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キーワード「海軍陸戦隊」を含む投稿一覧

  • 国の関与 3

    2021/03/07
    10:00

    ● 済南行旅客の制限撤廃に関する件 1938年3月1日

        朝鮮総督府外務課「昭和13年、

        昭和14年旅券例規」という公文書から

      北支那派遣軍事務官室田寅雄から

        朝鮮総督官房外務部長 宛  

    原文カナ・意訳

    ・・・・本年1月14日より、 

    一般旅客の済南旅行を許可する事としたが、

    これは特に身元を厳選して

    特務機関名の許可証を発行することとし・・・・

    その期間に天津出張所で旅券許可証を発給した人数は、

       内地人  731名(内 女173名)

       朝鮮人  176名(内 女115名)

        計   907名 

          (このほかに軍憲兵隊で発給した者もある)

    解説:在留邦人がほとんどいなく、 

       厳しく旅行制限されていた済南に 

       特務機関や憲兵の優先許可で

       女性が渡航しているのは 

       軍慰安婦と言うことになります。

     

    ● 軍慰安所従業婦等募集に関する件

      (原文カナ・少し読み易くしました)

      今田真人「極秘公文書と慰安婦強制連行・三一書房」参考

     1938年(昭和13年)3月4日

    陸軍省副官→北支方面軍・中支派遣軍参謀長

       陸支密第745号

    副官より北支方面軍及び

      中支派遣軍参謀長宛通牒案

    支那事変に於ける慰安所設置の為

    内地に於てこれが従業婦等を

    募集するに当たりことさらに軍部了解の

    名義を利用し為に軍の威信を傷つけ

    かつ一般民の誤解を招く恐れあるもの 

    或いは従軍記者、慰問者等を介して

    不統制に募集し社会問題を

    惹起するところあるもの 

    或は募集に任ずる者の人選適切さを欠き

    為に募集の方法誘拐に類し

    警察当局に検挙取調を受けるものある等

    注意を要するもの少なからざるに付いては

    将来これ等の募集等に当たりては

    派遣軍に於て統制し之に任ずる人物の選定を

    周到適切にしその実施に当たりては

    関係地方の憲兵及び警察当局との連携を密かにし

    次て軍の威信保持上並びに社会問題上

    遺漏なきよう配慮相成たく依命通牒す

     

    ● 在留邦人の各種営業許可及び取締りに関する

     陸海外三省関係者会同決定事項

     1938年4月16日 在南京領事館 (原文カナ・意訳)          

     出席者  

    陸軍側  

       兵站司令官    千田大佐    

       第3師団参謀   栗栖中佐 

       第3師団軍医部   高原軍医中佐

       南京特務機関   大西少佐

       南京憲兵隊    小山中佐  

      海軍側  

       海軍武官     中原大佐                          

       嵯峨艦長     上野中佐               

      領事館側           

       花輪総領事

       田中領事

      清水警察署長

            以下省略

    会議で話し合われた要点

    ・・・・陸海軍に属する酒保および

    慰安所は陸海軍の直轄経営監督するものなので

    領事館は関与しない。・・・・

    将来兵站部の指導により作られるべき

    軍専属の特殊慰安所は憲兵隊の取締まるところにて・・・・

    解説:これは軍と領事館の会議です。 

       この会議の結果、慰安所に関しては

       領事館の手が届かないようになりました。 

       つまり政治のコントロ-ルを外れて

       軍が仕切るようになったのです。 

       そして「軍直営」の言葉も見えます。

     

    ● 支那渡航婦女の取扱に関する件  機密第213号    1

     38年5月12  (原文カナ・意訳)               

