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キーワード「暴戻」を含む投稿一覧

  • 第二次上海事変から全面戦へと拡大 1

    2020/09/04
    16:28

    大山中尉殺害事件は1937年8月9日です。

    その後事件はどのように拡大し、

    事変になったのか時間の流れで見ます。

    非常に手っ取り早く事が進むのがわかります。

     

    8月10日から書きます。

     

    ● 8月10日 

     呉海兵集団の呉第2特別陸戦隊が出航、

     13日から上海での戦闘開始

     

    ● 8月10日(同日)  

     海軍軍令部は「大山事件対処方針と時局処理方針」を決定

     

    「大山事件対処方針と時局処理方針」

    要旨

     大山事件の解決は将来この種事件の

     根絶を期する方針とし、

     左記要求事項の充足を目途として

     交渉するを要す。

     而して支那側当事者に於て

     解決実行に対し誠意を示さざるに於ては、

     実力を以て之を強制するも

     敢えて辞せざる決意あるを要す。

    要求事項

     1. 事件責任者の陳謝及処刑

     2. 将来に対する保障

    (1)停戦協定地区内に於ける

      保安隊員数、装備、駐屯地の制限

    (2)右地区に於ける陣地の防衛施設の撤去

    (3)右の実行を監視すべき日支兵団委員会の設置

    (4)排抗日の取締励行

     

    ● 8月10、

     軍令部や伏見宮総長から

     海軍省に陸兵派遣の要請が出されたが、

     米内海軍大臣は和平交渉が進行中のため

     陸軍派兵は見送る方針を表明した

     

    ● 8月12日 

     上記海軍の要求事項を受けて

     中国国民党は中央常任委員会を開催し、  

     蒋介石軍事委員会委員長は

     「承認することは不可能」

     「戦闘準備の命令」を出しました。

     

    ● 8月12日(同日)  

     海軍軍令部総長伏見宮から

     長谷川清第三艦隊司令長官に

     機密電報による指示がされた。

     ◎機密電報

    1. 第三艦隊司令長官は

     敵総攻撃し来らば上海居留民保護に

     必要なる地域を確保すると共に  

     機を失せず航空兵力を撃破すべし

    2. 兵力の支出に関する制限を解除す

     

    ● 8月12日(同日)  

     軍令部第一部長の近藤中将から

     第三艦隊司令長官宛に

     陸軍の派兵に関する機密電報が出された。

     ◎機密電報

      陸軍出兵は未決定なるも出兵の場合は

      2個師団同時派兵のことに協定しあり。

      但し陸軍の前進攻撃行動開始は

      概ね動員20日後なるに付、

      其の間海軍陸戦隊の戦闘

      正面は成るべく之を拡大することなく、

      陸軍派兵を待つ如く考慮あり度。

       注1:陸軍の準備は

           20日要するということです。

             このことでも海軍が事前準備を

          していたことがこれでも分かります。

       注2:石原莞爾中将回応答録から

           今次の上海出兵は海軍が

           引きずって行ったものといっても

           差し支えないと思う・・・・

           私は上海に絶対に出兵したくなかったが、

           実は前に海軍と 出兵する協定がある・・・・

     

    ● 8月12日(同日)  

     第三艦隊司令長官は

     南京等への空襲命令を発令し、

     第1連合航空隊、第2連合航空隊は

     出撃待機を整えた。

     

    ● 8月12日(同日)  

     長谷川第三艦隊司令長官は

     陸軍派兵をの緊急要請をした。

     首相、海相、陸相、外相の

     緊急4相会議が開かれ、

     陸軍の上海派兵が決定された。

     

    ● 8月13日   

     長谷川清第三艦隊司令長官は東京に

     「此の際、速やかに陸軍派兵促進緊要なり

     と認む」と打電した。

     軍令部から「本13日陸軍派兵決定せり、

     派兵時機兵数等に就いては追って通知す」の

     電報が上海に打電された。

     

    ● 8月13日(同日)  

     長谷川清第三艦隊司令長官から

     次の命令が出された。

     (命令)

     明14日空襲を実施する場合

     航空部隊の任務行動を左の通予定す

     1.敵情  

       第三艦隊機密第558及561番電の通

     2.空襲部隊は全力を挙げて

      敵航空基地を急襲し、

      敵航空兵力を覆滅すべし。 

      此の場合飛行機隊の行動は

      特に隠密を旨とし

      高高度天象の利用に務るものとす。

     3.空襲目標

      第2空襲部隊 

       第2航空戦隊 南京・広徳・杭州

      第3空襲部隊(台湾部隊) 

       第1連合航空隊鹿屋隊 南昌

      第8・第1航空戦隊及第1水雷隊飛行機  

       虹橋

      第1空襲部隊 

       第1航空戦隊及第3空襲部隊(大村部隊)

      第1連合航空隊木更津隊を

       使用し得る場合は追って令す。

     4.飛行隊の進発及攻撃時期は特令す。

     内容:此の際、速やかに陸軍派兵促進緊要なりと認む

     

    ● 8月13日 

     日本での閣議では派兵に消極的だった

     石原作戦部長の意見は抑えられた。

     

