来戦に対する方針並に予防接種の効果に就いて」」

       1940年3月   報告2部通称99号  から

     ・・・・北支には石井大佐が事変勃発当初、

     支那側細菌工作の中心たりし、

     北京天壇中央防疫所を占拠して始め、

     現陸軍軍医学校教官菊池大佐を長とする

     北支那防疫給水部を、

     中支那南京中央病院には

     昭和14年5月中支那防疫給水部を、

     南支那には同年同月広東中山大学内に

     田中巌大佐を長とする南支那防疫給水部が新設さられ、

     各々支部、出張所を有して居ります。

     

    1940年(昭和15年)7月には、

    部隊名に給水を入れて「関東軍防疫給水部」となり、

    この頃から暗号名として「満州第731部隊」と言う

    呼び方がされるようになりました。

     

    ●年号を分かり易く整理してみます。

     1932(昭和7)年8月      

      陸軍軍医学校に防疫研究室設置

     1933(昭和8)年        

      ハルビン近郊背陰河に関東軍防疫班設置、

      名称加茂部隊、東郷部隊

      細菌戦研究が軍医学校の正式課題に

     1936(昭和11)年8月     

      関東軍防疫部、関東軍軍馬防疫廠編成

     1938(昭和13)年1月26日  

      「特移扱ニ関スル件」通牒
     1938(昭和13)6月30日 

      平房付近に特別軍事地域設定
     1938(昭和13)年-39年   

      関東軍防疫給水部平房に本部移転、

      名称東郷部隊

     1939(昭和14年)5月-10月  

      ノモンハン事件で細菌攻撃実施

     1939(昭和14年)       

      広東第8604部隊、南京第1644部隊編成

     1940(昭和15)年5月-6月     

      寧波に細菌攻撃 (HPレポ-ト 細菌戦参考)

     1940(昭和15)年8月1日   

      関東軍防疫給水部になる

     1940(昭和15)年12月2日  

      牡丹江・林口・孫呉・ハイラル支部設置

     1941(昭和16年)       

      常徳へ細菌攻撃  (HPレポ-ト 細菌戦参考)

     1941(昭和16)年8月1日   

      名称第731部隊に、

      関東軍軍馬防疫廠は第100部隊に

     

    [ 731部隊の人数 ]
    第731部隊を頂点とした細菌戦部隊には

    一体どの位の人数がいたのか

    現在でもはっきりとは分かりません。

    参考になる数字をいくつかあげてみます。

     

    ●1940年時点の固定防疫給水部の陣容(人数)

    上記石井機関の講演会同報告書より

    固定機関名将校(技師)下士官(技手)兵隊(雇員)合計
    関東軍防疫給水部22038612301836
    北支那防疫給水部104196510810
    中支那防疫給水部1202648951279
    南支那防疫給水部68132465665
    防疫研究室16属 22雇 270308
    合計 528100033704898

    注:シンガポ-ルの南方軍防疫給水部は

      1942年発足なのでまだ入っていません

     

    ●1982年4月に開かれた内閣委員会では

     榊委員が軍人恩給に関連して、

     731部隊について質問をしています。

     援護局業務第1課長の森山説明員が答弁しています。

     その内容を要約します。

        昭和20年1月1日現在で外地にあった部隊の所属名簿から

    将校133
    准士官、下士官、兵1152
    文官(技師、技手、属官)265
    恩給公務員でない雇傭人2009

     

    ●2003年9月、厚生労働省は川田悦子衆議院議員の

     質問に対して第731部隊の人員を公開しました。

     それによると1945年の敗戦直前で3560名が所属していました。

     内訳 

      軍人は 1344名

     役職 軍医、薬剤、技術、経理、衛生、歩兵、砲兵

        軍属は 2208名

       役職 技術、看護婦、通訳官、現場監督、防疫

        不明    8名


    [ 隊員の募集 ]
    初代部隊長になった石井四郎は

    母校(京都大学)の恩師、

    木村廉、清野謙次等のル-トや自ら各大学を回って、

    助教授クラスの優秀な医学者を集めました。

    豊富な研究費、思うままの研究テーマ・・・・

    エリ-ト意識と歯止めのない秘密研究でした。

    目的は「医学報国」でした。

     

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