      在、山海関 副領事 佐々木高義から

      外務大臣 広田弘毅宛文書

    2月23日付「内務省警保局長発、

    各庁府県長官宛通牒」によれば

    醜業を目的とする婦女の支那渡航は

    満21歳以上の者となっているので

    当館でも、鋭意取締りをしているが、

    本年10月当地を通過して北京に行く途中の

    旭川の業者が連れている芸妓4名の内

    3名はいずれも21歳未満にして、

    かつ醜業を目的としている事は極めて明白である。

    それにもかかわらず旭川警察署長発行の

    身分証明書を持参していたため仕方なく通過させた。

    ほかにもこれに類する事2~3あり。

    当方の今後の取締りの上に種々の影響を

    及ぼす恐れがあるため、

    調査の上お返事を頂きたい。

    (その内3名は15歳、16歳、17歳でした)

     解説:いくら領事館で取り締っても、

        内地の警察でさえ違法な募集に加担している。 

        調査をして欲しいという依頼です。 

        日本人女性を募集することですら

        違法なことをしたのですから、

        朝鮮人女性の募集はもっとひどかったことになります。

     

    ● 支那渡航婦女に関する件  (原文カナ)

         今田真人論文から

        1938年(昭和13年)5月31日

    在芝罘(しふう)領事→外務大臣

    機密第157号

     本件に関し5月14日付条機密合第423号

     貴信を以て調査方ご下命に趣敬承然る処

     当地に於ける邦人側特殊婦女数は

     現在尚不足の状況にあり 

     すなわち海軍陸戦隊約800名駐屯し

     かつ砲艦もまた常に碇泊し居るに対し

     現に稼業中の者は内地人13名、

     鮮人4名計17名

     (復帰者は内地人4名鮮人4名計8名なりしも

     海軍側の慫態ありてその後増加したるものなり)にて

     右のほか軍医の厳重検黴を経たる

     支那妓女約60名に対し合格証を交付し

     兵士の出入りを許可し居る状況なり   

      以下省略

     

     

    つづきを読む

  • 第2次上海事変までの海軍の動き

    2020/09/04
    11:45

    実は日本軍内部では上海や南京に対する

    攻撃をかなり早い時期から計画していたようです。

    海軍の動きを書く前にそのことに触れます。

    それから海軍の話に入ります。

     

    ● 日中歴史共同研究報告書・中国側の栄維木氏の論文

     すでに1936年8月に参謀本部が制定していた

     1937年度の対中国作戦計画のなかに、

     上海、南京を占領する計画が盛り込まれており、

     その主要な戦略構想は「第9軍(3ケ師団)を持って

     上海附近を占領する・・・・

     新たに第10軍(2ケ師団)を杭州湾に上陸させて、

     太湖南側から進め、

     両軍策応して南京に向かい作戦し、

     上海、杭州、南京を含む三角地帯を占領、

     確保するよう計画した」というものであった。

     盧溝橋事変が発生した後、

     日本軍は基本的にこの作戦計画に従って

     行動したのである。

      注:日本の防衛庁防衛研究所戦史室

        「支那事変陸軍作戦 1.」を参考

      注:日中歴史共同研究は2006年に

        安倍晋三総理と胡錦濤国家主席の

        合意で始まりました。   

        日本側座長は北岡伸一東大教授、

        中国側座長は歩兵社会科学院近代史研究所長です。

     

    当時の上海は海軍陸戦隊が統治していました。

    その頃は国家の軍事予算の面でも

    陸軍と海軍の対立があり、陸軍優位でした。

    ロンドンの海軍軍縮会議で

    艦船の制限が議題になっていたことから

    海軍の焦りがあり、

    海軍では航空機による予算拡大を計画していました。

    陸軍ではその頃「次は上海で海軍が何か事を起こすぞ」と

    噂をされていました。

    そこでその頃の海軍の動きを時系列に見てみます。

     

    まず1936年です。

    1936年は海軍の画期的な攻撃機が完成しました。

    96式陸上攻撃機です。

    この陸上基地発進の

    長距離攻撃機が完成したことから

    海軍の航空戦略は大きく飛躍しました。

    9月23日夜、第3艦隊軍艦出雲の水兵が

    中国人から撃たれる出雲水兵射殺事件が起きました。

    それをきっかけに軍令部と海軍省は

    協議の上、出動を指令し

    対支時局処理方針を策定しました。

     

