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キーワード「清野作戦」を含む投稿一覧

  • 安全区の場所と避難

    2020/09/24
    10:53

    前の方でも南京行政区の概略図を載せました。

    その中心より少し上の斜線の部分が南京の拡大図です。

     

    今回を地図を2つ掲載します。

    最初の地図のギザギザな太線が南京城壁、

    その内側が南京城内です。

    もう一つの地図の中心あたり、

    太い線で囲まれた変形の6角形をした地域、

    ここが国際安全区(難民区)です。

    難民区の広さは南京城内の約1/8位、

    面積8.6平方キロメ-トルで、

    東京の台東区より少さい面積です。

     

    ● 安全区に避難した人の人数     

     南京城区の市民、近郊から避難してきた

     難民、武器や軍服をを捨てた兵士、

     日本軍による強姦から逃れた女性・・・・

     委員長のラ-ベによれば、

     最大で25万人が避難してきたと言われます。

      注:南京事件を否定する人は、

        よくこのラ-ベの発言を間違って引用します。

        「25万人しかいない南京で

        30万人殺せるわけがない」と主張します。    

        しかしラ-ベは安全区に避難した人の

        人数を言っているので、    

        南京の人口を言っているわけではありません。

     

    日本軍が南京の外周陣地に突入し、

    城内が危険になってきた12月8日、

    安全区委員会は正式に成立と

    非武装化をを宣言し、

    市民にビラを配布して避難を呼びかけました。

    ビラは「南京安全区国際委員会」の項目に

    書いてある市民への呼びかけ文

    「南京市民に告げる書」です。

    その内容を信じた多くの市民が

    難民区に避難しました。

    そして約束を無視した日本軍から被害を受けたのです。 

       

     

     

    中国の南京防衛軍でも

    市民に避難することを呼びかけました。

     

    ● F・ティルマン・ダ-ティン記者 

        ニュ-ヨ-ク・タイムス特電 

        12月8日、水曜日、南京発、     

     南京防衛軍の司令官唐生智は、

     市が戦闘地域に入ったと宣言し、

     すべての非戦闘員は国際管理下の

     安全区に集結しなければならない、と布告した。

     市内他地区での非戦闘員の移動は、

     黄色の腕章に特別の印で示される

     特別許可所有者を除いて、禁じられる。

     

    中国としては、

    日本軍が侵攻してきたときに

    遮蔽物になりそうな建物があると困るので、

    南京城壁の周囲1~2キロの建物を

    全て自ら焼き払いました。

    これは「清野作戦」と呼ばれました。

     

    よく「南京での放火は中国軍がしたことで、

    中国は日本軍のせいにしている」と言う人がいますが、

    中国軍がしたのは清野作戦で、

    日本軍がした放火とは別のことです。

    しかしながらこの南京を守るための

    清野作戦で多くの農民が家を失ったのは事実で、

    この人たちが難民となり難民区に避難しました。

    また侵攻してくる日本軍に追われて

    家を失った人も難民区に入りました。

     

    ● 同上 ダ-ティン記者の特電から     

     中国軍による防衛線内(注:南京城の外側)の

     焼却が続けられていた。

     中山陵園の中国高官の宏壮な邸宅も

     昨夕燃やされたところに含まれる。

     南京は深い煙の層によって囲まれた。

     昨日、中国軍が半径10マイル以内の町の

     建物や障害物を焼き払い続けたからだ。

     本記者は車で前線に行く途中、中山門外、

     中山陵東南の谷全体が燃えているの見た。

     中山陵南の主要公路上の孝陵衛の村は、

     一面煙る廃墟と化し、

     事前に避難しなかった住民は、

     その僅かばかりの哀れな持ち物を

     背に南京に向かって路にあふれ、

     ときおり立ち止まっては、

     もといた家の方を悲しげに見やるのであった

     

    ● A・T・スティ-ル特派員 

       シカゴ・デイリ-・ニュ-ス紙外信部特電 

       南京 12月9日発           

     シカゴ・デイリ-・ニュ-ス編集注               

     以下の通信はデイリ-・ニュ-ス紙

     特派員によって本日送られてきたものである。

     彼は、包囲攻撃下にあって治安の悪化した

     南京にいて、生命の危険を冒す

     勇気ある数人の報道人の一人であり・・・・

     諸々の兆候からすると、 

     中国軍は城壁の全周囲約1マイル以上にわたって、

     そのもたらす代価や苦しみにもかかわらず、

     一帯を清野にしようとしている。

     昨晩、私は西門(漢中門)外の村を訪ねた。

     村人は急いで持ち物を集め、

     南京の「難民区」に行く用意をしていた。

     村を焼き払うので夜中までに

     出て行くようにと、軍隊が命じたのだという。

     「難民区」にはすでに蟻塚のように

     人々が殺到している。

     今朝、西の丘陵に立ちのぼった茸状の煙は

     最悪の事が起こったことを伝えた。

     3日にわたってこの近郊地区の焼却が続いた・・・・  

     