    ● 8月14日 10時頃、

     中国軍は先制攻撃を開始し、

     中国空軍は第3艦隊旗艦「出雲」や

     陸戦隊本部、日本人学校を攻撃した。   

     先制攻撃されて長谷川長官は怒り、

     嵐の中にもかかわらず出撃を命令した。

      注:実は12日に出撃命令を出し、

        13日に攻撃する予定が嵐のため

        14日に延期されたのです。

          先制攻撃するつもりが先にされてしまったのです。

     

    ● 同日  

     政府は名古屋の第3師団及び

     善通寺の第11師団の出兵を決定した

     

    ● 同日     

     臨時閣議で消極的だった米内光政海相も

     「出雲」を攻撃されたことから

     「不拡大方針」の放棄を主張し、

     南京占領の提言も始めました。 

     上海への陸軍の派遣を決定しました。

     

    ● 同日  

     軍令部は次の海軍声明を発表した。

     ◎本14日午前10時頃、支那飛行機10数機は

      我艦船、陸戦隊本部及総領事館等に対し

      爆撃を加うるの不法を敢えてし、

      暴戻言語に絶す。  

      帝国海軍は今日迄隠忍を重ね来りしが、  

      今や必要にして且有効なる

      あらゆる手段を執らざるべからずに至れる・・・・

     

     ● 同日  

     中国軍の暗号を解読して攻撃を

     予想していた海軍は、渡洋爆撃を開始しました。

     

    ● 同日  

     「軍令部は大海令第13号」を発令

     1. 帝国は上海に派兵し、

      同地に於ける帝国臣民を保護するとともに

      当面の支那軍を撃破するに決す

     2. 第3艦隊司令長官は・・・・

      所要の地域を確保し、

      同方面における敵陸軍

      及中支那に於ける敵航空兵力を

      撃破すると共に所要海面を制圧し、

      必要に応じ敵艦隊を撃破すべし・・・・

     注:海軍は政府や陸軍よりも先に

       不拡大方針を止めて全面戦争を準備したのです。

       つまり7月12日の海軍軍令部

       「対支作戦計画内案」の第二段階に突入したのです。      

          海軍の計画通りに仕掛けが成功したのです。

         

    ● 同日 夕方、

     広徳及び杭州の飛行場爆撃

     

    ● 8月15日 南昌及び南京の飛行場爆撃

     

    ● 8月15日(同日)  

     午前1時半、近衛内閣は下記の

     帝国政府声明を発表した。

     ◎帝国政府声明

       事変発生いらいしばしば

      声明したるごとく、

      帝国は隠忍に重ね事件の不拡大を方針とし、  

      つとめて平和的かつ局地的に

      処理せんと企図し・・・・

      (南京政府は)兵を集めて

      いよいよ挑発的態度を露骨にし、  

      上海においてはついに、

      我に向って砲火を開き、

      帝国軍艦に対して爆撃を加わうるにいたれり。  

      かくのごとく支那側が帝国を侮辱して

      不法暴虐いたらざるなく、  

      全支にわたる我が居留民の

      生命財産危殆に陥るにおよんでは、  

      帝国としてはもはや隠忍その限度にたっし、

      支那軍の暴戻を膺懲し、

      もって南京政府の反省を促すため、

      今や断乎たる措置をとるのやむなきにいたれり。

     注:暴戻-ぼうれい、ぼうるい・・・

       残酷で人道に外れている事

          膺懲-打ち懲らしめる事

     

    ● 同日  

     国民党政府は総動員を下令し

     蒋介石は自ら陸海空の総司令官に就任し、 

      中国共産党は「抗日救国十大綱領」を

     宣言し全面戦争は開始されたのです。

     

    ● 同日 

     上海派遣軍が編成され、

     予備役の松井石根大将を指揮官として   

     名古屋の第3師団、善通寺の第11師団

     (天谷支隊を除く)の派遣命令が出ました。   

     その任務の範囲は「海軍と協力して

     上海付近の敵を掃滅し上海並びに

     その北方地区の要線を占領し

     帝国臣民を保護すべし」いう

     限定されたものでした。

      注:米内海相や軍部に追従していった

        近衛首相の様子を批判している

        外交官もいました。

        石射 外務省東亜局長の日記を見ます

     

    ◎石射猪太郎 外務省東亜局長の日記から

     8月13日 

      上海では今朝9時過ぎから

      とうとう打ち出した。

      平和工作一頓挫である。・・・・ 

      海軍もだんだん狼になりつつある

      同14日 

      海軍は南京を空爆すると云う。

      とめたが聴きそうもない。 

      陸戦隊は日本人保護なんかの使命は

      どこかに吹きとばして今や本腰に喧嘩だ。 

      もう我慢ならぬと海軍の声明

      同16日 

      豊田軍務局長も事態を知るが故に

      停戦を欲して居るのだが、 

      海軍部内の昂奮に手が出ないようだ

        同31日 

      近衛首相の議会草稿を見る。

      軍部に強いられた案であるに相違ない。 

      支那を膺懲とある。 

      排日抗日をやめさせるには

      最後までブッたたかねばならぬとある。 

      彼は日本をどこへ持って行くというのか。 

      アキレはてた非常時首相だ。 

      彼はダメダ

     

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