    ● 出動指令

     1. 第8艦隊、第3及び第22駆逐隊を

      急速佐世保に急行、上海方面に回航させる

     2. 呉鎮守府特別陸戦隊1個大隊を上海方面に派遣する

     3. 第11航空隊(大型攻撃機4、中型攻撃機6、戦闘機12)を

      特設し、台北に集中させる

     4. 上海公大飛行場の準備を指示する

     

    ● 9月26日 対支時局処理方針

     第二 処置

     1. 速やかに対支膺懲の国家的決意を確立し、

      特に陸軍に対し速やかに海軍と

      同一歩調を執らしむるごとく努む

     2. 対支準備を整えるとともに、

      すでに発令の増派兵力の威圧により

      外交交渉を促進せしむ

     3. 右要求に応ぜざる場合

    (1)上海の固守(海陸軍協同)

    (2)青島の保障占領(海陸軍協同)

    (3)中南支の要点の封鎖(海軍兵力)

    (4)中南支航空基地並びに

      主要軍事施設等の爆撃(海軍兵力)

    (5)北支に陸軍の出兵

     

    そして1937年に入ります。

    1月には海軍航空隊は爆弾を装備して

    何かの際にすぐ出撃できる体制をとりました。

     

    ● 1月8日、海軍中央が「対支時局処理方針」決定した。

     2. 特別陸戦隊 

      基本兵力は上海2000、漢口200とし、   

      当分の間、上海に200、 漢口に100増強す

     4. 内地待機兵力は左記の外これを解く

      (1)11,12,13航空隊および

       各鎮守府特別陸戦隊各1個大隊の

       準備は当分そのままとする

      (2)第1、第2航空戦隊には爆弾および

       所要兵器を搭載のままとし

       急速派遣に応じ得しむ

      (3)第8戦隊、第1水雷戦隊は

       対支応急派遣に応じ得るごとく

       必要なる準備をなし置かしむ

     5. 飛行基地の整備

      (1)台北、済州飛行基地はこれを整備し、

       応急使用可能の状態にたもつ

      (2)上海公大飛行基地の

       急速整地準備を完成しおき、

       応急使用を可能ならしむ

     

    7月7日に盧溝橋事件が発生すると

    海軍はすぐに行動を起しています。

    盧溝橋事件の翌日には早くも、

    南京渡洋爆撃(8月15日)の搭乗員が

    出撃準備の命令を受けています。

      注:津航空部隊土屋誠一回想録から

     

    ● 7月11日、「特設連合航空隊」2隊を編成

     第一連合航空隊 司令官:戸塚道太郎大佐

      木更津航空隊 司令:竹中龍造大佐

      鹿屋航空隊  司令:石井芸江大佐

     第二連合航空隊 司令官:三並貞三大佐

      第12航空隊  司令:今村侑大佐

      第13航空隊  司令:千田貞敏大佐

       注:海軍は盧溝橋事件の直後から

         南京への爆撃準備を

         始めていたことになります。

     

    ● 7月12日、

     海軍軍令部は「対支作戦計画内案」を策定する。

     一.作戦指導方針

      ① 自衛権の発動を名として宣戦布告はおこなわず、  

       ただし彼より宣戦する場合

       または戦勢の推移によりては

       宣戦を布告し、正規戦となす

     二.用兵方針

      ① 省略

      ② 戦局拡大の場合おおむね

       先方針により作戦す(第二段階)