    ● 同上 スティ-ル特派員 外信部特電 

        南京12月10日発電

     日本軍の城南諸門への猛攻と

     日本軍機の町中くまなき爆弾投下とともに、

     残留住民は「安全区」なら無事と考え、

     ここに群れをなして殺到している。

     そこではアメリカ人13人と

     ドイツ人4人からなる国際委員会が、

     さもなければ荒廃に帰するであろう

     この首都の2平方マイルほどの

     共同公国を運営している。 

     わずか1週間の期間に、

     主に伝道者の教師と医師からなるこの委員会は、

     ほとんど他に比するものもない人道主義の偉業、

     何千という無辜の人々の生命を救うであろう

     偉業を成し遂げた。

     委員会を指揮しているのは

     YMCA国際委員会書記の

     ジョ-ジ・フィッチ(オハイオ州ウ-スタ-出身)で、

     金陵大学教授のルイス・スマイス(シカゴ出身)が

     書記に任じている。

     

    13日に南京を占領した日本軍は

    すぐに残虐な事件を起こし始めました。

    安全区国際委員会は12月14日に

    日本軍の司令官に要請書を出しています。

     

    ● 要請書      

     南京日本軍司令官殿     

     昨日(13日)の午後、

     多数の中国兵が城北に追いつめられた時に

     不測の事態が展開しました。

     そのうち若干名は当事務所に来て、

     人道の名において

     命を助けてくれるようにと、

     われわれに嘆願しました。

     委員会の代表たちは貴下の

     司令部を見つけようとしましたが、

     漢中路の指揮官のところでさしとめられ、

     それ以上は行くことができませんでした。

     そこで、われわれはこれらの兵士たちを

     全員武装解除し、

     彼らを安全区内の建物に収容しました。

     現在、彼らの望み通りに、

     これらの人々を平穏な市民生活に戻してやることを

     どうか許可されるようお願いします。                  

     南京安全区国際委員会委員長   

     ジョン・H・D・ラ-ベ

     

    [その他の避難所]

    南京城内の国際安全区以外にも

    外国人の手による避難所はいくつかありました。

     

    ● 棲霞山の避難所  J・G・マギ-牧師の視察報告

          (注:棲霞山は南京東北20キロにある)

     棲霞山セメント工場の敷地内のキャンプには、

     ギュンタ-(Gunter)博士と

     シンバ-グ(Sindberg)氏の管理のもとに、

     現在1万人の難民がいる。

     難民の数は現在も増えつつあり、

     私がキャンプを見て回った時も、

     新しい小屋が建てられているところだった。

     ほとんどの小屋は稲藁で造られていたが、

     中にはいくらか大きな筵の小屋もあった。

     キャンプには、外国人のもとに

     多数の指導者がいて運営していた。

     難民を収容していた寺院のある僧は、

     一時は2万人の難民がいたが、

     現在は1千人ちょっとになったと話してくれた。

     明らかに寺院の難民のいくらかが、

     セメント工場のキャンプに移っている。

     なぜなら、寺院の難民が減っているのに対して、

     キャンプの人数の規模が増えているからである。

     

     

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  • 南京陥落

    2020/09/09
    15:26

    12月13日午前3時南京は陥落しました。

     

    「アメリカの電報」

    ● 包囲された中国軍

      JR グレイ暗号電報

      発信 上海 海軍無線局経由  

      受信 12月13日午前10時35分

      ワシントン・国務長官宛

     日本軍は蕪湖を占領し、

     そして浦口を占領したことによって、

     長江を除いて南京からの脱出路を

     絶ったと主張している。

     日本側の報告によれば、

     日本軍は南京の城壁の南と

     中華門の西を占領し、

     城壁を突破すべく戦っているところだという。

     日本軍はまた、昨夜照明に助けられて、

     空から集中的に南京を爆撃したこと、

     ならびに中国軍部隊は小さな動力船と

     ジャンクに乗って長江上を

     退却中であるとの主張をしている

       ガウス

     

    ● 反日活動が消滅するまで掃蕩する

      MJD グレイ暗号電報

      発信 南京海軍無線局経由

      受信 12月14日午後12時55分

      ワシントン・国務長官

     松井大将の司令部は、

     南京は昨夜日没に陥落したと発表した。

     日本軍の報告によれば、

     残敵掃蕩戦が現在進行中とのことである。

     日本軍のスポ-クスマンが今日の午前に、

     反日活動が消滅するまで戦

     闘状態は続けられるであろうと、

     声明したと伝えられる。

     兵隊と軍需物資を運ぶ日本輸送船団が

     引続き毎日のように到着している。

     

