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  • インドネシアのロ-ムシャ・労務者

    2020/07/23
    11:22

    1943年になると軍への労務提供、

    特に拡大した戦線の防衛工事に

    強制的にロ-ムシャが連行されました。

     

    ●労働力を集める手段として、

     最初は青年団や警防団が組織され

     勤労奉仕隊に組み込まれていきましたが、

     1943年には県や州ごとに「労務協会」が設置され、

     日本軍から各行政機関に強制的に割り当てされるようになりました。

    ●1943年7月、

     ジャワの第16軍とマカッサルの海軍当局との間で

     「労務供給に関する陸海軍現地細目協定」が締結され、

     10月には南方各軍労務主任者会議が開かれて

     労務者の強制募集が始まりました。

     

    強制的に徴用された「ロ-ムシャ」は、

    ジャワ以外のニュ-ギニアや

    ビルマの泰緬鉄道に連行されただけでも、

    日本側資料で20数万人、

    インドネシア資料では30万人とされています。

    そのうち約70,000人が死亡したといわれます。

    ロームシャ、兵補、慰安婦・・・・

    その他色々な名目で強制連行された人数まで入れると

    インドネシア資料では410万人となっています。

     

    戦況が悪化してくると、

    日本軍はインドネシアの独立を匂わせながら、

    アメリカからの攻撃を防ぐために

    日本軍の補助として「兵補」の制度を作りました。

    兵補については次の項目で説明します。

     注:ヘイホと言う言葉も現地に残っています。

       兵補は4~5万人が採用され、

       ビルマやニュ-ギニアの戦線に15,000人が送り込まれた。

       しかし実態はよく分かっていません。

     

    ロ-ムシャやヘイホ等で農村の

    耕作人口が減ったにもかかわらず、

    日本軍による米の強制供出が強化され、

    そのためにジャワのスマラン病院だけで、

    1943年には4ケ月で168人、

    1944年には2ケ月で199人が餓死しています。

     

    ロームシャに関する証言を2つ

    ●E・J・Hコーナ- 思い出の昭南博物館 から

    博物館と私たちが住む小さな家との間にある

    バラックには、数百人のジャワ人が詰込まれているのに、

    彼らの渇きを癒すための水道の蛇口は1つしかなかった。

    夜になると、せきとたんを吐く声が絶え間なく聞こえてきた。

    私は耳に脱脂綿をつめ、ばんそこうでふさいたが、

    それでも寝られなかった。

    どぶねずみが死体を貪り食らって繁殖していった。

    ハエも死体に群がった。

    まるで地獄絵、地獄とはこのようなものであろうかと

    道行く者は身震いした。

     

    ●アミルディン・ジュマディ  1985年4月22日 証言

    ロ-ムシャたちの状態は非常に深刻でした。

    そのほとんどが痩せ細っていて、私が見たところ、

    樹の皮で急所を隠すだけの人もいました。・・・・

    彼らがどうやって食べているのか私には分かりませんでした。

    私たちでさえ食事に事欠く時代だったからです。

     

    労務者の人数に関して日本側が調べた調査があります。

    日本側の資料ですから実際よりはかなり少ないでしょう。 

    またほとんどが強制と考えてよいと思います。

    ●1944年11月、日本軍の労務者分類調査

    分類

    人数

    兵補

    15,271人

    義勇軍

    36,067人

    常用労務者(女性 450,998人)

    1,356,271人

    臨時労務者(女性 69,345人)

    738,844人

    技能者(女性 12,605人)

    277,153人

    勤労士

    200,085人

    合計

    2,623,691人

     

     

    アジア各地ではどこでも同じでしたが、

    日本軍が占領した所ではすべて

    「ケンペイタイ」と言う言葉が残っている位、

    憲兵は恐れられていました。

     

    ●バルカ・アルガニス・バスウエダンさんの証言 

    1975年8月22日

    私が覚えている事は、恐らくケンペイタイが

    あまりに乱暴だったからでしょう。

    人々が日本に協力する事を恐れていた事です。

    それで、自分から進んで日本のために

    仕事をしようとする人はいませんでした。

    当時は、怖がる人の方が多かったのです。

    ですからみんな日本に協力して利を追うよりも

    自分の命を大切にしようとしていました。

    なぜなら、何か間違いを犯したら

    日本の罰則では死刑になると思っていたからです。

    日本軍が入ってきた時にはすでに役所で働いていた人たちは、

    そこから移ることが出来ませんでした。

    ちょっとした過ちでも平手打ちでしたので、

    みんなは特に体罰を恐れていました。

    バゲロ-(馬鹿野郎)と言って頭を叩くのです。

    私がケンペイタイと聞くと震え上がってしまうのは、

    私の親友が彼らの暴力を受けて怪我をして、

    障害者になってしまって以来のことです。

     

    ●アミルディン・ジュマディさんの証言 1985年4月22日

    忘れられない出来事としては、

    プルンパン地区近くの川辺で、何の罪かは知りませんが、

    日本人が7人に首斬りの刑を執行したことがあります。

    多分ケンペイタイだったと思います。

    おおぜいの人が見物していましたが、

    私は遠くから対岸から見ていただけでした。

    なぜなら、悲しくて恐ろしかったからです。

    日本人はその7人を埋めるための穴を用意していたそうです。

     

    敗戦が近くなると、インドネシア住民が

    アメリカ軍に通じているのではないかと疑いを持った日本軍は

    見せしめに住民を虐殺しています。

     

    ●ポンティアナ(ボルネオ島西海岸)  

     1973年から翌年にかけて 1,500人の住民を処刑

    ●ババル島(チモ-ル島の東)

     横暴な日本軍に対して弓矢と山刀だけで

     抵抗し山に立てこもった島人に対して、

     3回の討伐作戦を行ない、

     逮捕したり説得に応じて投降してきた住民を

     銃殺、刺殺しました。

     海軍を守備隊が引上げた後、

     森林内から戻ってきた住民は90人ほどでした。

     もともと700~800人の地域でしたから、

     600~700人が虐殺されたと思われます。

     さらに連行された10~20人の女性は慰安婦にされています。

    注:この事件は1994年2月19日、

      テレビ朝日系「ザ・スク-プ」で放映されました。

      事件に関与した元日本兵は証言で、

      山中に避難していた女性・子供を含む住民を誘い出し、

       無抵抗の状態で殺した事を認めました。

     

    敗戦後のBC級裁判では、

    インドネシア地域で延べ1,000人あまりの

    日本軍人・民間人が有罪とされました。

    しかし、ほとんど連合軍つまり欧米人に対しての罪名で、

    現地住民に被害を与えた事に対する

    裁判は少なかったとされています。

     

     

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