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キーワード「星野直樹」を含む投稿一覧

  • 里見甫と満州と岸信介

    2020/07/12
    12:20

    闇の帝王としての里見は莫大な阿片の財力があるため、

    興亜院、軍、政治家までがその金を頼りにするようになり、

    満州国、国策会社、その他各方面に

    資金が流れるようになりました。

    満州は各部署の代表は中国人がなっていましたが、

    実権は全て日本人が持っていました。

    例えば皇帝は溥儀で、

    その下に国務総理(総理大臣)、各部大臣がいますが、

    そこまでは中国人です。

    しかし国務総理を補佐するために国務院総務庁長官を、

    各部大臣の下に各部次長を置き、

    そこが実際の権力を持っていました。

     

    ●満州国組織の実権

    国務院総務庁長官(最高権力者)

     初代 駒井徳三(関東軍特務部長)

     以降 大達茂雄

      星野直樹(日本の大蔵省から、A級戦犯)

      武部六蔵

      古海忠之(大蔵省から、中国の軍事裁判で18年の刑)

     総務庁次長  

        岸信介(商工省から、A級戦犯、総理大臣)

     各部大臣次長  

      実業部     岸信介

      法制局     武藤富男

      交通局     平井出貞三

     

    そしてこれら満州国の人事権は

    内面指導と言う形で関東軍参謀第3課が持っていたので、

    国の最高権力は関東軍が握っていた事になります。

    岸信介が満州に行った時の第3課の課長は山下奉文でした。

    当時の関東軍は司令官上田謙吉大将、参謀長板垣征四郎、

    憲兵隊司令官東条英機で、70万の大兵力でした。

     

    ●古海忠之の回想録(岩波書店「世界」から)

     重要事項は全部関東軍司令官の承認を経なければならなかった。

     「何々の件承認ありたるに付き命により通牒す。関東軍参謀長」

     という書面が総務長官に来なければ、政府は仕事をする事が出来なかった。

     

    更に陰の実力者として元陸軍憲兵大尉の甘粕大尉がいました。

    大杉栄や伊藤野枝を殺害したとされる人物です。

    甘粕は表面的には満州国通信社や

    満州映画協会の理事などをしていましたが、

    陰で里見甫と協力して中国大陸を舞台に

    数々の怪事件に関係し陰の帝王と言われていました。

    里見甫が甘粕を通じて満州の影の部分に関係した事がわかります。

     

    ●福家俊一  政治家、元上海大陸新報社長

     「塩田潮著 岸信介」の中に書かれた話

     里見は上海で阿片の総元締めをやっていた。・・・・

     その莫大な阿片の上がりが軍事機密費として使われた。

     関東軍が1株、満州国政府が1株、甘粕が1株という形で持っていた。

     それが月に80万円にもなる。

     (現在の20億円位)だから、

     甘粕は満州国の役人や軍人が内地(日本)に出張する時は、

     飲むなら赤坂の「長谷川」、

     泊りは「帝国ホテル」に行けという調子で、

     後から一括して支払ってやっていた。

     

    当時実質的に満州の政治と経済を動かしていたのは、

    よく言われる「2キ3スケ」という5人の人物でした。

    2キ   東条英機 星野直樹

    3スケ  岸信介 松岡洋右 鮎川義介(日産の創始者)

     

    その5人のバックに甘粕正彦がいて、

    甘粕を中心にして10人ほどの会をやっていました。

    他のメンバ-には古海忠之や政治家の椎名悦三郎がいます。

    正式な名称もないような会ですが、

    さらにその陰のバックとして里見甫が

    阿片の販売益という面で関係している事は間違いないでしょう。

    満州からの帰国後商工大臣になった

    岸信介の選挙資金の出所が里見だったという説がありますが、

    あながち出鱈目とはいえないと思います。

     

    その他の話としては

    ●里見甫の墓に刻まれた「里見家の墓」という文字は岸信介が書いている。

    ●古海忠之(満州国国務院総務庁長官)が里見の墓誌を書いている。

     「・・・・支那事変の拡大とともに大本営参謀影佐禎昭の懇望により

     上海に移り大陸経営(注:阿片政策)に参画、国策の遂行に当った」

     古海は戦後、岸信介の世話で東京卸売りセンタ-の社長になっています。

    ●佐藤栄作(後の総理大臣) 中支那振興会社社員  里見資金の援助を受けた

     

    余談ですが

    甘粕正彦が敗戦時自殺したときに、介護をした女性秘書がいました。

    戦後銀座で長いこと「ベレ-」というスナックのママとして活躍しました。

    甘粕の秘書という事は満州の生き証人です。

    お店は多くの当時の関係者や

    戦中戦後に活躍した漫画家が訪れ、

    歌手の山口淑子(李香蘭)氏も訪れたそうです。

    10年ほど前に高齢の為に閉店しました。

     

     

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