    ● 「掃蕩」継続中により南京上陸不許可

      LMD グレイ暗号電報

      発信 南京海軍無線局経由

      受信 12月31日午後5時20分

      ワシントン・国務長官

     今日午後2時30分に南京に到着する。

     岸辺はまるで屠殺場であり、

     市内のあちこちで

     小規模な火災が発生しているのが見え、

     銃声も聞こえる。

     私はオアフ号艦長に従って

     英国軍艦ビ-号の司令をたずねた。

     彼は日本海軍の艦艇で行われた

     日本軍当局との初めての会談を終えて、

     ちょうど戻ってきたところだった。

     英国士官の話によれば、

     外国人は現在、誰も南京に上陸を

     許可しないと言っているという。

     説明された理由は「掃蕩」が

     まだ続いているからだとのこと。

     イギリス側は1月6日まで

     上陸することを差し控えるという。

     イギリスの士官は、1月5日に

     英国軍艦クリケット号で南京に来る予定でいる。

    アチソン

     

    12月7日南京陥落は時間の問題だと考えた

    中支那方面軍司令部は

    入城に関する注意事項や

    入城後の処置を下達しました。

     注:立派な下達です。

       きちんと守られていれば

       占領後の悲惨な状況は

       防げたと思われます。

     注:一番最初に書いた

       田母神空将の演説にある

       通達とはこのことでしょう。

     

    ● 南京城の攻略および入城に関する注意事項  

            中支那方面軍司令部

    1. 皇軍が外国の首都に入城するは

     有史以来の盛事にして、

     永く竹帛(ちくはく、歴史書のこと)に

     垂るべき事績たりと 

     世界のひとしく注目しある大事件なるに鑑み、 

     正々堂々、将来の模範たるべき

     心組をもって各部隊の乱入、 

     友軍の相撃、不正行為など

     絶対に無からしむを要す。

    1. 部隊の軍紀風紀を特に厳粛にし、

     支那軍民をして皇軍の威風に敬仰帰服せしめ、 

     いやしくも名誉を毀損するがごとき

     行為の絶無を期するを要す。

    1. 入城部隊は、

     師団長がとくに選抜せるものにして、 

     あらかじめ注意事項、

     とくに城内外国権益の位置等を徹底せしめ、 

     絶対に過誤なきを期し、

     要すれば歩哨を配置す。

    1. 掠奪行為をなし、

     また不注意といえども火を失するものは、

     厳罰に処す。 

     軍隊と同時に多数の憲兵、

     補助憲兵を入城せしめ、

     不法行為を摘発せしむ。

    注:南京事件はなかったと主張する人は、   

      このような立派な通達が

      出たのだから事件はなかった・・・と

      主張しますが、   

      この通達がありながら

      一切守られなかったのが事実です。

     

    この頃から中国軍は日本軍の進攻を防ぐために

    城壁周辺の民家等の建物を

    強制的に破壊焼却しました。

    清野作戦つまり焼け野原作戦です。

    方面軍の上海派遣軍では

    占領後も部隊を城内に入れない

    方針をとっていましたが、

    新任の朝香宮司令官は

    方面軍の統制に従わないことを

    方針としたのです。

    中国軍の清野作戦で

    駐屯する場所もなかったことから、

    結局占領後の17日には7万人以上の

    日本兵が城内に入りました。

    その時の軍を取り締まる

    憲兵はわずかの17名に過ぎなかったのです。

     

    実は日本軍内部では

    上海や南京に対する攻撃を

    かなり早い時期から

    計画していたという研究があります。

    日中歴史共同研究報告書の中に

    中国側・栄維木氏の論文があります。

     

    ● 日本の防衛庁防衛研究所戦史室「支那事変陸軍作戦 1.」(意訳)

     すでに1936年8月に

     参謀本部が制定していた

     1937年度の対中国作戦計画のなかに、 

     上海、南京を占領する計画があり、 

     その構想は「第9軍(3ケ師団)を持って

     上海附近を占領する・・・・

     新たに第10軍(2ケ師団)を杭州湾に上陸させて、 

     太湖南側から進め、

     両軍策応して南京に向い作戦し、 

     上海、杭州、南京を含む

     三角地帯を占領、確保するよう計画した

      注:日中歴史共同研究は

        2006年に安倍晋三総理と

        胡錦濤国家主席の合意で始まりまりました。   

        日本側座長は北岡伸一東大教授、

        中国側座長は歩兵社会科学院近代史研究所長です。   

        研究会は2010年1月31日に

        共同研究報告書を発表しました。

         注:北岡伸一氏はその後、安倍政権の

           「安全保障の法的基盤機構に関する懇談会」の   

           座長になり、さらに国際協力機構(JICA)の

           理事長になりました。   

           右寄りで政府に覚えの良い学者は

           次々と要職に恵まれる良い例です。

     

    南京攻略戦では日本軍の被害も多く、

    戦死1558人、戦傷4619にもなりました。

     

    当時朝日新聞では南京が陥落する予定で

    国民から皇軍を讃える歌を募集し、

    12月19日に当選歌が発表になっています。

     

    ● 皇軍大捷の歌

      首都南京は 遂に陥つ

      焼けた砲銃の 手をとめて

      にっこり笑めば 隊長も

      莞爾と見やる 城壁に

      御稜威かがやく 朝日影

      皇軍大捷 萬々歳

       東京朝日新聞 1937年12月19日

     

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