       (ロ)中支作戦は上海確保に必要なる

        海陸軍を派兵し且主として

        海軍航空兵力を以て中支方面の

        敵航空勢力を掃蕩す

       (ホ)封鎖線は揚子江下流および

        浙江沿岸その他わが兵力所在地付近に於いて 

        局地的平時封鎖を行い支那船舶を対象とし・・・・ 

        ただし戦勢の推移いかんによりては

        地域的にも内容的にもこれを拡大す

       (ル)上海陸戦隊は現在派遣のものの外

        2ケ大隊を増派し、

        青島には特別陸戦隊2ケ大隊を派遣す、 

        何れも其れ以上に陸戦隊を

        必要とする場合は一時艦船より揚陸せしむ

       (ヲ)作戦行動開始は空襲部隊の

        おおむね一斉なる急襲をもってす。

        第1、第2航空戦隊をもって杭州を、

        第一連合航空をもって南昌、南京を空襲す。

        爾余の部隊は右空襲とともに

        機を失せず作戦を完了す。

        第二連合航空隊は当初北支方面に使用す。

        空中攻撃は敵航空勢力の覆滅を目途とす。

     

    ● 海軍軍令部の「対支作戦計画内案」に対する

       第三艦隊司令長官長谷川清中将の意見書

     武力による日中関係の現状を打開するには、

     現中国の中央勢力を屈服させる以外道はなく、

     戦域局限の作戦は期間を遷延し、

     敵兵力の集中を助け、

     作戦困難となる虞大である。

     故に作戦指導方針関し、

     「支那第29軍の膺懲」なる第1目的を削除し、

     「支那膺懲」なる第2目的を

     作戦目的として指導されるを要し、

     用兵方針についても

     最初から第2段階作戦開始の要がある。

     更に中国の死命を制するために

     上海、南京を制するを最重要とし、

     中支作戦は上海確保及び南京攻略に

     必要な兵力とし、

     中支那派遣軍は5コ師団を要する。

     又開戦当初の空襲作戦の成否いかんは

     その後の作戦の難易遅速を

     左右するかぎであるから、

     使用可能の全航空兵力をもってし、

     第2航空戦隊の当然これに含ませる要がある。

     

    ● 7月19日 

     中国現地の第三艦隊司令長官長谷川清中将は

     意見書の通り上記作戦行動を内示した

     

    ● 7月27日、

     海軍省と海軍軍令部は協議し

     「時局処理および準備に関する省部協議覚書」を決定した

     1.方針

      事態不拡大、局地解決の方針は以前堅持するも、

      今後の情勢は対支全面作戦に

      導入機会大なるをもって、

      海軍としては対支全面作戦に対する

      準備を行うこととす

       注:表面的には不拡大を装いながら   

         南京への全面戦争を

         準備していたことが分かります。

     

    ● 7月28日 

     軍令部は第4水雷戦隊を編成して

     第2艦隊に編入し、新しく組織された

     第9戦隊および第3水雷戦隊と

     連合艦隊付属の第12戦隊の3個戦隊を 

     第3戦隊に編入して戦力を大幅に増強した。

     

    ● 8月8日 

     木更津航空隊5個分隊は

     大村基地に進出し出撃待機をする。

       注:木更津航空隊第2中隊長田中次郎大尉の回想

          (笠原十九司「海軍の日中戦争」)より

     同日   

     鹿屋航空隊、18機も台北基地に移動し出撃準備に入る

     

    ● 8月9日、大山勇夫中尉殺害事件

     

    ● 8月10日、

     呉海兵集団の呉第2特別陸戦隊が出航、

     13日から上海での戦闘開始

      注:大山事件の前日に出撃準備し、

        翌日に出動したことは   

        あらかじめ準備されていた謀略を

        うかがわせます。

     

    このように政府や陸軍が和平工作をする中、

    海軍は拡大の準備を秘かに行い、

    そのさなかに和平交渉を邪魔するように

    大山中尉事件は起こりました。

     注:8月4日 船津辰一郎が和平の為派遣

       8月7日 外務省作成の「日華停戦条件」決定   

           その後本格交渉が進む予定だった

       8月9日 大山中尉事件

     

    次回は大山中尉の殺害について書きます。

     

     

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