上記の守屋論文にもカルデラ火山の危険性が書かれていますが、
九州電力では2014年3月19日の会合で過去に姶良カルデラの噴火が起きたことを報告しました。
「以前から指摘されていた危険性」ではありませんが関連しますのでここに転載します。
●テ-マ 3万年前 川内原発に火砕流 2014年3月20日 東京新聞
九州電力は19日、約3万年前に鹿児島県の姶良カルデラで起きたきわめて大規模な「破局的噴火」に伴う火砕流が、
川内原発(同県)の敷地まで及んでいたとする再現試験結果、原子力規制委員会の審査会合で示した。
火砕流が川内原発に及んだ可能性を九電が公式に認めるのは初めて。
カルデラは噴火による大規模な陥没地形で、姶良カルデラは桜島を含む鹿児島湾を囲むエリア。
九電は、姶良カルデラの活動状況から、破局的噴火が原発の運転中に起きる危険性は十分に小さいと評価。
運転中に起こり得る噴火として、約1万3000年前に同カルデラで起きた比較的小規模な「巨大噴火」を想定し、
原発まで火砕流は到達しないと説明した。
3万年前の破局的噴火の試算は、火口から約90キロ離れた熊本県五木村の厚さ35メ-トルの火砕流堆積物を再現する条件で試算。
火砕流は時速500~700キロで山地を越えて拡大し、川内原発にも到達した上で、南九州を埋め尽くす結果となった。
規制委は川内1,2号機を優先審査の対象に決定しており、審査に合格する見通しとなっている。