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キーワード「原爆展」を含む投稿一覧

  • 原爆投下とアジア

    2020/07/25
    11:39

    私たち日本人は戦争の悲惨さについて、

    日本に起こったことを中心に考えてしまいます。

    広島や長崎の悲劇、空襲の被害、疎開のつらさ・・・・

    しかしその悲しみは被害者の立場としてだけです。

    何度も繰り返しますが、

    戦場になったのは日本ではありません。

    (最後に沖縄が戦場になりましたが)

     

    アメリカを始めとする

    連合国軍との戦争でしたが、

    戦場は中国大陸や東南アジアでした。

    そこで日本軍がどのような戦争をし、

    どのような被害を現地の人に与えたのか・・・・と、

    私たちは恐らく考えないでしょう。

    戦後の日本の平和教育は

    「被害者として戦争は悲惨だった」ということで、

    「加害者として反省する」と言う視点はありませんでした。

    日本の法廷で戦争責任者を

    1人も裁いていないのですから

    仕方がないのかもしれません。

    (東京裁判は日本が自発的に開いたものではありません)

    さらに戦争でいわゆる外地に行った軍人は

    沈黙を守り、戦争で何をしたのか伝えなかったからです。

     

    侵略戦争の事実を知らない戦後の私たちは、

    被害者の立場で原爆の悲惨さを訴える為に

    アジア各地で原爆展を開いています。

    それを見たアジアの人々の反応はどうでしょうか?

     

    ●1988年8月、

     5人のマレ-シア人が広島を訪れて

     被爆者と交流を持ちました。

     マレ-シアの人たちは原爆の悲惨さに

     ショックを受けながらも

     交流会の中で次のように話しています。

     「マレ-シアの人々が

     何故虐殺されなければならなかったのか」

     「南京、マニラ、マレ-などで虐殺が行なわれなければ

     原爆は落とされなかったはずだ」

     「原爆がなければマレ-やアジアの

     犠牲者がもっと沢山出ていたと思う」

     「原爆がなければ自分は殺されていて、

     こうして日本へ来ることも出来なかっただろう」

     

    ●フィリピンで立教大学が

        主催している海外体験学習の際、

     広島の「にんげんをかえせ」という

     映画を見た地元高校生のアンケ-トから

     「にんげんをかえせ」は

     日本で起きたとても信じられない事だった。

     それは第2次世界大戦の時

     誰も日本を止められなかったからだ。

     最も強い国ですら止められなかった。

     太平洋の島々を日本は占領した。・・・・

     だから国際連盟は

     ナガサキとヒロシマに原爆を落とした。

     だから多くの人が死んだし

     土地すら役に立たなくなった。

     今ですら被害者が泣き苦しむのは日本のせいだ。

     「にんげんをかえせ」にどうして日本人は泣くのだろう。

     

    ●香港の陳炳財さん 石田甚太郎氏の聞き取り調査から

     なぜ広島に原爆が落とされたか知っているかい?

     あれはあんたたち日本人がやらせたんだよ。

     アジアの国々を占領して、

     ひどいことをやっていじめたからだよ。

     その仕返しなんだよ。

     あの原爆が落ちた時には、

     小躍りして喜んだもんだよ。

     あれが落ち、日本が早く負けたから

     多くの人たちが助かったんだ。

     

    ●J・ミッチェル 香港で捕虜になったイギリス兵

     広島・長崎の犠牲者にはすまないと思うが、

     戦争が早く終わって良かったと思ったよ。

     あの戦争が長引いたら、

     中国や東南アジアの人、それに日本人も、

     もっと沢山の人たちが犠牲になったと思う。

     振り返ってみると日本人も戦争で苦しんだに違いない。

     だから私は、戦争になると被害国の人は勿論のことだが、

     加害国の人たちも、殺されたり傷ついたり、

     同様に苦しんだと思っている。

     

    このようにアジアの人々は

    原爆投下をアジアを解放してくれたものと

    受取っている人が多いように思われます。

    私たち日本人が原爆や沖縄戦で

    日本が戦争の被害者だったとだけ訴え続けている間は、

    アジアの人たちとの心の溝は埋められないでしょう。

    私たちが被害者であるなら、

    むしろ戦争を起こした自らの国家と戦争指導者に対する

    責任の追及をきちんとするべきでしょう。

    そうして始めて国家が犯した戦争犯罪によって

    日本でも中国でもアジアでも、

    苦しんだのは一般民衆なのだと言う

    共通の理解が得られるでしょう。

     

    2000年5月に天皇がオランダを訪問した時の

    オランダ女王のスピ-チにその心が込められています。

     

    ●スピ-チ抜粋  2000年5月25日朝日新聞

     第2次世界大戦は、両国民の間に深い溝を生みました。

     多くのオランダ人が命を失い、

     また多くの人がその体験を引きずり続けています。

     日本国民もこの痛ましい戦争の恐ろしい

     結果に苦しめられました。

     戦争の苦しみの記憶は消え去りません。

     繰り返し繰り返し戻ってきます。

     だからこそ、私たちが共有する歴史の

     つらい一章から目を背けてはならないのです。

     それが、どんなに勇気が必要なことだとしても。・・・・

     

     

     

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